じゃがいも

元・雑誌の編集者です。息子の病気をきっかけに、こちらで闘病記を書き記していこうと決めま…

じゃがいも

元・雑誌の編集者です。息子の病気をきっかけに、こちらで闘病記を書き記していこうと決めました。仕事の合間で書いていくので更新は遅いかもしれませんが、私が感じたことを伝えていこうと思います。 日常の「当たり前」の大切さを知って下さい

最近の記事

1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「サッカーどころかスポーツも難しい」

2023年の2月に骨肉腫の診断を受けた12歳の息子の想いのために書き記しています。 クラブチームのような激しいサッカーは難しいです。場合によってはスポーツは今後出来ないかもしれません。 先生からの答えは残酷なものでした。というよりも、私がこの骨肉腫に対してあまりにも無知だっただけなんですけど、あまりにもサックリと答えられて、怒りさえ覚えました。 確かに私は骨肉腫に対して何もわかっていませんでした。しかし、息子が今日までサッカーに費やしてきた時間と努力をたった一言で吹き飛

    • 1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「ぼく、癌なの?」

      2023年の2月に骨肉腫の診断を受けた12歳の息子の想いのために書き記しています。 「腫瘍の疑いがある」と先生に言われてから、学校は念の為、リモート授業にさせました。一緒にいたい気持ちが強かったのと、教室のある4Fまで歩かせたくなかったから。それに、おそらく友達から誘われたら遊んでしまう がんセンターに行く月曜日までの日々はとても辛かった。「何もわからない」というのが1番不安であり非常に怖いです。この時代、何でも調べられるだけに、「骨肉腫」と打ち込むだけで様々な情報が目に

      • 1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「腫瘍の疑いがある」

        2023年の2月に骨肉腫の診断を受けた12歳の息子の想いのために書き記しています。 最後の試合 6年生最後の大きな大会には、お隣の少年団との合併チームで望むことになりました。自チームだけであればスタメンであったものの、人数が倍になるとどうなるかわかりません。控えあることが長かった息子にとって、スタメンは喉から手が出るほど欲しいもの。合同練習ではいつもよりも気持ちが入っていたように思います。 合併になって初試合。息子はなんとか8人の中に選ばれ、スタメンとして起用されました。

        • 1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「痛みの前兆」

          2023年の2月に骨肉腫の診断を受けた12歳の息子の想いのために書き記しています。 武南からの通知はありませんでした。なんとなくわかっていましたが、やはり不合格にはショックを親子共々ショックです。しかし、息子は既にもう1つのセレクションに向けて切り替えて、準備を進めたのです。 2つ目はアヴェントゥーラ川口というクラブチーム。武南ほどではないにしろ、セレクションには多くの選手が集まりました。武南で一度セレクションを経験していた息子は、緊張もほどほどに、アピールは出来ていたと

        1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「サッカーどころかスポーツも難しい」

          1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「クラブのセレクション」

          2023年の2月に骨肉腫の診断を受けた12歳の息子の想いのために書き記しています。 意識の変化 サッカーに対しての意識の変化が訪れたのは5年生の時の県外遠征でした。 5〜6年生のみチームは人数不足もあって、息子も帯同させてもらったのです。 その日は猛暑で、スタメンの子も1試合でバテバテ。 さらに怪我も重なって、息子に出場機会がいつもより多く与えられました。 そこで覚えた「サイドに開く」ということ。 サッカー経験者なら、この言葉にピンとくるのではないでしょうか。 「サイ

          1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「クラブのセレクション」

          1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「骨肉腫」

          1ヶ月前、12歳の息子が骨肉腫という診断を受けました。 現在は病院で闘病中です。 息子は、この病気にかかり、既に2度の手術を受けました。 コロナの関係で、面会時間が限られ、夜はいつも1人。 小学6年生が毎日1人で夜を迎えています。 息子は「病気のことをみんなに知ってほしい」と言います。 理由を聞くと、 「普段、当たり前にやっていた、出来ていたことが、いかに大切であるかを知ってもらいたい」と。 涙が溢れ出ました。 1番辛いはずの12歳の子からそんな言葉が出てくるなんて…

          1/1000000〜骨肉腫と戦う息子〜 「骨肉腫」