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リヨン第1週目の備忘録

前記事「リヨンに着くまでの珍道中」に書いた、リヨンへの到着から早1週間が経ちました。もう夏季大学の1週目が終わってしまった……とやや呆然としています。楽しくて忙しいと時間が経つのが本当に早いです。

今回はリヨン第1週目で何をしたのか、備忘録のためにまとめようと思います。

住居とルームメイト

まず、前記事の最後に書いたように、無事リヨンの学生寮に入寮しました。普段はトイレ・シャワー有り、キッチンなしのワンルーム、TRIFICTIONの部屋に住んでいますが、今回はシェアハウス型の寮に滞在しています。同性3人1部屋で、各自の寝室がありますがキッチン、トイレ、シャワーは共同です。私の場合は同じ語学学校に通う子1人と、正規の学生1人と同じ部屋でした。

各自に部屋があるし、生活リズムも異なる相手(正規の学生は昨夜帰省から帰って来たので今日が初対面)なので、今のところ交流と言えるほどの交流があるわけではありません。ちょっと挨拶したりするくらいで、顔を合わせてご飯を食べることもほとんどありません……。
でも互いに慣れてきたら、少なくとも部屋を出て行く前には、一度お茶会に誘おうと思います。

語学学校

今週は初日が説明会、レベル分けテストとリヨンの街を回るちょっとしたツアー、翌日から授業開始でした。レベル分けテストは学校の登録が完了した後、事前に受けておくオンラインテストの結果と、初日の面接試験で決まります。今回私はB1.2にレベル分けされました。クラスメイトは10人程度で、比較的少人数での授業になります。

授業は午前中に一課、午後に一課で、午後3時半には学校が終わります。午前が文法やリーディング、リスニングなど机に向かう授業で、午後はライティングの授業又はthéâtre(劇)の授業が行われます。劇の授業は今まで経験がないのと、羞恥心に苛まれながらなのでちょっと憂鬱です……良い経験ではあるのですが。

今回の語学学校には個人参加以外にアメリカの大学が集団で参加しており、他の国から来た学生も普段はカナダやイギリスで学んでいたりして、休憩時間は英語が飛び交います。脳内がフランス語優位で英語を忘れている身には少々辛いです。ひとまず言ってる事は聞き取れるのですが、喋ろうとするとフランス語が出て来てしまう……。

いやまぁ、フランスに留学しているのでフランス語を話した方がいいんですけどね。

リヨンの気候

リヨンはフランス東南部に位置しているので、かなり暑い都市です。特に今週後半はフランス全体が暑いらしく、リヨンの場合は35度前後まで上がりました。日本で言う猛暑日……。日差しもキツく、日焼け止めを塗っていてもジリジリと焼かれるような暑さでした。

ただし、幸いなことにフランスは湿度が低いので日陰に入れば涼しいです。また、リヨンは古い街ゆえに大理石の建物も多く、これらの建物は外の熱を遮断しているので、中に入ると涼しかったりします。また、リヨンは大きな川が2本も流れているので、川の近くに行くと風が吹いていることが多く、日陰のない橋の上も予想よりは涼しい場合もあります。

吊り橋(コレージュ橋)とローヌ川

よって、日本の息すら苦しい炎天下に慣れている身としては、気温が高くても日差しがキツくても「暑いのは暑いけれど死ぬほどじゃないな」と感じています。ただ、日差しがキツイ分日本より視界が眩しいので、サングラスはあった方が良いなと思います。

リヨンの街並み

リヨンはローマ時代からある都市で、2000年以上の歴史を誇り、世界遺産にも指定されています。現在でも大きな都市で、フランスの都市圏の中で第2の規模(都市のみではマルセイユに次ぐ第3の規模)を誇りますが、世界遺産に登録された観光地として有名な旧市街はさほど大きくなく、歩いて回ることができます。また、ローヌ川、ソーヌ川には橋が何本もかかっているので、渡るだけでも楽しいです

