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私は、どのようにして危機を乗り越えたのか?

昨年の今頃でしたか。。。

私は、職場内でかなりの窮地に立たされておりました。

自分で蒔いた種を刈り取る羽目に。

年貢の納め時?

潮時?

社内では私が、依願退職をするだろうとの噂がまことしやかに流されていたとも聞きました。後々のことではありましたが。

現実の世界は、ドラマ「半沢直樹」のようではありません。あれは、社会的集団妄想です。あのドラマが、多くの人々に喝采をもって迎えられたことは、日本の国が病んでいる証拠だとも言えるのではないでしょうか?

実際は雇用されている身の上であれば、雇用主から戦力外通告を受ければそれまでなのです。

その当時、私の手には1冊の本がありました。

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「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」という本です。あなたに、思考の道具箱をプレゼントしてくれます。目次の一部を御紹介しましょう。

・考えるより、行動しよう──「思考の飽和点」に達する前に始める
・なんでも柔軟に修正しよう──完璧な条件設定が存在しないわけ
・大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう──最初に「全体図」を把握する
・支払いを先にしよう──わざと「心の錯覚」を起こす
・戦略的に「頑固」になろう──「宣誓」することの強さを知る
・必要なテクノロジー以外は持たない──それは時間の短縮か? 浪費か?
・幸せを台無しにするような要因を取り除こう──問題を避けて手に入れる豊かさ
・謙虚さを心がけよう──あなたの成功は自ら手に入れたものではない
・自分の感情に従うのはやめよう──自分の気持ちから距離を置く方法
・ものごとを全体的にとらえよう──特定の要素だけを過大評価しない
・買い物は控えめにしよう──「モノ」より「経験」にお金を使ったほうがいい理由
・自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう──「能力の輪」をつくる
・静かな生活を大事にしよう──冒険好きな人より、退屈な人のほうが成功する
・SNSの評価から離れよう──自分の中にある基準を見つける
・自分と波長の合う相手を選ぼう──自分は変えられても、他人は変えられない
・思い出づくりよりも、いまを大切にしよう──人生はアルバムとは違うわけ
・そそられるオファーが来たときの判断を誤らない──「尊厳の輪」をつくる 
・性急に意見を述べるのはやめよう──意見がないほうが人生がよくなる理由
・嫉妬を上手にコントロールしよう──自分を他人と比較しない
・解決よりも、予防をしよう──賢明さとは「予防措置」をほどこすこと
・読書の仕方を変えてみよう──読書効果を最大限に引き出す方法
・「心の引き算」をしよう──自分の幸せに気づくための戦略
・形だけを模倣するのはやめよう──カーゴ・カルトの犠牲にならない
・組織に属さない人たちと交流を持とう──組織外の友人がもたらしてくれるもの
・期待を管理しよう──期待は少ないほうが幸せになれる
・本当に価値のあるものを見きわめよう──あらゆるものの90パーセントは無駄である
・自分を重要視しすぎないようにしよう──謙虚であることの利点
・自分の人生に集中しよう──誰かを「偉人」に仕立てあげるべきではない理由
・内なる成功を目指そう──物質的な成功より内面の充実のほうが大事なわけ
……など52章が心に響きました。

いま、もしも、あなたがへこたれそうならば、ぜひ、手に取ってみてください。石にかじりついてでも今の場所にとどまるべきか、別の場所を探すべきか、明確な指針をもらうことができます。

私は、石にかじりつくことを選びました。

そして、石の上にも三年を成就することができました。

今では石だった職場が、自分の生きがいを与えてくれる場に変わりました。

変わるべきは自分なのか、職場を替えるべきか。人の意見や一時的な感情に左右されず、冷静に見極めなくてはなりません。

そのためには、プラグマティズムという哲学がもっとも信頼できる援助を授けてくれるでしょう。学問として150年の時間をかけて醸成した思考法です。

アメリカの資本主義が生み出した、実用主義の哲学です。トライ&エラーを繰り返すことでしか、人間も社会も正解の道を歩むことができないという、地に足のついた思考法です。それまで、観念論で実体がつかめなかった哲学に、革新的な成果をもたらし続けています。

アメリカの成功と世界覇権は、このプラグマティズム哲学によってもたらされたものなのです。我々、日本人は70年前に精神主義でかの国に戦争を挑み、無残なまでに敗北しました。勝手にどこかに正解や大義があると思い込む思想は、絶対にプラグマティズムに勝利することはありません。方向転換ができないからです。

これは、国家の運営だけでなく、個人の人生においても同じことが言えるのです。私の経験も悩みに向き合う誰かに役立つことを願っています。

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