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何を基準に仕入れをしてるのか

僕は宮崎県で小さなアウトドアの店を営んで6年目になりましたが、先日OPENからずっと通ってくださっている馴染みのお客様がお越しくださって、新しく取り扱いを始めたブランドの商品を手にしながら、こんなことを仰いました。

「オーナーは、何を基準に仕入れる品を決めてるの?」

僕が
「担当さんの人柄です」

と間髪入れずに答えた僕の対応が面白かったのか

「笑、オーナーらしくていいよー」と笑って商品を手にしてくださいました。

いつも「頑張ってください」と言って帰るお客様

僕よりもずっと先輩なそのお客様は、創業以来ずっと店のコンテンツを読んでくださっていたりで、もう5年以上も応援していただいて、毎回店を立ち去る時に「頑張ってください」と励ましの言葉をくださいます。

それは、僕がかなりローカルな店を営んでいて、熱血に地域を良くしたいなんて言うものですから、それをお客様なりにいつも理解くださって、買い物を通して楽しんでいただくと同時に、応援してくださっている訳で、そうしたお客様が多いのは本当に光栄なことです。

だから僕は「もっともっと頑張らねばと」不器用ながらに、邁進していく元気をいただく訳で、個人的にはお客様とお店の良い関係性であり、良い循環だと思ったりもしています。

唯一、僕の仕事の能力が低いことが、お客様に「申し訳ない…」と、度々思うのですが。

お客様が一生懸命働いて買い物されるモノ

改めて商品の仕入れを決める時に、とても大きな選定の基準は、担当者さんの人柄だと自分でも思っており、店にあるモノ全てを、そうした取引先のモノだけにしようかと、この数年悩んでいます。

しかしながら、それをすると店の1/3程度は店から消えてしまう…
それはお客様の利便性を損ねてしまうなぁと、数年判断しきれずにいます。

僕は小売店を営んでいるので、メーカー → 店 → お客様という流れで、商品を店からユーザーであるお客様にお渡ししていくのですが、信用している取引先の方々の多くは、エンドユーザーであるお客様が購入したものを使用して楽しむ姿を時に拝見くださって、一緒に喜んでくださいます。

お客様が一生懸命に働いて得た大切な給料で、僕らの店で買い物をしていただき、趣味や休日の時間を楽しんだり、リフレッシュしたりして過ごされる訳で、そんな大切なお金を使っていただいていることを、本当に大切に思ってくださるメーカーのものを、どうせならお客様に使っていただきたいのです。

メーカーの方々の想い

同時に、極力僕らもお客様へメーカーの方々への考え方や想いなどをお伝えし、ファンになってくださるよう努めたり、時にメーカーの方とお客様を会わせたりすることで、僕らに出来ることを可能な限りお届けしようと試行錯誤しています。

それはまた、メーカーの方々に喜んで下さったりする機会でもあったり、お客様も喜んで下さいます。

メーカーの担当さん、お客様と一緒に出かけた渓谷

そして双方が楽しむ姿を拝見するのが、僕の仕事の喜びのひとつです。

流行り物に疎い店主

単に担当さんが好きだからという理由もありますが、もう一つは僕はどうも流行り物を追うことが苦手なもので「最近は⚪︎⚪︎が流行っているらしい」「次は◻︎◻︎だ」なんてことを考えるのが、至極面倒になってしまいます…汗

もちろん、仕事なので一定の動きは理解せねばなりませんし、教えてくださる担当さんも、色々といらっしゃいます。

ですが、そういうものを避けたいという、ひねくれた性格も兼ね備えているため、最近では担当さんも「ですよねー」なんて、僕が嫌がることを理解してくださっています…

正解はありませんが、大切なお客様が喜んでくださればヨシ

ごく稀に「流行り物を追おうか」という衝動に駆られそうになることが、ほんの僅かに生まれる時があります。
そんな時に思い浮かべるのは、大抵、好きな担当さんの顔や、馴染みのお客様達の顔でして、結果「やっぱりいいや」と、一瞬で流行り物を追おう衝動が消えていきます。

馴染みのお客様が、僕が「人で選んでます」と言った時
「よかった、安心した」と仰ってくださったのですが、その言葉を聞いて「間違えた回答しなくて良かった…」と胸を撫で下ろしたのであります。

なんとも独り言な投稿になってしまいましたが、オヤジ化してくると、どうも情けに弱いもので、新商品の展示会すら参加しない僕に、いつもサンプルを持参してくださったり、店に来てくださったり、ZOOMで説明してくださったりと、そんな方々の顔を思い浮かべると、やっぱり大事にしたいなと思うのであります。

小さな店ですが、やっぱり仕事は面白いなと思うのは、人付き合いの有り難みだったりするわけで、ふと思い出した先日のやりとりから、ダラダラと書き綴ってみました。

明日も人を想って仕事ができますように。
定休日ですが…

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