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建築サインと多様性の話

サインと聞くと有名人から色紙に書いてもらうものを想像してしまうが、今回は建築で使う案内表示の方のお話。

多様性を尊重することのが当たり前の世の中に少しずつなっていき、男は青・女は赤や男はズボン・女はスカートという既成概念にとらわれる人は少なくなったと感じる。

それと同時にイラストを描いていると、
「女の子の服はピンクで描かない方がいいかな?」とか、
「男女どちらにも見える子も描いた方がいいかな?」とか、
いろいろ悩んでしまうようにもなった。

建物で使われているサインを見るのが好きでよく写真を撮っているが、トイレのマークは単色のものが多くなっている気がする。(私の体感だが)

入り口は男女並んだマークが多いので単色でも迷うことはないが、男子トイレ・女子トイレに分岐したときのサインがどっちも同じ色の場合は、大人でも少し脳みそを動かさないと間違いそうになる。

多様性は尊重されるべきだが、建築については老若男女誰でもわかるサインにし、視認性を優先する方がみんなに優しいと言えるだろう。

緊急事態で小走りのちびっこにどっちに入るべきかクイズを出すような意地悪な建築物は作りたくない(笑)

何故このような記事を書こうと思ったかというと、自分が今仕事でしている小学校の体育館の設計でサインをどうしようかなーと考えていたから。

公務員の建築の仕事は遊べる箇所が少なく、お金をかけずに遊べるのはサインくらい。
クレヨンタッチの物はないかな〜とか、なんなら私描いちゃおうかな!とかと思いつつ、時間に余裕がなくて既製品になるいつものパターンは避けたい…!

色々考えた結果遊ぶとしてもちょっと柔らかい雰囲気にする程度で、やっぱり色の視認性は無視できないな〜という結論。

トップに使わせていただいた写真は、いつもお世話になっているKURUMERUさん(福岡県久留米市)のトイレサイン。

このサイン実は布のような素材で面白い。
これについてもいつか記事を書きたい。


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