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眠りとは、小さな死である


最終日が迫ってきていたので先日行ってきました、「眠り展」💤

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「眠り」をテーマにした展覧会って触れたことがなかったし、とにかく文字から眠そうなポスターや、重厚なカーテンが使われた眠りの世界に引き込まれるような会場のデザインがとても良かったです…!
調べたら何年か前に展示を見て大好きだな〜と思っていたトラフ設計事務所さんがやっていた!
※ちなみにトラフさんの眠り展についてのページも見ていたら、「〜また本展では『持続可能性』も重要なテーマに掲げ、前会期の企画展で製作された壁を積極的に残している。高低差のある壁や、カーテンの演出を生かすように丸みを付けた壁を新たに付け足し、新旧の壁の見分けがつかないように仕上げた。」と書いてあって納得!そういえば、ちょいちょい小さな穴があったりするなと思ってたけどそういうことだったのか、と。
全然気にならないし捨てずに済むので、他の展覧会でもぜひこのような試みをしてほしい…🤲🏻

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そんな、テーマとビジュアルに惹かれて行ってきた眠り展ですが、いろいろな切り口から「眠り」について考えられてとても面白かった…!
私自身、大学の時に「眠ってる時って意識がないから"死"の状態なんじゃないか?」と思ったことがあってて、それを面白がってくれた友人もいて。
その時はそれだけで終わってしまったけど、今回の企画展のなかで「眠り=小さな死」として捉えられている作品もいくつかあったので、そのことをふと思い出しました。

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また、同じ眠っている人の描写でも、時代背景などによっては「反抗」とも受け取れたり、眠っている状態は人だけではなく"モノ"であったりもして。

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特に私は、大切にしまいこんでいたり、今まで使われてこなかった"モノ"を眠りの状態と捉えた大辻清司さんの作品がとても好きでした…!

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あと嬉しかったのは、後半に河原温さんの章があって、初めて彼のまとまった作品をみることができたこと。。。
大学のゼミの中で何度も話題になった河原温…!日付絵画…!これか〜〜!!!と2年越しに本物を見る機会を得て感動。。。
やっと彼の作品を理解する入り口に立てた気がします…!まだ深くは知れていないのと、語彙力がないので全然凄さを語れないのですが、めちゃくちゃ面白い…!

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日付絵画もあったのですが、「I Am Still Alive(私はまだ生きている)」という作品(電報)も実際に展示されていて、それが面白くてまじまじと見ちゃいました。
彼が電報を打った瞬間は確実に生きてるけれど、それが届く頃には本当に生きてるかは分からなくてそのことは誰も知らない…

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また最後の章では、「目を瞑っている」二つの作品で締めくくられていました。眠っているのか、目を閉じて瞑想しているのか…そうでないのか…
世の中がこんな時だからこそ、私たちが日々繰り返す"眠り"という行為からいろいろな概念を考える機会になって楽しかったです。
何気に国立近代美術が初上陸だったので、ついでにコレクション展もがっつり見ていたら美術館到着してからあっという間に3時間経ってました…足が未だにバキバキです!筋肉痛です!

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でも心にも良い刺激を得られた1日でした💯

おやすみなさい〜🛌




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