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学級崩壊は教師の責任か

「学級崩壊は、学級担任制という学校のシステムの問題、バグである!」


教師が恐れる学級崩壊


授業が成り立たず、教師の指示が通らない。

子どもが安心して教室の中で生活できない・学習できない状態。

こんな教室の状態が「学級崩壊」である。

公的にはマイルドな言い方で「学級がうまく機能しない状態」などとも表せれている。確かに「崩壊」はめっちゃ怖いワードだ。

そして、この学級崩壊を教師は一番恐れている。

「学級経営」のために教師に求められていること

教師が上手な「学級経営」を行うためには幅広い能力が求められる。

・授業力
・生徒指導力
・危機管理能力
・コミュニケーション能力
・教室設備や情報機器の操作・管理能力
・子どもへの愛情

挙げればきりがない。

学級担任には複雑かつ幅広いスキルが求められている。

その上で、たくさんの子どもを1つの教室で1年間預かるわけである。

日本では当たり前になっているが、
普通の教師にとってこれがかなりきつい。

優秀な教師は学級経営も難なくこなす。
「学級担任こそ教師のやりがいだ」という教師も少なくない。

しかし世の中そんな教師ばかりではない。


生徒指導力が足りない
授業力が足りない
経験がない  

という教師もたくさんいる。

その結果、一定数の割合で全国で学級崩壊が起きている。

学級崩壊は、果たして教師の責任なのだろうか?

学級崩壊が起きてしまうシステムそのものの問題

私は違うと考える。

学級崩壊は、学級担任制度というシステムのバグである捉えている。

30人の子どもを1人の教師が責任を持って管理をする、マネジメントするというシステム自体に無理がないだろうか。

経験もない、授業力もない、自分の教育観も持っていない新卒の教師も
いきなり他のベテラン教師と同じようにクラスを担任している。

無理が生じるのは当たり前だ。

若い先生や、能力の足りない先生に、学級担任という業務は負担が多すぎる。

「いきなりこんな責任を負わされるなら教師になるのはやめとこう・・・」

若者はそう思って当然である。これでは教員志望者は増えないだろう。

教師に求める能力のハードルをもっと低く

「教師は学級経営が出来て当たり前」という風潮がある。

だからやりづらい。

能力や経験のない教師の肩身がせまくなる。

「力のある教師」はひとにぎりだ。

学級担任制は教員全てがそんな「力のある教師」であることを
前提としている気がする。

だから無理が生じ、学級崩壊を招く

「力のない教師」でも無理なく教師ができるシステムがあれば、

教員志望者も増えるだろう。





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