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2023オフシーズン7部作

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ロス・ストリップリングと技巧派のプリンス

ロス・ストリップリングと技巧派のプリンス

破格の待遇デスボールで話題が先行するストリップリングについて少しマクロに書きます、もちろんデスボールについても少しは触れます。

まず、獲得した経緯についてですが破格の待遇と言って過言はないでしょう。

OAKはストリップリングを獲得するため年棒の多くを負担したほか、プロスペクトまで放出しました。ストリップリングに対してOAKが支払っている9.25Mはチーム1位で、期待度の高さが伺えます。
そこで

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ランス・リンと不死鳥のフォーシーム

ランス・リンと不死鳥のフォーシーム

ランス・リンなぜか最近TLで見かけるランス・リンについて2022年のフォーシームに着目して調べました。2023年突如悪化した理由については今回のnoteでは対象外とします。ご容赦ください。

リンの速球はなぜ打てないのか①なぜか高いリンの速球のクオリティ

リンはキャリアを通して速球を多投する傾向を持っています。

しかし、リンの速球のクオリティは一見するとそこまで質の高い球種には見えません。まず

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ジェシー・ハーンと不屈の意思

ジェシー・ハーンと不屈の意思

ジェシー・ハーン復帰1月18日の朝、ロサンゼルス・ドジャースとジェシー・ハーンとマイナー契約を結んだとの報道がTrade Rumorsより出ました。

2016年にアスレチックスのファンになった際にすぐに好きな選手になったうちの1人なので、折角なので少しでも知ってくれる人がいると嬉しいなと思ったのでnoteにします。

故障に悩まされ続けてきたハーン

ハーンは2014年末にデレク・ノリスとのトレ

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ショーン・ニューカムと秘密のカーブボール

ショーン・ニューカムと秘密のカーブボール

ニューカムに飛躍の兆し補強が一向にやってこないのと、色々課題出し終わったので自軍にいる注目している選手を紹介しようと思います。
元々トッププロスペクトだったニューカムは昨年の8月に外野・内野で活躍していたトレトン・ブルックスとのトレードでジャイアンツからアスレチックスに移籍しました。皆様ご存じの通り投壊気味だったOAKのブルペンを15回で防御率3.00と無難な成績で一時期支えましたが、膝の故障で9

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ジェリー・ブラウンとコロシアムの囚人

ジェリー・ブラウンとコロシアムの囚人

なぜオークランドは移転計画に失敗したのかオークランドファンとして最近の移転情報にも疎かったので過去にどういった形で移転計画が進行し、なぜ失敗したのかについてジョンフィッシャー登場以前の情報を少しまとめることにしました。

アスレチックス、オークランドに移転 (1960年代)話は1960年代に遡ります。当時も観客数不足に苦しんでいたカンザスシティ・アスレチックスのオーナーチャーリー・O・フィンリーは

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上沢直之と炎のスプリット

上沢直之と炎のスプリット


上沢投手の特徴ずっとOAK上沢を熱望していて色々調べていたので、備忘録を含めてnoteにします。まず上沢投手の特徴から考えます。

①低球速ながらホップする4シーム

上沢投手が最も注目を集めているのは4シームの特異な球質にあります。速球の球速は90.8マイルとMLBではかなり遅い部類にありますが、19IVB(どれだけホップしたかを表す指標)はブレイク・スネルと同程度のレベルです。この4シームは

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