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戦争は、子どもたちのあたりまえの暮らしを奪うもの。戦争のない世界のために──

1発の銃弾が、人間のあたりまえの暮らしを壊してしまう──
それが、戦争。

人々の命が奪われ、にぎわいに満ちていたはずのまちには瓦礫が散り、子どもたちは砲撃が鳴りやむまで地下シェルターに身を潜める……
2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻により、人々の「あたりまえの暮らし」が破壊されています。

子どもたちにとってのあたりまえは、遊ぶこと、学ぶこと、未来に夢を抱くこと。

罪のない人々、なかでも子どもたちを危険にさらす「戦争」は、決してゆるしてはならないものです。
なぜ、戦争は起こってしまうのだろう? そしてなぜ、戦争は終わらないのだろう?

これまでもわたしたちは、その問いの答えをさがしつづけてきましたが、いままさに、その問いと答えを編集者ひとりひとりが自分のものとして考えています。

問いの答えを出すのはかんたんではありません。人間は、侵略と戦争、殺戮や略奪をくりかえしてきました。でも、ただひとつわかっていることがあります。

遠い国で起きている戦争でも、そこにいるのは、わたしたちと同じ人間、そこにある暮らしは、わたしたちと同じ「人間のあたりまえの暮らし」だということ。

いま起きている戦争に目を背けないで、何が起きているかをしっかりと見つめよう。そこに暮らす人々、愛するまちを捨てて逃げ出さざるをえなかった人々のことを思おう。
関心をもつこと、心を寄せること。それが、戦争をなくすためのヒントであり、平和を願うわたしたちの力となることは、何よりもたしかだと思っています。

いつの時代も、全世界の子どもたちが、あたりまえの暮らしを喜びとともにあたりまえに過ごせることを願って──

※タイトル上画像:小林豊『せかいいちうつくしいぼくの村』より

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2月26日、79の国と地域が加盟するIBBY(国際児童図書評議会)は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、声明を発表しました。IBBYは「子どもの本を通して国際理解を深め、世界に平和を」という理念に基づき活動する国際団体です。(リンクは日本支部であるJBBYのページ)