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#41 みんな頑張っているんだよな

夏の暑さの中、吹奏楽部では5時間を超える練習が今日も続いています。
よくブラック部活と言われる吹奏楽部ですが、学校によっても代によっても大きく異なります。

私の学校では生徒の自主性が重要視されていて、高校2年生がどんな目標を持って活動していくかによって部内の雰囲気は全然違います。(と言ってる私ですが、入部したのは半年前です😅)

今年の高校2年生の先輩の目標は「地区大会で金賞を取って、県大会で完全燃焼する」でした。
私の学校は強豪校ではないので、かなり高い目標だと言えます。

そんな目標に向かって、今まで部員全員で切磋琢磨して頑張ってきました。
しかし、疲れが出ることだってあります。

ホール練習の次の日、何人かが体調不良で欠席しました。練習に来ていた部員も、疲れていて魂が抜けた感じが伝わってくるほどでした。

顧問の先生は、前から休むことも大事だと言っていましたが、2年生は目標を達成するためにとにかく練習量を増やしていました。

このご時世、万が一コロナの感染者が出て、本番に出場出来なくなる場合に備えて、吹奏楽コンクールには動画審査というものがあります。

その日は、体調不良で欠席者が出ていたこともあって、動画審査用の動画を撮影しました。やり直せるとは言っても、私はその緊張感に早くも飲まれそうでした。

先生がカウントし演奏が始まってから、終わるまではノンストップで進んでいきます。
撮影が終わって、我に帰ったようにみんながお昼休憩に入ったとき、私の友達が泣いていました。

彼はフルートのソロを任されていました。どうやら自分のソロに納得がいかなかったようです。

他にも泣いてる子が何人かいました。

先輩はそれを見て「みんな、そんなに追い詰めないでー。ちゃんと、本番出るつもりだから!」と言っていました。

少し重たい雰囲気の中、その日の部活は終わりました。

私は先輩の言葉にモヤモヤしてしていました。
追い詰めているのは先輩の方なのでは…と。

そして、次の日は先生の判断で部活が休みになりました。私は別の用事があったので学校に行きました。

そこで隣のクラスの先生に会い、話をしました。先生は、吹奏楽部の先輩が昨日の部活の後泣いているところを見たそうです。

私は、昨日の自分を思い返しました。みんなが切羽詰まって音楽と向き合っていることを先輩のせいにしていました。

そこで私はやっと気付くことが出来ました。
先輩が弱いところを後輩に見せなかったこと、先輩も後輩も私もみんなが同じ目標に向かって必死に頑張っていること。

みんな頑張っているんだよな


みんなが必死になって頑張るから、楽しいし悔しい。
それが吹奏楽の魅力なのかなと思います。
コンクールまで後少し。(※執筆と投稿に時差あり)

頑張ります。


最後まで読んでくださってありがとうございました!

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