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要点だけなら,短い言葉で伝わるかもしれませんが,それなりにたいせつなことは,長い時間をかけなければ決して伝わらない #振り返りnote 9月2日〜8日

毎週土曜日恒例の #振り返りnote の企画です。今週は、9月9日〜15日のあいだに投稿した過去記事をまとめました。

ちょうど1〜4年前の今の時期に自分がなにを考えて、なにを行動していたのか。そんなことを振り返るための時間が少しくらいあってもいいと思う。


2022年9月9日 著者と主人公は混同される(『パムクの文学講義』より)

『斗起夫』をつくり終えたあと、いろいろと感想をお寄せいただいて、それによって次なる自分の課題のようなものが見えてきました。今は、その課題をクリアーするための舞台芸術をつくっています。


2021年9月10日 記憶の断章

この頃は「忘れてしまうこと」に対して神経質になり過ぎていたように思います。なにもかもを記録しておこうとして、絶えずメモと向きあっていました。けれども、今は、その当時よりかはおおらかになったみたいで、記録するよりも身体に刻みつけようとする意識が強く、その場でリアルタイムにメモをとることはほとんどなくなりました。


2020年9月11日 少々まわりくどい言い方で

「何のために創作をしているのか」をご多分に漏れず「少々まわりくどい言い方で」解説しているnoteです。要点だけなら、短い言葉で伝わるかもしれませんが、それなりにたいせつなことは長い時間をかけなければ決して伝わることはない、と僕は考えるのですがどうでしょう。そうした自分の考えに基づいて、僕は演劇をつくったり、物語を書いたりしていると思うのですがどうでしょう。


2021年9月12日 オリジナル

少々語気の荒い文章だけれど、陳述していることは正鵠を射ています。「オリジナル」を創出するためにはそれなりの時間と労力を要します。他人から馬鹿にされることもあるし、ときには自分のやっていることが無意味で無価値なものに感じられてしまうこともあるでしょう。それでもひたすらに手を動かし続けることで、「オリジナル」は確実に芽吹きます。おれはやれる、おれならやれるんだ、と(人前で言う必要はありませんが)自分に言い聞かせましょう。真に深いコアな部分に位置している自分自身を信じてあげられるのは自分自身だけです。


2021年9月13日 「記録」と「Log」

決して褒められた学生ではありませんでしたが、今思うとそれなりに興味をもって参加していた大学の講義も多少ありました。そのひとつに「日本語」の授業がありました。同じ言葉でも漢字で表記するか、ひらがなで表記するか、カタカナで表記するかによって、読み手の感じかたにどのような作用をもたらすだろうか、とか、「日本語には正しいイントネーションというものはない」という教授の説明は僕にとってひじょうに刺激的で、その講義内容は現在の創作活動におおいに活かされていると想うのです。


2021年9月14日 「不倫」の断章

んー、これもまた語気が荒いうえに、扱っている話題もラディカルなので言いたいことはいろいろあるかもわかりませんが、間違えたリベラリズムは新しい保守でしかないという点ではよくできた社会批評であると思っています。このnoteを書いた2021年はわりとそういう事柄についてセンシティブに考えをめぐらしていたのだと思います。今は、もっとボールドに物事を捉えることができていて、自分の神経症的な性質から少し抜け出たところから社会を見つめ、関わりあうことができるようになってきました。「ふつう」という言葉についても、過度に気にすることなく、ふつうにつかえるようになりました。気配りができる人は尊敬に値しますが、過度な気配りは誰をも幸せにしないということを胸に留めておく必要があると思います。


2023年9月15日 意志決定が後手にまわってしまう組織の誘因

先日観劇した舞台の感想の一部です。18日(月)に感想文としてまとまったものをnoteに投稿できることになっているので、よろしければ読んでみてくださいね。最近は、ひとつ演劇を観ると、たくさんの応答(言葉)が頭のなかに浮かんできます。ですから、1日に複数個の舞台芸術を観たとしたら、自分の頭はどのようになってしまうのか、こわいような興味があります。


振り返りnoteのアーカイブ

自分の意思を伝達しようとするよりも前に.もっと多くの他者の意思を受信し,受容するための能力を身につけたい #振り返りnote 9月2日〜8日

まだまだ文章が汚い.一文一文が断絶していて流麗さが足らない.現在の僕になら、もっとやりようがあるはず, #振り返りnote 8月26日〜9月1日

「書くため」のトレーニング #振り返りnote 8月19日〜25日

本を読み始るようになったきっかけ #振り返りnote 8月12日〜18日

自分のなかの揺るがない価値と正解 #振り返りnote 7月29日〜8月4日

時代は忙しないが, 自分は自分のペースで生きる. #振り返りnote 7月22日〜28日

画家が自画像を描くように. 作家が自分自身をモデルにした物語を書くこともある. しかし, そのような稼業は決して長続きしないことを文学史は証明している. その先にあるのは破滅か. 消失か #振り返りnote 7月15日〜21日

生きる喜びの隣にはいつも気心知れた仲間がいる #振り返りnote 7月8日〜14日

人と会って話す時間が大半を占めている時期には小説を書くことができない,代わりにエッセーのアイデアが絶え間なく浮かんでくる,言語モードが“社会的”に設定されるからだ.小説を書くためには言語モードを“非社会的”にしないといけない,部屋に閉じこもって,スマートフォンやインターネットからも遠ざかる,“非社会的”な時間 #振り返りnote 7月1日〜7月7日

迎合すべきところは迎合すべきだとして、迎合しきれない点があれば自分を貫いてみてもいいんじゃないか #振り返りnote 6月24日〜6月30日

勝負には勝たないといけない,勝つと勝たないのとでは話が全然違ってきてしまうから #振り返りnote 6月17日〜6月23日

「美しい言葉」っていうのはなにも「伝統の中にある言葉」のことだけをさすのではない,僕の中にある言葉の採用基準は:その言葉が持っている普遍性——つまり.時代や国境,価値観,の違いを越えても通じやすいかどうか #振り返りnote 6月10日〜6月16日

めぼしいアイデアはいつも偶然生まれる。偶然生まれたそれを取り逃さないようにすることが大切なのだが、もっとも大切なのはその偶然——1000分の1の確率を、10分の1にまで押し上げることだ。 #振り返りnote 6月3日〜6月9日

もっと現実に向き合わないといけないなと思う。だからフィクションの言葉だけではなく、リアルな言葉で日々を綴っていく。日記やエッセーの言葉は過去の自分からの指令みたいなものだ #振り返りnote 5月27日〜6月2日

「AかBか」で決めなくていい.「AもBも」でいい #振り返りnote 5月20日〜5月26日

読みやすい文章はAIが脅威のスピードで生成してくれるのだから.人間の僕はとにかく読み応えのある文章を書いていこう(しかし,文体を重たくすることと,文章を難解なものにしていくことは同義ではない,) #振り返りnote5月13日〜5月19日

傾向として,愉しかった経験よりも,愉しくなかった経験を書いて残すことが多い.愉しかった経験について書くときよりも,愉しくなかった経験を書くときのほうが,筆がのるのはどうしてだろう? #振り返りnote 5月6日〜5月12日

大切なのは「しゃべるように書く」ことではなくて「書くようにしゃべる」こと.ひさしぶりに尾川正二『文章のかたちとこころ』を読んでみよう. #振り返りnote 4月29日〜5月5日

【急募!】 僕の脳波を測定してくださる方 #振り返りnote 4月22日〜28日


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今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからもていねいに書きますので、 またあそびに来てくださいね。