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【イベント開催】『真夜中のちいさなようせい』翻訳出版記念イベント —韓国有名出版社「チャンビ」の絵本づくりに迫る!

■世界が注目する韓国絵本のイベント開催!

いま、韓国の絵本が世界中から大注目されています。
手にした人の顔を思わずほころばせるかわいいキャラクターの絵本、美しく繊細で芸術的な絵本、エッジのきいたデザインが胸にささる絵本……さまざまなタイプの絵本が出版されていますが、こどもから大人まで、読者の心をわしづかみにする魅力にあふれる絵本ばかり。いままさに世界中が空前の韓国絵本ブームです。

6月に翻訳出版された韓国の絵本『真夜中のちいさなようせい』

真夜中のちいさなようせい(絵と文:シン・ソンミ、訳:清水知佐子)も、原書は韓国の出版社「チャンビ」から出版された絵本。(原題『한밤중 개미 요정』)
この絵本が大好きなポプラ社社員で、
「作者のシン・ソンミさんやチャンビの編集者から話を聞きたい!」
「その話を読者のみなさんといっしょに聞く時間がつくれたらすてき!」
と、話がはずみ、韓国・チャンビと日本・ポプラ社をオンラインでつないで交流するライブ配信イベントを企画しました!

『真夜中のちいさなようせい』翻訳出版記念イベント
──韓国有名出版社「チャンビ」の絵本づくりに迫る!
開催日程:
2021年11月19日(金)18:00~19:00予定
会場:YouTubeにて生配信
★配信URLはコチラ>>>https://youtu.be/D24RfSLQilM
参加方法:事前申し込みの必要はございません。入退室も自由です。
参加費:無料
〈出 演〉 ソ・チェリン氏(チャンビ編集者)
〈聞き手〉清水知佐子氏(『真夜中のちいさなようせい』訳者)
     小櫻浩子、齋藤侑太(ポプラ社編集部)
〈スペシャルゲスト〉シン・ソンミ氏(『真夜中のちいさなようせい』作者/録画出演)

『真夜中のちいさなようせい』は、小さかった頃のママと男の子の心の交流を描く絵本。韓国で大人気の画家、シン・ソンミさんがはじめて手がけた絵本作品です。
シン・ソンミさんの描く作品が、チャンビの編集者ソ・チェリンさんの手によって、1冊の絵本として刊行されるまで。そして、シン・ソンミさんの制作動画、ご本人出演のメッセージムービーも公開、たっぷりの写真と動画とともに特別な時間をお届けします。

イベント本番はいよいよ明日!
韓国絵本ファンならずとも、ご覧いただいたみなさんにきっと満足していただける内容と信じています。

■はじめてのライブ配信。
その舞台裏は……問題山積み! 七転八倒!

イベントの企画当初は、やりたい思いは強いけれど、開催の方法やかたちもまるでわからず、「道のない原野で夢を語っているだけ」のようなものでした。

そんな時に紹介してもらったのが「K-BOOKフェスティバル2021 in Japan」(主催:K-BOOK振興会)でした。「K-BOOKフェスティバル」は〝韓国の本〟をこよなく愛する人たちの「もっと読みたい、もっと知りたい」という声に応える本のお祭り。わたしたちもこのフェスティバルでサテライトイベントをやることにしました。これでイベントの「枠組み」は決まったわけだけれど……。

チャンビの編集者や作者のシン・ソンミさんに出演交渉をしなくてはなりません。けれど、そんなことのできる直接的なつながりはない……。
海外の絵本を翻訳出版していても、エージェントの仲介で出版契約を結ぶことが多く、原書出版社との直接のやりとりはないことがほとんどなのです。ましてや原作者となんて。でも、エージェントの方のご尽力で、どうにか原書出版社と直接的なつながりを持つことに成功!

こうして企画の実現がどんどん現実味をおびてきました。
が、実は……まだ問題が……。
「わたしたち、誰もライブ配信イベントなんてやったことないよね」
企画スタッフはみんな未経験者。必要な機材の種類も何もわからない状態だったのです。
「Zoomのウェビナーって何? いつもやってるのとどう違うの?」とか
「スイッチャーっていう機械を使うらしいよ」とか
「何それ。名前も用途も使い方もわかんない~!」とか。
……目の前には高い高いハードルが、ドーーーーーン。

KBOOK写真04_トリ
見たことのない機材に、何本ものケーブル……それだけで頭がクラクラ

でもでも、企画の実現のためなら、尻込みなんてしてられない!
経験のある部署の人たちに教えてもらって、実際の配信の見学をして、ひとつわかると、もうひとつ質問が出る、そんなくりかえしをして……イベント前々日にしてようやく「リハらしいリハ」をするまでにたどりつけました!(それまでに「リハーサルのリハーサル」を二度ほどやりました……)

リハーサルのようす。何度もリハを重ね、機材のセッティングも自分たちだけでできるように!(こちらを向いて座っているのが訳者の清水知佐子さん)
綿密な台本もつくりました。本番では台本+アドリブでがんばります!

わたしたちスタッフのはじめてのライブ配信イベント。
夢を語り、手探りからはじまった企画ですが、手探りなぶん、ていねいに準備を重ねました。

本番は、11月19日(金)18:00~19:00、YouTube生配信です。
お時間のある方はぜひご視聴ください。韓国絵本の魅力を堪能できるすてきな1時間となるはずです。
★配信URLはコチラ>>>https://youtu.be/D24RfSLQilM

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『真夜中のちいさなようせい』あらすじ
ある真夏の夜、男の子が熱を出して寝ています。そばには看病をするママ。
ママがつかれて、うとうとしはじめた時、男の子はまくらもとから聞こえるちいさな声に目をさましました。見ると、ちいさなようせいたちが、そうっとしのび足で近づいてきています。そして「ママがこどもだったころ、いつもいっしょでなかよしだった」と語ります。
ちいさかった頃のママと男の子の心の交流を描く、美しくあたたかな物語。