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ドトールの喫煙席はラブホのにおいがした

3歳の頃からピアノ教室へ通い、音楽とふれあい始めてもう20年経つ。目に見えないものを表現することはとても難しく、恐ろしく魅力的だと思う。真面目に練習したところで評価されるのは本番の数分間。その儚さに音楽の美しさがあるんじゃないかと、素人ながらに思う。

とあるバンドが、私の好きな絵描きの方の作品を真似たイラストをツイートしていた。あたかもバンドのオリジナルの作品かのように。畑は違えど同じ表現者なんだから、それがどれだけ相手を侮辱する行為なのか分かるはずだ。あとめちゃくちゃダサい。

たぶん、そのバンドのメンバーはあまり絵が得意ではないんだろう。でも、音楽以外の何か目に見えるもので表現したくなったんだと思う。いいよね、いつまでも残るし、ちょっと分かる気がする。そんなことを考えてるうちに、自分の感性とか伝えたいこととかがこのままどこにも残らないのがとんでもなく勿体ない気がしてきた。愛も不満も怨念も両手に余るほどあるのに。

140字以上の文章は久しく書いていなかったから、文脈がごった返している。でも、じっくりと言葉を選ぶのは楽しい。今日は仕事の前にnoteのアカウントを作って、ドトールの豆乳ラテを飲みながらこの記事を書こうと決めていた。食事の時にタバコは吸わないからいつもは禁煙席に座るけど、今日は何となく落ち着きそうな狭さの喫煙席へ。タバコの残り香と妙な清潔感、ラブホテルと同じにおいがする。思いがけない発見に初めての投稿を持っていかれてしまった。

酒のこと、音楽のこと、愛している人のこと。いろんなことを書き残したい。新しい出会いや感動があったらいいな。

2019.8.29 植物


#日記 #エッセイ

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