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大人の言葉もいい意味で鵜呑みにしない(育休後の変化)

コミュニケーションに支障のないくらいの日本語を習得した3歳の息子。

スピーキングはまだかなりヨチヨチだが、大人が話す内容をなんとなくは理解している様子。

自分の知っている言葉の範囲内で意思を伝えてくれるが、まだまだボキャブラリーが少ないため、正しく伝わらないこともしばしば。

そのままの意味で捉えると「これ違う〜〜!泣」となるため、あらゆる可能性を考えて「こういうこと?これ?」と具体的に内容を説明したり、近いものの画像を見せたりする。

3歳直前くらいの頃は特に、ご飯について分類ができておらず、ちゅるちゅると言ったのにうどんという意味だったり、ラーメンという意味だったりとその日で違うことがあり難易度が高い(笑)
パンが食べたいと言われパンを出してもいつもと形状が違うと「これじゃない!」と怒られることも。

そんな子育ての日々を過ごしていたとき、産前に仕事であった出来事をふと思い出した。


求められている成果品の状態の意思疎通ができていなくて、かなり時間をかけて完成した後に「あれ?」という反応をされてしまうことがあった。

具体的には建築の仕事で、
「平面図を描いてほしい。」と言われたときのこと。
ざっくりとした用途や要件などを伝えられて、
エスキス(間取りのラフ)を作成し、了承を得た上で平面図を描いた。

時間の制限も特に設けられていなかったので通常業務の合間に行い、時間もかなりかかってしまった。

その結果、先方は思っていたより時間がかかったからか、プランが良くなかったからか、少し納得していない様子。

後から確認したら、欲しかったものは
・設計事務所に設計依頼する前に伝えたいイメージエスキス
・今から設計事務所に内容を精査してもらうためざっくりしたものでいい
・ちょっと急ぎ

というものだった。

正直「聞いてね〜ぞ〜い😇」と思ったが、聞かなかった私も悪い。

特に専門職と一般職との間で言葉だけのやり取りする場合は「文字面(言葉面?)」だけで判断するのはかなり危険だ。

・何がしたくてソレを作ってほしいのか。
・いつまでに欲しいのか。(後のスケジュールを聞くと、そのタイミングじゃ間に合わなくね?ということもしばしばなのでなるべく詳細に。)

上記のことを確認してスタートしなければズレたものを作ってしまい、せっかく時間と労力をかけたのに求められた成果を上げられない。

言葉だけでは不安なときは成果物のイメージ写真を見せることも効果的だ。

せっかく頼られたからには頼ってよかったと思われたいし、建築職の職員がいてよかったと思われたい。

ゴールを明確にして共有する大切さに気付いた後、上位のことをすっ飛ばして仕事を依頼されることがめちゃくちゃ多いことに気が付いた。
そして実は自分が他の人に依頼するときもかなりの高確率でそれをやってしまっていたのだ。

私がよくしてしまうパターンは、
「××の資料貸してもらえませんか?」とそのまま聞いてしまうこと。

気の利いた親切な方は「何に使うの?それならこっちの方がいいかも!」と教えてくれますが、本当なら自分でそこに行き着きたい。

最初から「◯◯しようとしているのですが、××の資料貸してもらえませんか?」と依頼するのがベストだ。
と、わかっているのにすーぐ忘れてしまう。

なのでとりあえず、自分が受ける側の時は
・何がしたくてソレを作ってほしいのか。
・いつまでに欲しいのか。
を細かく聞くようにしている。

話していくともっと時間がかからないモノでよかったり、その前に整理しておいた方が良いものが出てくることがたくさんある。

話していくうちにベストな答えに近づいていく感じが、組織の良さだと思う。

仕事で求められるコミュニケーション能力とは、ただ誰とでも仲良くなれというわけではなく、こうやって成果を上げるための対話を進めていける関係を構築できる力のことなのかなーなんて感じた。

社会人11年目なので、気付くのだいぶ遅いですが、部下ができる前に気づけたのでラッキー!ということにします!


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