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ヴァシル・バルヴィンスキー 5つの前奏曲

「ヴァシル・バルヴィンスキー 5つの前奏曲」

バルヴィンスキーさんは、ウクライナの作曲家。

1888年のお生まれで、1963年のお亡くなり。

ロシアで収監されて、多くの作品が破棄されてしまった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴァシル・バルヴィンスキー

今回弾いたのは、「5つの前奏曲」。楽譜には、「5つの」とかって数字は書かれていないのだけれど、IMSLPには「5 Preludes」と書かれているので、これに倣った。

https://imslp.org/wiki/5_Preludes_(Barvinski%2C_Vassili)

5つの前奏曲の各曲には、標題はない。

作曲年は1908年となっている。バルヴィンスキーさんが20歳だった頃だ。グスタフ・マーラーが楽壇で大活躍し物議を醸していた時代。交響詩が流行した時代。後期ロマン派に続く新しい音楽が模索されていた時代。調性音楽からの脱却が模索されていた時代。フランス印象派の音楽が世界を席巻していた時代

5曲は、いずれも、意欲に満ち溢れている。とても魅力的だ。

曲は、どことなく、ドビュッシーさんを思わせる。が、曲の骨格は、後期ロマン派の重厚な和音進行に支えられている。なので、素人の僕には、演奏は簡単ではない。

聴いてわかるように、ロシア的では全くない。英国的でもあり、仏国的でもあり、どことなく無国籍な感じがする。ウクライナのことをよく知らない僕には、ウクライナ的、というのは、よくわからないかだらろうと思う。

第5曲は、楽譜の最初の1段の冒頭2小節を弾いて、「これは弾かないでおこう」と思った。音が、どうにも整理できない感じがした。

そう思ったのだが、諦めきれずに、YouTubeで上手い人の演奏を聴いてみたら、それなりに鳴っている。で、とにかく、1小節と2小節の中で、うまく鳴るような音を作って、そして、続きを弾いた。それがこれ。

YouTubeの録音は、ホールなどで弾いて録音したものだが、僕のところのベーゼンドルファーの、スタジオ的な小さなホールで録音した音源を、残響の少ないinitimateのプリセットで鳴らした音のほうが、すっきりとして美しくなっていないだろうか。と、たまには手前味噌的なことを書いてみる。

5曲とも、前奏曲、と呼ぶには少々重たい。バルヴィンスキーさんの意欲がたっぷり詰まっているからだろうと思う。

僕の演奏から、その意欲が、どれくらいほとばしるかはわからないが、バルヴィンスキーさんの音楽を感じてもらえたら幸せかもしれない。

ついでに、弾き直した「アルバム・リーフ」のリンクも貼っておく。

ヴァシル・バルヴィンスキー 5つの前奏曲
https://youtu.be/CPNgvAihf-o
#Україна #ウクライナ #Barvinsky #バルビンスキー #B ösendorfer

ヴァシル・バルヴィンスキー アルバム・リーフ
https://youtu.be/ZD_IBrViMLQ
#Україна #ウクライナ #Barvinsky #バルビンスキー #B ösendorfer

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