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三男が生まれてから、次男は爪を噛み始めた。

弟が生まれてから、爪を噛むようになってしまった次男。2年間、何をしたって治りませんでした。でも先日、突然「ママ、爪切って?」とのこと。あなたの爪はどうせないでしょ?と見ると、なんと爪が生えている!2年ぶりに白い部分がある!「わー!!爪がある!!」と嬉しくて嬉しくて、なんだかとっても安心して涙ぐんでしまいました。

そんな私を見て、次男は不思議そうにしていたので、「爪噛まなかったんだね!」と褒めると、「僕、爪噛んだことなんてないよ?」とのこと。そういえば、噛まないで!といくら怒っても、現行犯で指摘しても「噛んでないよ?」と。あれは、本当に無意識だったのか...…

いつも長男にくっついてニコニコ、ふにゃふにゃした次男。赤ちゃん返りはなかったけれど、爪もなかった。最初は私のせいだ!と躍起になって止めたし、保育園の先生にもきっとストレスだからと監視してもらった。だけど治らなくて、そのうち慣れて。この2年間、一度も爪を切らなくて済んだのは、正直とっても楽だった。

それでも、2年ぶりに見る次男の爪はまだとっても小さくて、切るとふにゃふにゃで。まだまだ私が切らないと、と思うもの。爪を切れるのがこんなに嬉しいこととは気づかなかった。爪を噛むのが無意識だった次男だけど、私は私で、平気なふりして何層も下に爪を噛ませていた罪悪感が潜んでたんだなぁと。

こうやって子育ての悩みのほとんどは時間が解決していくのだから、忙しさにかまけて見ないふりするのもひとつの手段。でもそもそも、こんなに大変な毎日じゃなければ、次男は爪を噛むようにはならなかったかもしれない。なんて悩んだりするけれど、いつかこんな風に悩めることも幸せだったと振り返る日が来るのだろう。爪を切るのが面倒だったり嬉しかったり、気持ちなんて一つも確かなものがない。無意識なだけできっと幸せでタプタプな日々でもあるのだろうし。でも、そんな意識持ってられない。意識してたら毎日がつなげない。

から、今何を思うか、できるかぎり記しておこうと思います。いつか誰かに私もこんなことあったよ、と言えたら役にたつかもしれない。何しろ無意識なので、今の気持ちなんて覚えているはずもないから。

とかとか。

爪を切りながら、これはママと同じ爪の形だねえ〜というと嬉しそうな息子さんでした。

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