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リヨン第四週目の備忘録とリヨン生活の総まとめ

1か月の夏季大学が終了し、今日、フランスにおけるホームタウンに戻ります。本当に30日も居たんだろうか……と思うくらい短かったです。

ホームタウンに帰りながら、リヨン第四週目のまとめ&リヨン生活の総まとめをしていこうと思います。

寮での生活

広い寮での生活はとっても快適でした。部屋が一階にあるっていいなぁ、最高!正直ずっと住んでいたいくらい。設備面に関しては本当に満足でした。

ルームメイトたちとは最後まで距離を保ったまま、個々に生活する感じになりました。正規の学生はバカンス中なので生活リズムが異なるし、同じ夏季大学に通う子もずっと誰かと電話していたりして、あんまり話しかける機会がなかったので、交流らしい交流はなかったです。まぁ、一番の理由は私の語学力とコミュ力の低さだと思いますが……。

ただ、寮に住んでいると同じ建物に帰る子はいるので、時々同じ夏季大学に通う他の学生と一緒に帰っていました。そういった機会で仲良くなれる人もいたので良かったです。

夏季大学

4週目はとにかくThéâtre(劇)とÉcrit(ライティング)の授業の追い込みがすごかったです。語学そのものの授業は2コマしかなく、あとはとにかくプロジェクトを仕上げるためにあたふたしていました。

Théâtreはどうにかこうにか自分のパートのセリフを覚えて、出入りの動きを覚えて、間での振り付けを覚えて……と覚えることだらけでした、最終週なのに。結局、学生だけで劇を一度も通したことがないまま本番へ。セリフを覚えきれていない子はちゃっかり台本を持って出てました。無事に本番は終わったので、終わり良ければ全て良し、です。

Écritは最終週にお題に合わせてポエムを書いて、フランスの街を一つ選んで紹介文を書いて、これまで書いた原稿をオンラインのデザインプラットフォームにまとめて……という、こちらも怒涛の作業量でした。最終形態としてプラットフォームに打ち込むなら、最初からそう教えてくれれば良いのに……(わかっていれば添削をもらった時点でスライドを作るので)。授業最終日の昼休みの犠牲と引き換えに完成させました、トホホ。

書いたものの一部。

夏季大学全体としては、非常に楽しく勉強になるプログラムでした。価格も72時間の授業で720€と、決して高くはなく、内容を考えるとむしろ良心的でした。オプションの旅行や交流活動もとても楽しかったです。先生もみんな優しくて良い方々でした。寮も借りれるので「夏にもう少しフランス語を勉強しておきたいなぁ」「環境を変えて勉強しようかな」という人にはおすすめです。

街歩き

リヨンの街は見どころがたくさんあるので、余暇はかなりの時間、街歩きに費やしたと思います。街並みはもちろん趣があるし、博物館・美術館もたくさんあるので、そういった施設に行くのが好きな人には天国のような街です。よって、私には天国でした。

これまでの記事に書いていない博物館・美術館からおすすめのものをいくつか紹介します。

Musée des confluences

博物館の中でおすすめなのは、Musée des confluences(合流博物館)です。現代建築の非常に特徴的な建物の中に、人類学と科学の常設展、企画展があります。展示内容は非常に充実しているのに、なんと、フランスの学生証を持っていれば無料で入れます!常設展の中に動物の剥製がたくさんあるので、剥製好きにはたまらないです。フランス語がわからなくても見ているだけで楽しい。

シロクマさん。常設展の目玉の一つ。

企画展は随時変わるのですが、私が行った時はネイティブアメリカンと魔術と珍しい鳥についてでした。おそらく3テーマくらい同時に行われるのではないかと思われます。どの展示も素晴らしかったです。

Musée de l'Imprimerie et de la Communication graphique

Musée de l'Imprimerie et de la Communication graphique(印刷博物館)もおすすめです。グーテンベルクが活版印刷術を開発する以前から現代にかけての印刷の歴史について展示されています。印刷技術はもちろんのこと、文書が大量に印刷できるようになったことで、どのように社会が変化していったのか、生活がどう変わっていったのかがよくわかる展示になっています。時代が下るにつれて技術発展のスピードが本当に凄まじい……。企画展もあり、私が行った時はピクセル画についてでした。

初期の印刷機

Aquarium de Lyon

博物館、に含めていいのかわからないのですが(ちなみに日本の博物館法だと生態園に分類)、リヨンには水族館があって、そこもとても面白かったです。フランスや河川やフランスの面する海にどんな生物がいるのかがわかるので、実物の川を見ても中の様子を想像することができ、行って良かったなと思います。もちろん、世界中の河川の魚についてや巨大水槽などの展示もあります。ふれあい広場のエイがやけに人懐こくて可愛かったです。

水面から顔を出しているふれあい広場のエイ

Musée des Beaux-Arts de Lyon

美術館なら、Musée des Beaux-Arts de Lyon(リヨン美術館)には是非、行ってほしいなぁと思います。というのも、この美術館は古代からの展示を扱うならルーブル美術館に次ぐ規模の美術館とも言われているからです。それでも1日で回り切れるので、ルーブル美術館が異次元の大きさとも言えるのですが……。

モネ「Charing Cross Bridge, la Tamise」
ドガ「Danseuses sur la scène」

古代エジプト/ギリシャの展示から現代アートに至るまで幅広い展示がされています。絵画はもちろん、彫刻の展示も豊富です。工芸品のところで日本刀や日本刀の鍔が展示されていたのにびっくりしました。某ゲームのプレイヤーさん、是非見に来てほしい……。

古代エジプトのお守り
「鶴○じゃん!」って心の中で叫びながら撮りました。


リヨンとの別れが名残惜しくて、帰還前日はずっと街中を歩き回っていました。その歩数、なんと3万4千歩。市街地を歩き回ったり、ローヌ川、ソーヌ川を歩いたり、少し高台に登って街を見渡したり……。リヨン最後の晩餐は、ローヌ川を眺めながらクラッカーを齧っていました。

とっても素敵な街、リヨン。是非フランスに来たら訪ねてくださいね。

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