ぽせいどん

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  • 2023オフシーズン7部作

  • 補強振り返り

    2015〜2018年の再建期を振り返ってます。

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藤浪を笑う人たちへ

藤浪の覚醒?最初に 藤浪についてのnoteを1度は書いてみようと思ったものの書けてなかったので成績が良化したこのタイミングで自分の時間も取れたので書いていきたいと思います。今シーズンで見ると、藤浪の防御率は9.35と決して褒められた数字ではありません。しかし、リリーフ転向、そしてフォームに変更を加えた5月27日以降は、防御率3.30と脅威的な改善を見せています。参考ではありますが各期間で区切ってPercntile Rankingっぽくしてみました。これを見ても改善は明らかで

    • ロス・ストリップリングと技巧派のプリンス

      破格の待遇デスボールで話題が先行するストリップリングについて少しマクロに書きます、もちろんデスボールについても少しは触れます。 まず、獲得した経緯についてですが破格の待遇と言って過言はないでしょう。 OAKはストリップリングを獲得するため年棒の多くを負担したほか、プロスペクトまで放出しました。ストリップリングに対してOAKが支払っている9.25Mはチーム1位で、期待度の高さが伺えます。 そこで今回はOAKがストリップリングの何に期待し獲得に至ったかを考察します。変化量グラ

      • ランス・リンと不死鳥のフォーシーム

        ランス・リンなぜか最近TLで見かけるランス・リンについて2022年のフォーシームに着目して調べました。2023年突如悪化した理由については今回のnoteでは対象外とします。ご容赦ください。 リンの速球はなぜ打てないのか①なぜか高いリンの速球のクオリティ リンはキャリアを通して速球を多投する傾向を持っています。 しかし、リンの速球のクオリティは一見するとそこまで質の高い球種には見えません。まず球速ですが、92.6マイル(下位28%)とそこまで速くなく、速球自体もそこまでホ

        • 上沢直之と炎のスプリット

          上沢投手の特徴ずっとOAK上沢を熱望していて色々調べていたので、備忘録を含めてnoteにします。まず上沢投手の特徴から考えます。 ①低球速ながらホップする4シーム 上沢投手が最も注目を集めているのは4シームの特異な球質にあります。速球の球速は90.8マイルとMLBではかなり遅い部類にありますが、19IVB(どれだけホップしたかを表す指標)はブレイク・スネルと同程度のレベルです。この4シームはNPBでも絶大な効果を発揮しています。 速球の空振り率で言うとNPBでは山本由

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        • 2023オフシーズン7部作
          6本
        • 補強振り返り
          2本

        記事

          ジェリー・ブラウンとコロシアムの囚人

          なぜオークランドは移転計画に失敗したのかオークランドファンとして最近の移転情報にも疎かったので過去にどういった形で移転計画が進行し、なぜ失敗したのかについてジョンフィッシャー登場以前の情報を少しまとめることにしました。 アスレチックス、オークランドに移転 (1960年代)話は1960年代に遡ります。当時も観客数不足に苦しんでいたカンザスシティ・アスレチックスのオーナーチャーリー・O・フィンリーは巨大な市場を目指して移籍先を探していました。移転先としてはオークランドの他にダラ

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          ショーン・ニューカムと秘密のカーブボール

          ニューカムに飛躍の兆し補強が一向にやってこないのと、色々課題出し終わったので自軍にいる注目している選手を紹介しようと思います。 元々トッププロスペクトだったニューカムは昨年の8月に外野・内野で活躍していたトレトン・ブルックスとのトレードでジャイアンツからアスレチックスに移籍しました。皆様ご存じの通り投壊気味だったOAKのブルペンを15回で防御率3.00と無難な成績で一時期支えましたが、膝の故障で9月15日以降の登板はありませんでした。 今回はマイナーで燻っていたニューカムの短

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          ジェシー・ハーンと不屈の意思

          ジェシー・ハーン復帰1月18日の朝、ロサンゼルス・ドジャースとジェシー・ハーンとマイナー契約を結んだとの報道がTrade Rumorsより出ました。 2016年にアスレチックスのファンになった際にすぐに好きな選手になったうちの1人なので、折角なので少しでも知ってくれる人がいると嬉しいなと思ったのでnoteにします。 故障に悩まされ続けてきたハーン ハーンは2014年末にデレク・ノリスとのトレードのメインピースとしてOAKにやってきました。2016年は6勝6敗、防御率3.

