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[ドイツ縦断ひとり旅」(10)ローテンブルク 中世の宝石箱 帝国自由都市

2019年9月16日(月)晴れ

小さなローテンブルク駅。通りの向こうに、小さなホテル発見。 「ここに泊まれるといいな。明日の朝、移動が楽だ」と期待したが、「空室なし」だった。道なりにホテルを見つけては訊いてまわったが、5軒すべて「満室」。仕方ない。市街へ行って、またインフォで見つけよう。

レーダー門をくぐって街の中心地へ。インフォを見つける前に、ホテルを見つけた。

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ホテル・マルクス・シュトルム。マルクス塔のすぐ傍。レセプションにはメガネの似合う若い女性。 「どうぞ、2階です。」(ってことは3階だあ) クラシックで素敵な木製の階段だけど、重いスーツケースを運ぶのは大変な作業。でも、寝る場所が見つかった喜びで、ガンバッターッ!

一人部屋なのに、すごく広い。長椅子には可愛いクッション。わあ、バスタブがある! 嬉しいな。持ってきた入浴剤を試してみよう。部屋で少し休憩してから、いざ、街歩き。

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ローテンブルクには一度来たことがある。なつかしいマルクト広場。ゴシック様式の聖ヤコブ教会には、リーメンシュナイダーの見事な木彫りの彫刻。市長の一気飲みが街を救った「マイスター・トゥルンク」と呼ばれる仕掛け時計。聖ゲオルクの泉(噴水)。すべてがあるべき所にあり、懐かしい友に再会したような気分。どんなに両手を広げても抱きしめることはできないけれど・・・・・。

日本人、中国人、アメリカ人のツアーが来ていて、街中、すごい人。あ、イタリア語も聞こえる。小さな街なのに、一大観光地だ。

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今回は以前できなかったことを3つするんだあ。 まず、シュネーバル(雪玉という意味の揚げ菓子)を食べること。広場のすぐ近くのお店で、揚げたてを買う。ベンチに腰掛けて、いざシュネーバルを、と思ったら、包み紙から石畳へポトン。うっそー! ドジ! いいわ、手ではたいて食べちゃう。おいしさに変わりはない。

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さあ、気を取り直して、次の目的地、ケーテ・ヴォルファルトへ。ここでは一年中、365日がクリスマス。 わあ、絵葉書や雑誌で見たまんまだあ! シンボルの白いクリスマスツリー! でっかい兵隊人形! ちゃんと入場料を払ったら、トロッコに乗ってクリスマスの歴史を辿ったり、ワークショップに参加できたりするんだって。でも、絵葉書を買っちゃったから・・・。1200円分も!

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行こう。ブルク公園は無料だ。マルクト広場から西へ向かう。初めてブルク門をくぐる。ここは10世紀にはローテンブルク伯のお城があった所。廃墟すら残っていないけれど、木や花や石像たちが迎えてくれる。豪華さはなく、どちらかというと寂れているが、郷愁という言葉がピッタリくる、なつかしい空気が流れている。 静かで、心が休まる場所だ。あっ、あれがタウバー川だ。ローテンブルクの正式名に含まれている川。

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門を背景に、季節のお花たちと記念写真を・・・と思い、誰か通りかからないかな・・・と待っていると、穏やかで知的な男性同士のカップルが。 お願いすると、年上の方の男性が、ポーズを変えて、4枚も撮ってくれた。 とっても仲良しのお二人だった。私が、「素敵な夕べを!」と言うと、「ありがとう、あなたもね!」と言ってくれた。ドイツ語で交流できると、すごく嬉しい!

道に迷ってウロウロ。でも、迷ったお陰で、「プレーンライン」を見つけた。ローテンブルク最高の写真スポットとして有名な場所。へえー、ここかあ。おとぎの国みたい。

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ホテルに戻ってきたのは19時半ごろ。今日も汗びっしょりなので、まず洗濯をする。そして、ホテル・ゾンネのパンとゆで卵と水の夕食。テレビをつけたら、「スタートレック」をやっていた。カーク船長もミスタースポックもドイツ語をしゃべっている。リスニングの勉強(?)

旅に出て初めて、バスタブに身体を伸ばす。数日間の疲れが取れていくようだ。22時半には寝る。絵葉書、書・け・な・い・・・・・ 

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