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面接/面談の「惹きつけ」における 超具体的なテクニック20選のご紹介

「選考における惹きつけにおいて、山根さんのテクニックをより具体的に知りたいのですが」

そんなご質問をいただいたのは最近のことでした。
僕は、新卒の頃から人材紹介の事業に携わっており、かつ自社採用も携わってきた量は多いと自認しています。そのため、いわゆる「口説き」についてはビジネスとしても取り組んで参りましたし、自社採用面接でも取り組んで参りました。無意識的に使っていたテクニックに加えて、既に文言化できているノウハウ(テクニック)も存在しています。

本ブログではいわゆる「口説き」についてのテクニックを細かく公開していきたいと思います。


0. 「見極め」と「惹きつけ」について

前提がずれないように、選考における2つの要素を説明します。

「見極め」とは、いわゆる選考のこと。
「惹きつけ」とは、いわゆる口説きのこと。

このようにご理解いただければと思います。
皆様、肌で感じていらっしゃると思うのですが、昨今の少子高齢化や有効求人倍率の高騰において、選考を「する側」「される側」と言うよりは、選考という場が「相互理解」と言う場に徐々に変化してきていると感じています。つまり、採用企業さまも求職者さまも、相互において理解を進めると同時に、PRし合う関係性なのではないかと。いまだに、採用企業の方が「上」の立場でお話をする方もいらっしゃるのですが、それは本当にやめたほうが良いと思います。

本ブログは前述した「見極め」と「惹きつけ」のどちらかと言うと、「惹きつけ」に特化した内容ですので、ご認識いただきながらご覧ください。


1. 惹きつけのテクニックについて

では、早速惹きつけのテクニックについて説明していきたいと思うのですが、まず前提として押さえていただきたい内容も含めて、説明を進めたいと思います。

1-1. (前提) 魅力の「言語化」「整理」ができているかどうか?

もし選考において「惹きつけ」をするとしても、「材料」がなければ戦うことができません。「材料」とは、いわゆる「魅力」のことです。魅力が言語化されて整理されていれば、後は「どのように」発信すれば良いのか、と言う観点に集中できます。本ブログでは魅力の「言語化」「整理」についての説明はしません。
ただ、詳しくお知りになられたい方は下記をご覧ください。

1-2. 専門用語の明瞭化

自分では専門用語だと思っていなくても、相手(学生さん)からすると「わからない」言葉が存在しています。

例)センター、リスク、オペレーターなど

そのため、「自分のおばあちゃんでも理解できる説明をしよう」とアドバイスをさせていただくことが多いです。
おばあちゃんに「リスクコンサルティング」を説明をする場合は、お客さまに説明をする場合と比較すると異なるかと思います。
「異なる」ということは、おばあちゃんにも理解してもらえるような説明をするのではないかなと思います。プレゼンテーションでは、その姿勢が非常に重要だと思います。特に、学生さんは知識が非常に薄いです。そして学生さんは「知ったかぶり」をする可能性もあります。なぜならば、「こんなことも知らないのか?」と思われるのが嫌だからです。クライアントさんからも「極力難しい用語を使わないでください」と山根自身もフィードバックを頂戴するので、僕も日々勉強です。

1-3. 専門用語の補足はスマートに

前項の続きですが、専門用語の補足説明を毎回していると、プレゼンテーション時間が膨大になってしまいます。そのため、専門用語の説明はできる限り「端的に」「明瞭に」を心がけましょう。ポテンシャライトでは「コミュニケーションを筋肉質にしよう」「コミュニケーションにおける雑音を無くそう」とメンバーに毎日のように伝えています。筋肉質にするというのは、自分の無駄な言葉を極力無くすことです。無駄というのは例えば、

  • 「えー」「あのー」などの繋ぎ言葉

  • 「●●に関しましては」「●●のことなのですが」

などです。これは「●●は」だけで良いと伝えてます。その他事例を挙げるのが難しいのですが、とにかく「端的に」「明瞭に」がポイントです。
ちなみに少しでも相手がわからないと感じたらすぐに補足しましょう。
「この相手は●●のことは理解しているだろう」という過大解釈はしなくて良いです。念のため説明するくらいがちょうど良いです。人間は分かったふりをする天才だと思って話すくらいが良いですね。

1-4. 事実を魅力に変換させましょう

「魅力」とは「事実」に希少価値観点を加えたものだとご理解ください。例えば、事実として「当社はフルフレックスタイム制です。」がありますが、これを魅力に変換すると、「当社はフルフレックスタイム制です。僕が調査をしたところ、リクナビに掲載をしている企業が2000社存在をしていて、そのうちフルフレックスタイム制を敷いている企業は10社しかありませんでした。つまり、0.5%の企業に該当します。」となります。このように、希少価値を加えています。自身の話において希少価値を加えるためにはある程度の調査が必要ですが、実体験談を活用することもあります。

