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鍋一つで総合栄養食?Pot-au-feu

生きてるだけでお腹が空く。24時間で絶対2回はお腹が空く。なんと面倒な生物なんだ人間は……と思いながら、今日もご飯を作っているからももです。現在フランス留学5ヶ月目、一人暮らしも5ヶ月目、生活のペースも安定してきました。

語学学校の授業が終わり、長ーいバカンスに入ってちょっと余裕ができたので、フランスでの留学生活ってどんな感じなのか、紹介していこうと思います。……まぁ、冒頭から察せられるように大半は自炊の話になります、多分。

前書きーポトフとは?

今回紹介するのは「これさえ作れればとりあえず生きていける!」一品、ポトフです。フランス語の綴りはPot-au-feu、男性名詞です。

日本の家庭でもよく作られるポトフ、実はフランスの家庭料理なんですよね。「よく作られるかな?」と思った方、ジャガイモと肉(あるいはウィンナーやハム)と葉物野菜が入ってるコンソメ味の洋風スープを食べた記憶があれば、それはポトフです。

ジャガイモ、肉、野菜が入っているポトフは、炭水化物、タンパク質、ビタミン諸々全て摂れるので、ある意味総合栄養食です。とりあえずポトフ食べてれば死にませんし、早々風邪もひきません(※個人差があります)。

では早速、作り方を見ていきましょう。
材料と主要な道具にはスーパーやレシピ集で目にするフランス語を併記します。ゆえに単数形・無冠詞です。ご了承ください。

材料, Ingrédients:鍋20cm目安

キャベツ, chou blanc:¼〜½玉(お好みで)
ニンジン, carotte:1〜2本
タマネギ, oignon jaune: 2〜3玉
ジャガイモ, pomme de terre:好みの量(主食とするなら多めに)
牛肉, bœuf ou ソーセージ/ハム, saucisson/jambon:好みの量(私は約200g入れます)
※ソーセージやハムを入れる場合は、自分で好みの大きさに切れるブロック状、棒状のものがおすすめです。
ポトフ用ブイヨン,  bouillon pot-au-feu ou コンソメ, bouillon volaille:2粒(500mlに1粒程度、パッケージに従ってください)

道具, Ustensiles

鍋, casserole/cocotte(レシピは20cm想定)
※包丁、まな板等はもちろん必要です。

作り方, préparation 

  1. キャベツを大きめのざく切り、タマネギは細切りやくし切り、ニンジンは乱切りにする。ジャガイモの大きさはお好みで。

  2. 肉またはソーセージ、ハム(以下:肉類)を一口大に切る。

  3. 肉類を強火で焼き、焼き目がついたら中火にして野菜を追加。しんなりするまで加熱。

  4. 約1Lの水を加えて強火にし、沸騰するまで加熱。沸騰したら火を弱めてブイヨンを入れる。

  5. ブイヨンが溶けたら完成。塩、胡椒、ハーブ等はお好みで。

アドバイス, conseils

  • フランスのキャベツは日本のキャベツより固いので注意して切ってください。

  • フランスで牛肉を買う際は"mijoter"と書いてある肉を買いましょう。煮込み料理用です。

  • 時短したい人は野菜を全て電子レンジで加熱しましょう(寮によっては自腹で買わないと電子レンジがないけど……)

  • タマネギは細切りとくし切りを混ぜると、タマネギの甘味がスープに出つつも、全部のタマネギが溶けてしまわないのでタマネギそのものも味わえます。

  • ブイヨンはMaggiがおすすめ。ポトフブイヨンは原材料の11.3%が牛なので、牛肉を入れずとも牛の味がします。

私はこのレシピを大体3食で食べ切ります。毎食温めては、冷めたら鍋ごと冷蔵庫に突っ込んでいます。
冷蔵庫で保存する場合、おおよそ4日程度持ちますが、もちろん早めに食べ切るのが吉です。ジャガイモは加熱する度に溶けていくので、個人的には早めに食べ切ることをおすすめします。

最終日をジャガイモを食べ尽くして迎えた場合、お湯を足してパスタを加えると炭水化物を補えます。ショートパスタはスプーンで掬いやすいのでおすすめです。ショートパスタは日本よりもさまざまな種類があるので、選ぶのも楽しいですよ。

とりあえず献立に迷ったらポトフで乗り切りましょう!

Bon appétit !

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