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赤と黒

今朝、メガネ屋さんのマスターと電話で打ち合わせをして、赤いメガネの仕様を決めた。

店頭の表示価格は、レンズ込みで19,000円だったが、マスターが良いレンズを入れることを主張したので、結局35,000になってしまった。

赤いフレームは、枠の部分は異方性メタリックで、蔓の部分は黒。

これを黒い髪の僕がかけると、黒い蔓は目立たなくなり、赤いフレームが宙に浮いたような感じになると思う。

赤と黒の対比は僕の原点のひとつとも言える色。

小学生の頃、火鉢の中で燃える炭の黒と赤を飽きもしないで眺めていた。

中学生の頃、赤と黒を混ぜて、ほとんど黒にしか見えない赤を、べたっ、と塗りたくったりしていた。

高校生の頃、本に載っていたルビー・レーザーの赤い色を美しいと感じた。

大学生の頃、実験室の暗闇の中を飛び交う真っ赤なヘリウム・ネオン・レーザーを眺めていた。

占いの話になるが、陰陽五行では、僕の性質は、陰の火。

きっと、赤と黒のメガネは、僕に、これまでとは違った世界を見せてくれるに違いない。


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