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新しい庭のための準備

今から2年ほど前の2022年5月から、家の裏の小さな畑に薬草の庭を作り始めました。家の北側のサザンカの垣根を取り払うところから始めたのですが、これはとても爽快な作業でした。

2017年にパートナーの実家に越してきてから、家の周囲の庭仕事を私がするようになり、込み入った木の伐採や植え替え、花壇の作り替えなど、気になる所にざっくりと手を入れてしまうと、今度は一から自分の庭を作りたくなったのでした。

そこで思いついたのが、家のすぐ北側の畑に今まで育てたことのない植物で庭を作ること。そのためにも、それまで気になっていた、その畑と家の前庭を隔てているサザンカの垣根 ━ いつも私が庭仕事の度にその毒に苦しむチャドクガの付く垣根を取り払って、自由に行き来できる小道を作ることが必要でした。

2021年末の、ある曇り空の朝、思い立ってノコギリでサザンカの木を端から順番に切って行きました。高さ2m、奥行き1m、幅6m程の垣根は、切っては枝を引っ張り出し、切っては引っ張り出しを繰り返して1時間もかからないうちに、大きな枝の山に姿を変えました。あれだけコンパクトにまとまっていたものが、バラバラにするとこんなにボリュームのある山になるんだなぁと思いました。振り返ると、玄関先の前庭まで北風がびゅーっと通り抜けていました。

私が庭仕事や庭づくりが好きな1番の理由は、風景を変えたり作ったりできる楽しさがあるからです。垣根は庭のフレームなので、それを取り去ると大きな変化が生まれます。日当たりや風通しが変わるので植生も変わると思います。この地域は、前に住んでいた京都市と比べると冬が長く厳しい。そのため、北風の吹き曝しになるのもあまり良くないと思い、緩やかに風が通るように、小道の両側に灌木を植えたり、花壇を作ったりしました。前庭と裏の畑には1.5mほどの高低差があるので平べったい重い石を探してきて階段も作りました。

また、新しい庭と隣家、道路との境には垣根が欲しかったので、手っ取り早くつるバラを這わせるためのフェンスを立てました。ホームセンターで売っている鹿柵を縦向きに立て、杭で固定してフェンスとしました。そこに3種類の原種バラを植え込みました。

その冬の作業はそこで終了。実際の庭づくりは翌春からでした。


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