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【ラグビー】憧れの選手が殿堂入りした話

George Smith

自分が部活をやってきた時に憧れていた選手がついに殿堂入りを果たしW杯後に表彰されるということなので折角なのでnoteで紹介したいと思います。


ジョージスミスの略歴

ジョージ・スミスがどんな略歴をたどってきたのかについては詳しく書くととても長くなるので、簡単な経歴をここには書きます。

スミスは1980年にシドニーで生まれ、18歳でシニアチームデビューを果たすと当時スーパーラグビー(世界最高峰のリーグ)のブランビーズで監督を務めていたエディー・ジョーンズにその才能を見込まれ、チームに加入し所属した12シーズンのうち8シーズンで年間最優秀選手賞を受賞する大活躍を見せます。

オーストラリア代表としても2000年に20歳の若さで代表入りすると29歳で史上最年少で100キャップ(試合出場)を記録します。キャプテンを務めた経験もあり2度のワールドカップにも出場経験を持ちます

ジョージ・スミスはそのキャリアの終盤はフランスのトゥーロン、そして当時のトップリーグのサントリー・サンゴリアスでも2011年から2014年の間プレーし、4年で2回のMVPを受賞しました。フランスリーグの移籍を経て2017年にもチームに復帰しています。


ジョージ・スミスのプレースタイル

①特筆するべきはボールへの「嗅覚」と「執念」

スミスの主戦場はFL(フランカー)です。スクラムの後ろに位置する自由度の高いポジションでチームの戦法によって大きく変わりますが、ブレイクダウン(ボール保持者が倒れた時に起こる密集に関わることが多くなるポジションと一般的に言われています。

スミスはここまでのキャリアを築きながら、190cm台が普通のFLにしては180cmと身長は低いです。それでもここまでのキャリアを築けたのは身長の低い彼だからこそできる小回りの効くプレーと彼の持つ独特の球際の執念からこそできる「技」が大きく関係していると私は考えます。

②代名詞「ジャッカル」

日本代表でキャプテンを務めた姫野の得意技としても知られるジャッカル。相手のボールを奪うことで予期せぬ攻撃シチュエーションを作るラグビーの花形プレーの1つです。

このジャッカル、スミスがボールをとる仕草がまるで獣(ジャッカル)のようだと言われたことからそう呼ばれるようになったという経緯があります。そもそもこのプレーに名前をつけたのもスミスなのです。

スミスのジャッカルの特性はそのパターンの多様性にあります。普通のジャッカルはさっきの姫野選手の動きのような形が多いのですが、上記の映像を見ていただけるとわかるように最早ボールをどこから取っているのかわからないような動きを見せます。他にもルール上手を使えないシチュエーションで足を使ってボールを取ったりとスミスの試合相手は球際の1つ1つのプレーが常に脅威に晒されます。

③小回りを生かした攻撃参加

前述した通りスミスはその体格ゆえ正面突破でバリューの出せる選手ではありません。しかし、他のフォワードにはできない小回りを生かしたプレーで相手陣に深く切り込みます

これは完全に素人目の私の予想ですが、このようなプレーも一瞬の隙を逃さない、スミスの球際のセンスゆえできるものだと思って見てました。

おわりに

ここまでスミスのプレーを回顧して見ましたが、身長が低いというハンデキャップを持ちながらも逆にそれを活かしたプレーで伝説的なプレーヤーに上り詰めたスミスが元々小柄なプレーヤーの多いトップリーグプレーヤーに与えた影響は少なからずあると思います。僕が雄弁に語るよりも彼の献身を間近で見てた同僚の証言がまとめてあったので最後にそれを載せて締めくくります。


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