ぽてドライブ 第4話「渾身のデトックス!」
※前回の続きになります。
お腹が満たされたぽてと御一行は、こんどは心の安らぎを求めてひた走るー。
テーマパークにて豚をほぼ食べ尽くした僕ら。
「満腹満足、さあ、レッツラゴー!」
勢いそのまま、東京の西側に向けて車を走らせた。
40分ほど進むと、いつのまにか2車線の幹線道路が1車線の細い山道になり
周囲には鬱蒼と生い茂る草木。
「なんだ茨城さ来ちったのけ?!」
都内とは思えないような田舎っぷりに戸惑いを隠せないぽてと。
そしてさらに進むこと20分、ついに目的地に到着。
そこは東京都あきる野市にある景勝地・秋川渓谷。
国立公園の一部らしい。
「スーーーッ、ハーーー。」
車を降りて深呼吸を一つ。
うーん、気持ち良し!!
まさか東京でこんな旨い空気が吸えるなんて!
草のにおいと土のにおい、そしてそれを追いかけるように水辺らしい冷たい空気が、息を吸い込むたびに鼻を抜ける。
全身が自然に溶け込んだ感じがして、しばし悦に浸る。
....おっと、ぽーっとしてた。
さてさて、それじゃちと散策しましょう!
ぽてとは、その場にそぐわない厚底革靴で森林に踏み入った。
しかし、木々に囲まれながら歩くのはとても気持ちが良い。
普段の街中では絶対にない音やにおいがサラウンドで響き渡る。心地良し。
この日は結構暖かかったが、高い木の傘で日差しは遮られ、マイナスイオンもあってか川沿いの森はひんやりとしていた。
足元に気を付けつつ少し進むと、だんだん森が開けてきて、同時に橋が現れた。
うっとり。
うっとりぽてと。
うっぽて。
青々と茂った木々、低音響かせて流れゆく川、そして雲の合間から顔を覗かせる太陽。
橋の上からの眺めは、それはそれは見事なものだった。
僕ら以外にも観光客が多く、橋の途中に長居することは叶わなかったが
たとえ短い時間でも、心の穢れを落としてスッキリするには十分余りある絶景だった。
心洗われたぽてと御一行は、清々しい面持ちで秋川渓谷を後にした。
そんで帰り際に、これまで食べたことないぐらい細い、The・こだわってます!みたいな蕎麦を啜って
ぽてドライブ、無事おしまい。
いやあ、今回も非常に充実した旅でした!
さぁて、次はどこにお邪魔しよっかなぁ〜。
北陸?新潟?東北?関西?
ぽてとの日本全国津々浦々訪問欲は、まだまだ尽きないようだ。
ぽてドライブ・完
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