見出し画像

退職を決める前に、これやってみてください

教員を辞めた理由

 私は教員を4年間で退職しましたが、教員の仕事はとても好きでした。
 今でも、現場の仕組みさえ変われば、いつでも戻りたいと思っています。
 ブラックな働き方であることはわかっていましたし、残業代は出ないけれど、無償労働でも、子どもたちのために少しでもよい授業ができるならばと、本気で思っていました。
 それでも、辞めることを決めたのは、
 現場の環境が自分に合わなかったことと、
 学校が閉鎖空間であり、自分の経験や学びが制限されていたこと
の、二つが大きな理由でした。

 すぐに退職を決めたわけではなく、現状をよくしようと働きかけたことがいくつかありました。
 上司に退職を申し出るまでにしたことを、大きく4つご紹介します。

1.自分の現状を整理する

 今の職場の環境、人間関係、自分が仕事において大切にしたいことやその優先順位などを書き出しました。
 また、今後の人生プランや、住む場所、家族や友人、パートナーのこともふまえ、何を軸に自分の将来を決めるべきなのかを考えることで、今の自分がどうしたいかを整理することができました。
 質問形式にすると、「~だから、~がいい。」と根拠が明確になるため、素直な答えが出やすいと感じました。

2.異動を願い出る

 教員にも異動があります。が、当然のことながら、異動対象者には様々な条件があり、いつでも自分の要望が通るわけではないです。
 しかし、「異動したいです。」という意思表示をすることは可能です。(自治体によるかと思いますが、私がお世話になったところは、申し出をすることは自由でした。)
 人は変えられない、変えられるのは自分だけ。
 そう考え、自分の置かれた環境を変えたいと、意向調査の半年前には、上司に異動を申し出ました。

3.職場以外の人に相談する

 仕事を辞めようか、どうするか、という悩みは、必ず職場以外の人に相談しました。
 絶対に引き留められますし、相談するほどの相手なら、自分が尊敬する上司や同僚に、となると思います。
 信頼する方に、「続けたほうがいいよ。」と言われてしまうと、きっと自分の気持ちを後回しにするだろうと予想し、職場内での相談は避けました。
 「自分で決めたことの責任は、自分でとる」という気持ちを、辞めた今でも忘れないようにしています。

4.同じ職種を辞めた方の経験談を聞く

 転職未経験だったため、辞めた後の生活が本当に不安でした。
 過去に退職を経験された先輩や、SNSで経験談を発信している方のお話を聞いたり、教員を辞めて起業した方のzoom講習会に参加したりして、情報収集をしました。
 同じ仕事を経験しているため共感できる内容が多く、とても前向きな気持ちになりました。

決める前に、できる限りの働きかけを。

 辞めることをゴールと考えるのではなく、あくまで退職は、「自分の人生をよりよくするための、一つの手段」と捉えていました。
 職種によって悩みは様々、人生プランも家族の事情も、人それぞれ違います。
 いつでも「自分が決めたことを正解にする。」と言い聞かせ、その時その時に最適な選択をしていきたいと思っています。

 
 以上が、私が退職を決意するまでにしたことです。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?