はたらく人の結婚しない生き方//結婚のずっと前

最近読んだ本についての記録。
※私見を述べるよりは、内容のまとめ要素が多いため、ネタバレもありますがご了承くださいませ。

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先日、私は誕生日を迎え一つ年を取った。
親が結婚した年齢どころか、母が私を生んだ年齢なんてとっくに越している。
幸いなことに、親が結婚についてのプレッシャーをかけてくることはないが、
SNSに溢れる「結婚しました」「ハネムーンでハワイにいます!」なんて投稿を見かけたり、「30歳が分かれ目」なんてニュースが目に入ってくると考えてしまうところがある。

漠然と「結婚するものだ」とか、「何となくするっと結婚できるものではないか」なんて過ごしていた私にとっては、「婚活!」や、企業の食い物にされているような「自分磨き」etc、頑張らないと結婚できない時代にちょっと疲れてきた。

〇結婚にも形があること
はたらく人の結婚しない生き方
(著・池田園子)では、事実婚(週末婚)、結婚しないけど子供を持つ、結婚はしてるけど子供を持たない、それぞれの事例およびメリット・デメリットについて分かりやすく解説されている。

〇本に込められているメッセージ
「自分の人生を主体的に生きる」
結婚する/しない、も選べるし、結婚のあり方も選べる時代であること。不安を抱えながら生きるよりも、今できることの提案も本の中でされている。

①今を十二分に楽しむ!!
②家・会社以外の場所(習い事や趣味、行きつけの飲み屋さんなど)を持つ
③年齢関係なく、頼りにできる友人との関係を築く
④お金の対策。(キャリアを積む/株・投資信託など自分があくせく働かなくても稼げる方法/起業もひとつの選択肢)
⑤健康でいること

②~⑤はすべて「①今を十二分に楽しむこと」に繋がっている。
個人的にも、不安があるならそれを解消するための努力をした方がいいし、笑顔で楽しく過ごしている人に魅力を感じるのかな、なんて思う。(自戒を込めて)

「結婚」の「あたらしい形」に戸惑い、衝撃を受けながらも、読んでいるとふっと心が軽くなる。そんな1冊。


〇実際結婚ってどうなの?
結婚って「相手がマイナスな状態になったとしても、自分は堕ちずに、でも一緒にいられる覚悟」のことかもしれない。

例えば・・・
「旦那さんが鬱になった。その時あなたはどうしますか?」
私の周りでは、離婚したパターン、離婚せず自分が支えるパターン。二つをみてきた。どちらもいい悪い、ではなくて、外部からは語る事のできない様々な問題や個人の価値観が隠されている。

そんなことを思った日に、昔読んだ結婚のずっと前(著・坂之上 洋子)の本に、こんな一節がある事を思い出した。
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結婚する前に想像してみて。
相手がもし事故にあって動けなくなって(中略)
仕事を失って、
あなたが一人で生活費も病院代も稼がないといけないとしたら?

その上、動けなくて精神的にダメージを受けている相手がひどい言葉をかけてあなたを傷つけるとしたら?
それでもあなたは
相手の額に手を当てて、だいじょうぶ。ずっとそばにいるから。
って言える?
それが結婚するってことだよ
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いつも いいことばかりじゃないよね?
でも闇に落ちると
なんにも見えなくなるでしょ?

だから相手が落ちそうになったら
二人で落ちちゃいけない

落ちるならひとりで落ちてもらう

わたしはここで待ってるから
ここに上がってきて
自分の力で上がってきてって
言うのよ。
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著書および著者のblogより引用

「ひとり」である自分を整えること。
柔らかさと強さを。
信頼すること。

結婚する前はもちろん、結婚してもずっと手元に置いておきたい。



結婚は、自分の生き方の選択肢のひとつ
2冊は、タイトルは対照的なものの、「結婚」を題材にしている。
今一度、自分のあり方について考えるきっかけに。

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