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サイバイマンにも勝てないヤムチャ。ふらつく足元の先に待ち受けたさらなる敵とは…


その日
窓から見えた景色は
すごく澄んでいて
日本晴れだった…


しかしながら
電話越しに
聞こえてくる声は


力なく
か細かった…


まるで…
いなくなって
しまうかのように…笑


~~~~~~~~~~~~~


いきなりですが…
皆さんは
ヤムチャという
キャラクターを
ご存じだろうか…


そう。
ドラゴンボールに出てくる
キャラクターで


誰よりも先に
やられてしまう
超超超…引き立て役だ。


悪役キャラの
圧倒的強さを
これ以上ないくらいの


やられっぷりで
証明してくれる
最強比較対象キャラだ。



ヤムチャも
みんなと同じように
修行するんだけど


いつの間にか
やられている…が
定番だ。


そのやられっぷりたるや
見事な領域だ。


そして、これも
少年漫画の
あるあるだけれど


最強の敵が
来ているのにもかかわらず


だいたい
主人公の
強いキャラクターは
現場に遅刻してくる…


どんな事情であれ
遅刻してるくせに
だいたいこう言う。


主人公
「ひでぇことしてくれたな…」


僕はね?
漫画を読みながら
思うわけです…


らむと
(お前のせいや…笑)


話しが少し
脱線してしまったけれど


主人公の現場到着後
ヤムチャ
ポジションのキャラクターは


だいたい地面を
這いつくばりながら


主人公の足首を
掴んで言います。


ヤムチャ
「よ…く…
 来て…く…れた…な…
 ここ…は…
 もちこたえ…たぜ…
 あと…は…
 たの…ん…だ……」


そして
ドサッ!という…
効果音とともに


息も絶え絶えになる
ヤムチャ。


自分が
遅刻してきたせいで
仲間がやられているのに…


そんなことには
全く触れもせず


ここからようやく
尻上がりに
やる気メーターが
上がっていく…
主人公。


ここまでが
僕が思う
少年漫画のセオリー。


さて、ここで
ようやく準備の
準備が整いました。


では
もう一度だけ。
しつこいですが…


ヤムチャの
最後のセリフを
どうぞ!


ヤムチャ
「よ…く…
 来て…く…れた…な…
 ここ…は…
 もちこたえ…たぜ…
 あと…は…
 たの…ん…だ……」


みなさん準備は
よろしいでしょうか?


ここからが
本当の本編です。
どうぞー


~~~~~~~~~~~~


その日
窓から見えた景色は
すごく澄んでいて
日本晴れだった…


しかしながら
電話越しに
聞こえてくる声は
力なく
か細かった…


まるで…
いなくなって
しまうかのように…


僕らむとが
職場に出勤してきてすぐに
電話が鳴った。


まわりの
スタッフたちに
朝の挨拶をしつつ


電話に駆け寄る僕。


受話器を手に取る。
ナンバーディスプレイには
見慣れた数字の
配列が並んでいた。



「もしもーし!おはよう。
 どうしたー?」


ヤムチャ
「お…おは…よう…」



「え?????なんて?
 声小さくて聞こえへんっ!!!」


ヤムチャ
「お…おは…よう…
 あん…な…
 お…ね…がいご…と…
 あ…ん…ね…ん…」



「え?????なんて?
 ほんまっ
 声小さくて聞こえへんっ!!!
 もっと声張って!!!」


ヤムチャ
「お…ね…がいご…と…
 あ…ん…ね…ん…」



「おー!なに?
 朝やから
 忙しいねんけど!」


ヤムチャ
「ろ…ろ…ろ…」



「もうなんやねん笑
 はよ言いよ笑
 声小さいし…」


ヤムチャ
「ろ…ろこ…
 ろっこ…つ…
 おれ…て…ん…」



「え?なんて?
 ホンマ聞こえへん笑」


ヤムチャ
「肋骨が…折れて…ん…」



「笑。え?なんて?笑
 聞こえへん笑
 もっと声張って笑」


ヤムチャ
「絶対…
 き…こ…えて…る…や…ん。
 
 こ…これ…以…上の…
 こ…え…は…
 む…り…笑」


どうやら
我がサイトの
オンリーワンこと
おっさんヤムチャは
肋骨が折れたみたいだ。



「どないしたん?
 なんで折れたん?笑」


おっさん
「ふろ…ば…で…
 こ…け…た…」


風呂場でこけたみたいだった。



「どないして?笑」


おっさん
「よ…く…しつ…の…
 ド…ア…は…
 開け…れ…てん…け…ど…
 
 だん…さ…に…
 やら…れ…た…」


さあ、そろそろ
文面が読みにくく
なってきていると思うので
まとめよう♪


~~~~~~~~~~~~~
ここ最近
仕事の業務がとてつもなく
忙しかった
おっさんヤムチャ。


前にも
書いたかもしれないが
当時の
おっさんの家は


昔ながらの造りの
海が見える2DK。


造りが古いので
浴室に至るまでに
少し高めの段があった。


おっさんは
あまりに疲れ果てていて
その段につまづき


正面にある
浴槽のふちへと
華麗にダイブしたのである。


自ら
自分の肋骨を
浴槽のふちへと
当てにいった…
おっさん。


結果。案の定、折れた。


経験したことがある人は
分かるかもしれないけれど
肋骨が折れると


笑っても…
咳をしても…
しゃべっても…
痛む。


くしゃみなんて
しようもんなら
絶句である。


というわけで
おっさんからの電話は
しばらく
仕事を休ませてほしいという
内容だった。



「オダイジニネ~♪笑」
なんて言いつつ


心の中では
悪役キャラのように
大爆笑していた僕。笑



「おっさん肋骨折れたから
 しばらく休むって~」


そう
スタッフみんなに
伝えると…


心配より、まず先に
笑いが来て…


どうしたん?
なんでなん?が来て…


ようやく…
大丈夫なん?が来る


僕たちの職場。
素敵でしょ?笑


ここからが
おっさんの悪夢だった…


代わる代わる
僕を中心とした
スタッフからの
電話が来るおっさん。


もちろん
心配20%
おもしろさ80%くらいの割合だ。


僕なんて
二日おきくらいに


夜仕事終わりに
まるで彼女かのように
おっさんへの電話を繰り返した。


おっさんにとって
何が悪夢かというと…


みんながみんな
おっさんを
笑かせに
かかっているのである笑


揺れる腹筋。
痛む肋骨。


いつも笑顔の
おっさんは
復帰後こう言いました。


おっさん
「はじめて…
 笑いたくなかったわ…笑
 ほんま、笑かしてくるやつ
 全員シバきたかった…笑」


そして、ここで…
また次回!と
言いたいところだけれど…


そのおっさんの
コメントを聞いた
美奈代ちゃんが


無慈悲に
こう言い捨てました。


美奈代
「シバこうとしても…
 肋骨狙うけどな♪」


ヤムチャ
「や…や…やめ…て…」


また次回。



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(๑╹ω╹๑ )