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週末マルセイユ旅行

「リヨン第二週目の備忘録」でほんの少しだけ触れましたが、私は6月最後の土日をマルセイユで過ごしました。アヌシー同様、夏季大学のオプション旅行です。

旅行の形態

今回の旅行も夏季大学主催なので、貸切バスでリヨンとマルセイユの間を移動しました。宿泊先はホステルでしたが、男女分かれて夏季大学の参加者で部屋を貸し切って使ったので気楽でした。ちなみに16人部屋です。

マルセイユでは、フリウル島へのクルーズ、博物館見学、ガイド付きでの街の散策と丘の上にあるバジリカ聖堂の見学が、全員で行う旅程でした。それ以外は自由なので、食事は各自で好きなものを食べました。

マルセイユの街

港近くで下船したのですが、本当にたくさんの船が停まっています。港町って感じ。バスを降りてすぐのVieux-Portのフェリー乗り場(?)は天井が鏡のようになっているので、それを利用して記念撮影をしました。

バスを降りてすぐに撮影した写真。

青空、青い海、白いカモメ、船……マルセイユは港町のプロトタイプだと思います。風がふわぁっと海の匂いがして、海の近くに住んでいた私はちょっと懐かしい気持ちになりました。海沿いの街だからか、ハトよりもカモメが多かった印象があります。余談ですが、フランスの街、日本以上にハトだらけなので……。

あまり治安が良くないと言われがちなマルセイユですが、港近くの繁華街は夜でもさほど危なくはないようです。今回の旅行でスリにあった学生はいなかったみたいなので。ベルスンサルク(Belsunce)や街の北側などはいかない方が良いと言われたので、近づかない方が良いと思います。

フリウル島

フリウル島(Les îles du Frioul)はマルセイユの沖にある島で、4つの島で構成されています。クルーズ船はマルセイユのVieux-Portから出ており、途中でシャトー・ディフ(château d’if)という城(モンテ・クリスト伯の舞台)がある島に写真撮影のために一時停止するなどしながら、大体20〜30分程度で島に着きます。

船内から撮影。写真で伝わりきらない美しさ……。

この船が割と速度が出るみたいで、結構揺れます。1階部分のデッキに出ていた子たちは波をかぶってずぶ濡れになっていました。私は中の船室から海を眺めていたのですが、それでも十分キレイです。

フリウル島には大きな島が2つあり、橋で繋がれています。そこでは下船することができるので、下船してビーチを楽しみました。といっても、私は水着を持っていないし、あまり濡れる気がなかったので足だけ浸けました。暑い日だったからか海水はちょっとぬるかった……。

海がとても綺麗でした。

ガイド付きの街の散策&博物館

博物館までの道のりを、ガイドの人を先頭に古い街並みを歩いて、マルセイユという都市がどのように出来たかを学び、その後博物館に行きました。

古代ギリシャ時代から歴史があるマルセイユには沢山の古い建物が残っています。ホステルから出て少し歩いたところにある建物たちは大半がルネサンス〜18世紀の建物とのことです。また、パリから離れていることと港町ということでフランスの中でも一大都市であったことから、ルイ14世の時代以外は中央の統治から外れており、時代が下るにつれて街の規模が大幅に拡大しました。

博物館は新しい建物で、前庭(?)で発掘された遺跡を見ることができます。前庭から船が出土しており、それらの船は博物館内で展示されています。博物館では古代ギリシャ時代から現代に至るまでの歴史について展示されており、見応え満点です。館内はちょっと肌寒いので、夏場に行く場合も上着はあると良いかもしれません。

シャトー・イフの模型

ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院( Basilique Notre-Dame de la Garde)

マルセイユの丘の上に立つバジリカ聖堂、ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院。ベージュの石と黒い石が交互に使われた外観や、頂点に立つマリア像、煌びやかな内装は圧巻です。また、マルセイユの街を見下ろす展望台としての面もあり、港から昔ながらの集落まで見渡すことができます。


後ろ姿だけどマリア様まで入りました
港の方面
フリウル島も撮影できる。
キラッキラの黄金の内装。
港町らしく船のオーナメントが垂れ下がっている。

そんなノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院ですが、実は歴史はそれほど長くありません。19世紀後半に建設されており、これはパリのサン・クレール寺院(モンマルトルの丘にある寺院)とリヨンのフーヴィエールの丘にあるバジリカ大聖堂と同世代ということになります。この同時代の大聖堂、建てられた主な理由は皆違うのですが、皆丘の上に建ってる……。

丘の上なので、バスに乗って行くのが吉です。ただ、バスも坂道かつ道が蛇行しているので結構揺れます。速度緩めのジェットコースターみたいでした。不安な方はできるだけ座るか、手すりの近くに立つことをオススメします。私はバス前方の手すりのない窓際に居たので、周りに立っている他の学生に押しつぶされかけてました。

グルメ

マルセイユは港町なので魚介類が豊富。そしてマルセイユの郷土料理といえば、ブイヤベース!絶対食べなきゃ。

というわけで、初日の夜にブイヤベースを食べに行きました。Vieux-Portの地区にはフランス料理店が密集している場所があり、どの店もブイヤベースを出していて、menu(コース料理)の値段が22€でなぜか統一されていました。どの店に入ってもブイヤベースが食べれるとわかったので、一番雰囲気が好きだった店に入りました。

イカと小鰯と小エビのフライ
ブイヤベース
レモンソルベ。
フランスに来てから好物になりました。


翌日の昼も「何か魚介が食べたいね」という話になり、イタリアンのレストランへ。フランスにあるイタリアンのお店はボリュームを思うと安い店が多いので、お腹が減っている時はおすすめです。特に今回言ったお店は美味しいのにかなり安め。次から次へとお客さんが来ていました。私は本日のメニュー(Plat de jour)だったサーモンのピザを食べました。まぁ、あまりマルセイユ感はありませんが……美味しければ良し。食後には別の店にアイスを食べに行きました。南に来るとアイスが美味しい。

サーモンのピザ。13€くらい。
カシスとライムのソルベ。2つで5€。

リヨンからであればマルセイユは車で5時間もあれば着くので、日帰りはやや厳しいですが一泊二日すれば十分楽しめます。フランスに来たら是非、特にリヨンまで来たなら是非、マルセイユも訪ねてはいかがでしょうか?

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