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禁断の読書術。本の楽しみ方。【本に挫折するメカニズムを徹底解説】

禁断とかつけちゃってますが、本好きにとっては(小説好きとビジネス書好きは除く)当たり前の話をしていきます。

読書の極意とは、ピラミッドで例えると非常にわかりやすいものになります。


このピラミッドの上に位置する本は、本質的に非常に価値があり、難解な本で、数が少なくなる。逆に下に行けば行くほど、量が増え、価値が下がり、わかりやすくなり、読みやすくなります。

今回は話をわかりやすくするために、歴史系の本、に限って話してみましょう。一番下に位置する本は例えば、「1時間でわかる日本史!」的な本とか、「世界史で教養を得る!」的な本とかです。強調しておきますが、ピラミッドの下にある本が悪いと言いたいわけではありません。

本を読んだ経験が浅い人にとって、最初からピラミッドの上の方に位置する本を読み始めてしまうと、挫折してしまいます。


経験値、知識、思考力が低いのに、ハイレベルな本を読むと、難しすぎて内容を理解できません。まずは下の方に位置する簡単な本を読みましょう。


イメージはこんな感じ。下の方のレベルの本をたくさん読んでいくと、栗のようになっていきます。🌰

こうして知識をつけた状態で、少しレベルが高い本に出会うとします。


ピラミッド下部の方に知識が蓄えられているため、この難しい本の「難しさ」がわかるようになります。仮に最初の時点で、この本に手を出してしまったら、知識の土台がないため、つまらない、難しいと飽きてしまうでしょう。

一度少し上のステージに行けば、初めて「ピラミッド最底辺に位置している本がわかりやすく、単純で、浅い本」だと認識できます。繰り返しますが、別に浅い本が悪い、とは言っていません。誰もが通る道ですし、仮に自分が全く知らない領域の勉強を始めるとなれば、誰もがその領域のピラミッド最底辺に位置する本から読み始めるものです。

一段上のレベルに到達すると、視野が少し広がり、それと同レベルの本でないと満足できなくなっていきます。


このようにして、少しずつ知識を蓄えていきます。最初の頃には楽しいとはいっさいおもえなかった本でも、理解できるようになり、読む楽しさを感じるようになります。


先ほどと同様に、さらにハイレベルな本に手を出す土台が整い、それを読み始めることである程度の内容が理解でき、部分的に面白がることができるようになります。

この辺りの読書経験を重ねると、歴史本の全体像がなんとなく把握できるようになり、本を見たときに、その本がどのレベル感の本なのかをかんじとれるようになっていきます。

適宜、読み返すことで、点を大きくすることもできますし、ある本とある本の知識が繋がる快感を感じる数も増えていきます。


それぞれの線が、「そういうことだったのか!」と点と点が繋がる知の快感のことを意味しています。本を読めば読むだけ、この点が無限に増えていくため、読んでいない人よりも、本を読む悦びが増えていきます。

最後のステップとして「線の長さ」もある気がしています。例えば、ナポレオン戦争とアメリカの南北戦争に共通点、相違点を見出すのは確かに気持ちいです。でも、昆虫の交尾とヒトラーの政治の共通点を見出す方がもっと気持ちい。


長い線を青で書いています。これこそまさに、「学際的」なやつです。各分野のボーダーを超えた驚きの繋がりを自分なりに見出す。

哲学とか物理とか数学とか科学とか歴史とか政治とかはわりかしわかりやすい共通点ですし、僕も高校時代に興奮したのを今でも覚えています。

ただ、その先もあると思います。僕もまだ見ぬ領域含めて。

だから、僕よりも何倍も賢くて、何倍も成功している人が、いまだに読書をやめられないのでしょう。




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