オタクの生き方しか知らないのにオタクでいるのが辛い

オタク趣味があれば私はいつまでも楽しく生きていけるんだと思っていた
でもそれに付き合ってくれていた友達はみんないつの間にか彼氏を作っていずれはその相手と家庭を持つことまで真剣に考えていて、大人になれずに滑稽なお人形ごっこを続けているのは私だけなんだと思ってしまってからは、あんなに大好きだったキャラクターたちのことを考えることすら辛くなってしまった
私の場合はのめり込んだのが前述の友人たちとの一次創作だったから、創造主たる私がいないと永遠にあの子たちの時間は止まったままだけど、誰もいなくなった箱庭をひとりで動かすことほど虚しいものはなくて、時計の針を進めてやらないのも思い出を振り返ってやれないのも、あの子たちを見殺しにしているようで本当に辛い
それからは絵を描いても小説を書いてもなにをしても心が死んでいくのを感じる 私は楽しかったあの頃の思い出に縋りついてなんとか生きてるけど、みんなは自分だけの今をめいっぱい楽しんで生きてるらしい 羨ましいな
私にとっては未来であってほしかったことがみんなにとっては過去になっているのが辛い

友達も恋人もいないから趣味に没頭することで無理やり空白を埋めるしか生きていくすべを見つけられないけど、本来人間で埋めるはずの穴はやっぱり人間でしか埋められないんだなと今になって痛感している

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?