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「ペルソナ5」プレイ日記

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All For One

彼が自首をするには理由があった。それは、彼らの「正義」を貫き通すためには必要だったのだ。仲間に伝えることなく、彼は自首をした。クリスマスの次の日だった。

義賊と呼ばれた彼らにも罪があった。取られたものを取り返すために家の中に入っても、不法侵入になるように、自分たちで正義を執行するのには、法律を犯さなければならなかった。

多数決ならば、彼は犯罪者にはならないだろう。だが、多数決によって作られたル

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思えば、カジノは美しい。

僕はゲームにおいて、カジノというものが大変好きである。それは、ドラクエでもそうだし、ポケモンのスロットもそうだ。バンジョーとカズーイの大冒険でも好きだった。

僕の話になってしまうが、小学生くらいからゲームセンターが大好きだった。クレーンゲームも好きだったけど、特にメダルゲームが好きだった。ゲーム性などあまりなくとも、大量のメダルが出てくることが快感だった。

暗めの室内に、ネオン装飾が輝いている

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猫が逃げた

僕がペルソナ5を50時間近くプレイしてきて、一番泣きそうになった場面を今からここに記そう。それは、しゃべる猫が逃げるところから始まる。

猫は最古参のメンバーだった。彼がこの怪盗団を作ったと言っても過言ではない。彼の目的が、この怪盗団の目的だった。3人だった怪盗団は7人になった。彼よりも強いメンバーもいて、彼よりも賢いメンバーもいた。彼の必要性は、だんだんと無くなっていった。彼の主張も、だんだんと

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ブタの貯金箱の形はなんかいい。

昨日までに、オタカラの位置は把握しておいたから、今日はもう予告状を出すだけだ。図書室での読書も、ファミレスでの勉強もどこか上の空である。もう、予告状を出してしまおう。

1時間後に家を出なくちゃいけないから、もしかしたら間に合わないかもしれないと思ったけど、PS4には便利なスタンバイモードがあるから、最悪中断しておけばいいやと思い、予告状を出す。

金城に予告状を直接渡す方法は無かった。けれど新し

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ペルソナ5日記 「鴨志田編」

気持ちいいほどに悪役である。強豪校の部活の先生が、体罰を行なった場合、それは完全なる悪なのだろうか?その部活が、いい結果を残そうものなら、体罰があったからこの結果になった、と思う人がいてもおかしくはない。

つまり、僕ら「心の怪盗団」は、体罰をした教師に復習をするのだが、その教師が、部を強くするための方法として体罰を取り入れていた場合、僕はそれを完全には罰せられない。相手の良心が、復習を躊躇させる

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