個人的に渡るのが好きなのはローヌ川にかかっているLe Rhône passerelle du collège(前節の写真の奥に写っています)。他の端とは違い吊り橋なので装飾が綺麗です。また、大きく頑丈ではありますが、車が走ると少し揺れます。あとは学校すぐ近くのLe Rhône pont de l’université。この橋も彫像がたくさん立っていて壮麗です。側面を鑑賞するならLe Rhône pont lafayetteも捨てがたい。

彫像が特徴的なPont de l'université

今週は、普段は別の街で勉強している大学の友人が旅行の一部として訪れてくれたこともあり、ひとまず観光名所であるソーヌ川を渡ったところにあるサン・ジャン大聖堂や映画の小道具やミニチュアの博物館、ベルクール広場や市場などを見に行きました。本当はケーブルカーで山の上にある大聖堂にも行きたかったのですが、私は授業があるのと、友人も暑すぎて山まで行く気が失せるという理由で断念しました。今度休みに1人で行ってこようと思います。

サン・ジャン大聖堂、外観
内観。ピンクのステンドグラスに照らされて可愛らしい。

リヨンの街並みは全体的にやや黄身がかっていて、温かな雰囲気があります。特に夕方は西日も相まって、色合いの温かみが増します。サン・ジャン大聖堂の中はピンクのステンドグラスで照らされていて可愛らしいです。旧市街の中でもヴィユー・リヨン(Vieux-Lyon)は特に古い街並みが残っているので、ザ・ヨーロッパな街並みを見ることができます。

リヨンの料理

せっかく友人が来てくれたので、リヨン料理を食べに行きました。これがリヨンで一番の贅沢ご飯になると思います。

リヨンは美食の地としても知られており、様々な郷土料理があります。美食の街だけあってどこで食べても美味しいとのことですが、リヨン特有の大衆食堂であるブション(Bouchon)マークの付いている店で食べるのがおすすめとのこと(旅行に来てくれた友人の受け売りです)。


私が今回食べたのは、クネル(Quenelle )という魚のすり身にエビ系のソースがかかった料理。すり身の塊自体はハンペンのようで、日本人にはとっても馴染みのある食感と味です。エビの旨味が溢れ出ている濃厚なソースが美味しい……!友人は牛の胃のカツレツであるタブリエ・ド・サプール(Tablier de sapeur)を食べていました。部位としては内蔵ですが、臭みがなくて美味しいとのこと。

クネル。Bouchonマーク付きのこのお店のソースは
ロブスターソースでした。
前菜からデザートまで食べられるのに
約16€!お得!!

ブションでの食事は結構量がしっかり出るので、特にセットメニュー(menu)を頼む際はしっかりお腹を空かせて行きましょう。

また、スイーツにも伝統的なものがあり、それがクッサン・ド・リヨン(Coussin de Lyon)とプラリネ・ルージュ(praline rouge)。クッサン・ド・リヨンは鮮やかなターコイズブルーのアーモンド生地に、リキュールで香り付けされたチョコレートが挟まっているお菓子です。ターコイズブルー以外の色も売っています。

プラリネ・ルージュは、そもそもプラリネというお菓子はアーモンドに砂糖をコーティングしてカラメル化したものですが、リヨンではそれが赤く着色されています。着色された理由は不明です。パンやタルトに使われていることもあるので、プラリネ・ルージュを楽しみたい時はお菓子屋さんだけでなくパン屋さんも覗いてみてください。

クッサン・ド・リヨンとプラリネ・ルージュの詰め合わせ。
5€くらい。


こうやって書き出してみると、1週間で結構色々なことをしたなぁと思います。特に友人が訪ねて来てくれたのは大きかったです。私自身はあまり食に興味がないので、1節丸々消えてましたね……。
来週もまた1週間の間で何をしたかまとめると思うので、良ければ読みにきてください!

Au revoir !

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