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魚の旨味が染み出てる!スモークサーモンのミルクスープ

前書きーフランスの魚事情

フランスのスーパーに行く度、「やっぱり日本って島国なんだなぁ」と痛感する瞬間があります。そう、お魚コーナーに行ったときです。

日本人にとって、フランスのスーパーは売っている魚の種類が超少ない。フランス料理でよく使われる白身魚はともかく、青魚は……店にもよりますが生魚の場合、売っているとしてもイワシくらい。アンチョビなどで馴染みがあるからでしょうか?ちなみにフランス語でカタクチイワシはAnchoisです。イワシはsardineで、缶詰でよく見かけます。

そして、私の住んでいる地域は内陸なので、魚の値段が高い!海に面した地域に住んでいないので、仕方がないのですが……。
また、サーモンも生だと日本と似たような値段です。主な輸入先であるノルウェーとの距離が日本より近く、食品への消費税が5.5%なので、多少は安いかもしれませんが、留学生が買うには少し勇気のいる値段だったりします。ちなみにフランスではサーモンはパヴェ(皮や骨を取り除いて四角く切ったもの)の形で売られています。ムニエルに使うからでしょうね。

そのため、私が普段買うのは、Saumon fumé 、またはTruite fuméです。英語ならSmoked salmon、Smoked troutでしょうか。日本語にすると鮭の燻製、鱒(ます)の燻製です。生よりは安めで、解凍の手間もなく、旨味も凝縮されていれば、塩気がバッチリなので下味をつけなくても良いという、超便利食材です。

長くなりましたが、今回はこの燻製された魚を使って作るミルクスープを紹介します。まろやかな牛乳と塩気が美味しい、特に冬はほっこりと温まるスープです。
今回も缶詰の分量は、パッケージのPoids netの数字です。

材料, Ingrédients:鍋20cm目安

スモークサーモン, Saumon fumé 又はスモークトラウト, Truite fumé:150〜200g
ホウレンソウ缶, Épinards en blanches:265g
ミックスベジタブル缶 ,Macédoine de légumes:200g
コーン缶, Maïs doux:300g
タマネギ, Oignon:2個
鶏ブイヨン又はコンソメ, bouillon volaille:1粒(パッケージに沿ってください)
牛乳, lait:500ml
塩胡椒ハーブ等はお好みで

道具, Ustensiles

鍋, casserole/cocotte(レシピは20cm想定)
ボウル, saladier
ザル, Tamis/égouttoir
※包丁、まな板等はもちろん必要です。

作り方, préparation 

  1. 玉ねぎを細切りにする。

  2. 魚の燻製を鍋の中で焼く。表面の色が変わってきたら簡単にほぐして焼く。

  3. 玉ねぎを加えて炒める。

  4. 玉ねぎがしんなりしたら、ザルに缶詰類を空けて水を切り、軽く流水で洗ってから鍋に入れ、炒める。

  5. 水を500ml入れ、沸騰したら鶏ブイヨン又はコンソメを入れる。

  6. 鶏ブイヨン又はコンソメが溶けたら、牛乳を500ml入れて、沸騰しない程度に加熱する。

  7. 全体が温まったら出来上がり。

アドバイス, conseils

  • ミルク感を強くしたい場合は、水よりも牛乳の割合を多くしましょう。また、フランスで売っている牛乳の多くは低脂肪乳(démi crème)なので、低脂肪ではない普通の牛乳を使うと濃厚になります。

  • 仕上げにチーズを入れても美味しいです。

  • 鍋に余裕がある場合、ジャガイモを入れるとシチューっぽくなります。

  • 再加熱する時も温めすぎないように気をつけましょう。温めすぎると牛乳が分離します。

牛乳を使っているので早めに食べ切るのが吉のスープですが、「早く食べきろう」と思わなくても、魚のおいしさが染み出た野菜たっぷりのスープはあっという間になくなってしまいます。鮭や鱒のピンク色の身が鮮やかで、野菜と共に白いスープを彩るので、友達を呼んだ時に作るのもオススメです。

Bon appétit !



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