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汁物革命

結婚してからというもの、嫁さんと私との生活感の違いから、色々と刺激を受けており、中でも良いと思ったものは私も真似している。

特に興味深かったのは、食事における汁物の存在。

ぶっちゃけて言えば独身時代、自炊はしていたものの、味噌汁をはじめとした汁物を滅多に作らなかった。味噌は常備してたのに。
今になってその理由を分析してみると、

1.  汁物は飲み物なので、水分として、あるいは喉の詰まりを落とすものとしての役割であると思っている(から、お茶があれば不要)。
2. 味噌汁が特にだが、「かくあるべき姿」が固定概念化しすぎていて、具材のバリエーションに困る。

といったところが考えられる。
じゃあ、嫁さんの影響でそれがどう変わったかって言うと。

1. 汁物もおかず。ご飯が食べられる。何ならおかずは汁物だけでもいい。
2. 味噌汁は基本的に何を入れてもいい。ゴロゴロ入っていれば食べごたえがあるから、よりおかずになる。

これは衝撃だった。
つまり、私が冷蔵庫に残ってる食材をまとめてフライパンに放り込んで作る野菜炒めと、ほぼほぼ同義なんだ。
そう考えると一気に汁物は身近になり、嫁さんはもちろん、私も割と積極的に味噌汁を作るようになった。

味噌汁かくあるべきというのがなくなったから、アレンジも様々。大葉が余っていれば刻んで入れるし、嫁さんや私の体調が優れなければ、生姜をおろして入れる。
こういう食べ方をしてようやく、たまに和食のランチにある「豚汁定食」の意味が理解できるようにもなった。

ここまで読んで何となく気づいた人もいるだろうけど、嫁さんがこういう志向に至ったのは少なからず土井善晴さんの著書等によるものらしく。
それまで「忍たまの土井先生と紛らわしい人」程度の認識だったんですが、すっかりその考えに興味を持つようになりました。

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