見出し画像

来年で30周年! それでもエヴァンゲリオンが古さを感じさせないのは当時の「よく分からなかったけど、なんかオシャレ」な感覚のインパクトが大きかったから

※この記事では主にテレビアニメ版のエヴァンゲリオンについて書いています。

日本アニメの金字塔「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビアニメ放送は1995年でした。今年で29年。もうすぐ30周年です。2015年に「エヴァから20年かぁ…」とか言っていた人たち(えびちゃんもだけどさ)、もうすぐ30年だぜぃ……

エヴァについて思ったことを色々書いてみます。僕はエヴァはテレビ版、新劇場版(旧新どちらも)観たことがあり、コンテンツ自体は一通り知っていますが、細部までは把握しきれていないです。専門的な分析もできません。あくまで素人目線の感想になります。


  • ロボット?アニメの新しいカタチ

説明するまでもないですが、「新世紀エヴァンゲリオン」は日本アニメ界、日本のオタク文化史全体に大きな革命と転機をもたらしました。特にロボットアニメ界に大きな影響を残したと思います。

1機または2~3機のスーパーロボットが悪の帝国と戦う構図から、人間と人間の戦争を量産機が戦うガンダムがファーストインパクトなら、それとは違うエヴァはまさにセカンドインパクトだと思います。ロボットと生物の間の存在(ゲッターもそれに近いけど)が戦うメカの何たるかに与えた影響はかなり大きいはず。


  • 令和の今でも古さを感じない

でも、エヴァって今から考えても、作画や演出、作品全体の雰囲気はあまり古い感じはしないと思いませんか?

もちろん、現代のアニメと比べれば、当然ながら作画は古いと思うところもあるんですけれど、そんなに古いとは思えないんですよ。

もっとも、80年代後半から90年代前半のOVA作品はオーバーテクノロジーと表現されるくらいOVAの作画についてはレベルが高かったです。でもエヴァはテレビアニメなのにもかかわらず十分な作画でしたよね。


  • セカイ系の祖としてのエヴァ

さらに、新世紀エヴァンゲリオンはセカイ系という要素があり、これがその後に続くセカイ系作品の元祖のような存在になりました。碇シンジ、綾波レイという少年少女の存在そのものが直接に世界の行く末に大きく関わってきます。セカイ系という言葉自体、人によって定義が様々ですが、よくいわれる東浩紀的な解釈で理解しています。

エヴァ以降、セカイ系に分類され得る作品がたくさん出てきました。「ラーゼフォン」「交響詩篇エウレカセブン」「SSSS.GRIDMAN」「蒼穹のファフナー」などロボットモノと相性がいいジャンルですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」「魔法少女まどか☆マギカ」もセカイ系に含まれます。アニメ映画では新海誠監督の「君の名は。」などの作品や細田守監督の「サマーウォーズ」が筆頭格でしょうか。


エヴァと僕との関わりですが、先程も言ったように作品に関して特別詳しくはありません。そもそも、テレビ版を観てからだいぶ時間が経ってしまっています。エヴァンゲリオンが流行り、放送も終わった後ですが、当時、小学生だった僕はTSUTAYAでビデオ(VHS)を借りてきて観てみましたが、途中からストーリーができませんでした。   

でも、「なんだかよく分からないからオシャレ」って感覚があったのは事実です。なんだかよく分からないから、きっとすごいんだ。みたいな感想のレベルまで行かなくても、感覚はあったと思います。解説動画もない時代、テレビアニメだけざっと観て細部までよく分かるという人はほとんどいないはず。

この感覚は僕だけじゃなくて、多くの人が持っていたから当時のアニメの中でエヴァが飛び抜けた存在になった要因なのかもしれません。「マトリックス」にも近いものを感じたような気がします。この感覚のいんぱくとがつよいので、いまだにエヴァを新しいモノとして感知するんだと思います。


ところで、テレビ版最終回がアレだったのを今ではいい思い出ですね。まぁ、その後の劇場版「Air/まごころを、君に」も色々な意味でなかなかハードでしたけどねw

ところで、エヴァのストーリーをきれいに説明できる人はいますか?エヴァとは?使徒とは?碇ゲンドウの目的は?

僕はけっこうキツいです。復習してみようかな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?