          ジェシー・ハーンと不屈の意思

          112敗とザック・ニールの1勝

          50勝112敗 今シーズンOAK が1番輝いたのはリバースボイコットや、ザック・ゲロフの台頭、エステウリー・ルイーズの盗塁などが思い浮かびますが、そのような明るい話題を打ち消すほどにも序盤の投壊、ラスベガスの移転、そして見出しの112敗と暗い話題が多かったのが事実です。チームとして正直MLBレベルでないと感じることも多々ありました。しかし年末になってもう一度振り返ってみるとそんな中でもチームを支えてくれたベテランの存在こそ今シーズンを象徴する存在なのではないかと思い始めno

          112敗とザック・ニールの1勝

          ノイジー論之概略

          これまでのノイジーOAKから阪神に来て日本シリーズ優勝に大きく貢献したノイジーのこれからについて1ファンとして前向きな考察をしていきます。 ノイジーは2022年の冬に阪神への入団が決定しました。 上記の記事ではノイジーのコンタクト力と広角に飛ばせる力を岡田監督が高く評価して「つなぎの3番」として獲得を決定したという経緯が書かれています。 確かに2022年のノイジーはヒットを打つという意識がとても高かったように思えます。下記の記事でもヒットを多く打つことに意識を割いていること

          ノイジー論之概略

          2015オフ OAK投手補強振り返り〜即戦力編〜

          概観  前回振り返った2014年は即戦力としての投手補強はなかったですが2015年はソニーグレイというエースを擁していたものの、2番手以降の若手SPが伸び悩みERAはリーグ最下位と低迷しました。  以下の記事でオフの最初にデービッド・フォーストGMが「可能な限り多くの先発投手が必要だということで我々の場合2015年ほど良い例はないだろう」と語っている通り即戦力SPの補充は急務でした。  またブルペンも怪我が続出したことやベテランがそもそも少なかったことからブルペンにも補強の

          2015オフ OAK投手補強振り返り〜即戦力編〜

          2023オフOAK 補強予想【SP編】

          予想というよりも1ファンとしての願望を多少なりとも反映させることに重きを置いたのでその点ご了承ください。まずはノンテンダーでめぼしい選手が出てこないであろうSP編から始めます。 補強ポイントと最近の傾向まず現状のOAKの先発陣を見ていきます。 ◎‥先発ほぼ内定状態 ○‥他選手と比べて一歩リード △‥ローテ候補の一角 2023シーズンでは期待できる若手の台頭も見られたものの、ローテ確定と言えるのはこの中ではベテラン枠に入るブラックバーンのみです。序盤の投壊を鑑みると従来通り

          2023オフOAK 補強予想【SP編】

          【ラグビー】憧れの選手が殿堂入りした話

          George Smith自分が部活をやってきた時に憧れていた選手がついに殿堂入りを果たしW杯後に表彰されるということなので折角なのでnoteで紹介したいと思います。 ジョージスミスの略歴ジョージ・スミスがどんな略歴をたどってきたのかについては詳しく書くととても長くなるので、簡単な経歴をここには書きます。 スミスは1980年にシドニーで生まれ、18歳でシニアチームデビューを果たすと当時スーパーラグビー(世界最高峰のリーグ)のブランビーズで監督を務めていたエディー・ジョーンズ

          【ラグビー】憧れの選手が殿堂入りした話

          あの人は今

          Trevor Rosenthal正直な話、最近までトレバー・ローゼンタールにあまりいいイメージはありませんでした。しかし先日OAKファンの方がローゼンタールの契約支払いがようやく今年終わったと呟いており、調べてみると見方が大きく変わったのでnoteにします。 これまでのローゼンタール①STL時代 ローゼンタールは、ドラフト21巡目(639位)でSTLに指名されMLB入りしました。当初はカルロス・マルティネスやシェルビー・ミラーなどの他の有望株に比べて全く注目されていません

          あの人は今

          成長著しいJoey Estes

          ジョーイ・エステスとは?エステスが贔屓にきて以降ずっと彼には注目していますが、思ったより順調のペースでMLBにたどり着けそうなのでnoteにします。エステスは2019年に16巡目(全体487位)にアトランタ・ブレーブスに指名され、2021年オフにマット・オルソンの対価としてオークランド・アスレチックスに移籍しました。当初は対価の中では最も注目度が低く2022年前半はA +で苦戦するも、後半に調子を取り戻すと2023年はAAで防御率3.28、被打率.215と上々の成績を残し、7

          成長著しいJoey Estes

          忘れ去られた「フライ系投手」

          はじめにフライボール革命が起きる前のMLBではゴロ系、フライ系という言葉がよく用いられていましが、革命が起きたことやスタットキャストにより打球速度に注目がいくようになり、フライ系という言葉はほぼ絶滅に近くなっています。そこで今回はかつてフライ系と呼ばれていた選手がどのように打者を打ち取っているのかを検証します。 上がりすぎた打球への着目フライボール革命によってとにかく打球を上げるべきという事が昨今強調されていますが、当然のことながらただ打球が上がれば良いという訳ではありませ

          忘れ去られた「フライ系投手」

          ビリー・バトラー協奏曲〈上〉

          はじめに自分が中3時にOAKファンを始めた時の純粋な感想として「こんなダイナミックな動きができる球団があるのか」という感動がありましたが、当時ビリー・バトラーの契約だけは納得がいかず、今までずっとなぜこのような契約をしたのか疑問に思っていました。そこで7年たった今、もう一度ビリー・バトラーの契約がなぜ行われたのか自分なりに精査してみたいと思いこのnoteを書くに至りました。 ビリーバトラーとはまずは簡単な選手紹介から。ビリーバトラーは2004年にロイヤルズに指名された右打ち

          ビリー・バトラー協奏曲〈上〉