事実を魅力に変換させるテクニックとして、「調査」は一つの手段ですが、手間がかかります。その代わりに「自分の実体験談」を伝えることも効果的です。例えば、「当社の面接で、社長がすごく親近感があったんです。」という事実を魅力に変換すると、「当社の面接で、社長がすごく新規感があったんです。私、実は就活はかなり頑張っていたほうで、おそらく100社以上の面接(説明会)に参加して、そのうち最終面接は20社ほど進んだのですが、いずれも社長さまとお会いすることができました。その20社にてお会いした社長さま20名の中で、「こんにちは!僕と●●さんは年齢が離れているけど、今日はそれを忘れて良いですかね。且つ最後に質疑応答の時間がありますが、”こんな質問をしたら評価が下がるかも?”などは思わなくて良いです!お気兼ねなく質問してくださいね。」なんて言われた社長は当社だけでした。」となります。

これは「自分の実体験談」における希少価値観点の追加です。
皆さんがこれまでの人生を数値を用いて説明できるようにすると、このテクニックを活用しやすくなります。先日の研修でのフィードバックでも、テレアポのコール数の合計数を把握しておくだけでも価値があるということを伝えました。
「入社をしてから、今日までで42,889コールしているんですよね」
と言うだけで印象的なのです。

1-5. 話をするときは本の目次を意識する

皆さんも読書をされることがあるかと思いますが、本を読む前に「目次」を読みますよね。これは「全体感」を把握したいからだと思います。同様に、プレゼンテーションや面接においても、質疑応答をする際には以下の全体感を意識すると良いでしょう。

  • どれくらいの尺度の話をするのか?
    「2分話しますね」などでも良いのですが、「簡単に回答しますね」「少し時間をかけて5分くらい話しますね」と言うだけで全然イメージがわきやすい。

  • いくつの話を構成しているのか?
    「3つあります」という回答の出だしはすごく良いと思います。わかりやすいですよね。
    その際のポイントは「1点目は」「2点目は」という風に、きちんと数値を用いて説明をすること。これがなければ相手は頭を整理することができません。

  • 今、第何章の何項の話をしているのか?
    話が長くなればなるほど、今は「何ページ」の話をしているのかがわからなくなります。つまり、2点目のAの話をしているのか?3点目のBの話をしているのか?などは常に意識して、常にアウトプットをしながら話をしたほうが良いです(わかりやすいです)。

1-6. 結論から話すのか?背景から話すのか?

これはすごく有効的なテクニックなので覚えておいてください。
皆さん、こんなことはありませんか?

「その質問、回答難しいな…。わかりやすい回答をするのは難しいな…」

山根もそういったことがあります。この際に有効的なテクニックをお伝えします。
「背景からお伝えすると」これは相手の頭の整理をする前提で話を進めることができます。
「背景から話をすると」と伝えるだけで、相手は「なるほど、結論ではなく背景から話をするのね」と結論が訪れる「準備」として話を聞くことができます。そのため、回答者として頭の整理ができていないときであればあるほど、「背景から伝えると」と伝えるだけで相手の頭の中を整理できます。

1-7. 「ここからが結論なのですが」はすごく使えます

前項の続きの話なのですが、難しい質問や回答がうまくできなそうな質問をいただいた場合は「背景から話をすると」というテクニックの話をしました。ただし、聞き手からすると結論がわかりにくくなるデメリットが発生します。この場合は、背景をザザーッと話をした際に、「ここからが結論なのですが」と伝えると、聞き手からすると「あ、このあとに結論がくるのか」と準備をすることができます。
それまでに話をした内容は序章に過ぎず、これから結論なのかという、相手の頭の整理もできるのです。

1-8. 「まとめると」は魔法の言葉

前項の説明は、「背景から説明をして」「ここからが結論なのですが」というパターンになりますが、そのパターンにはあてはまらない場合もあります。つまり、自分は結論から話をしているつもりであっても、話が散らかってしまったパターンです。これは面接の場だけではなく、社会においてのさまざまなコミュニケーションにおいてもとても重要です。
皆さんも上長の方に「で、何が言いたいの?」と突っ込まれたことがあるかと思いますが、この場合は伝えたいことが伝わっていない可能性が多いです。そのため、話の最後に「まとめると」と伝えて、その後「結論のまとめ」を伝えると非常にわかりやすいです。

ちなみに、自分が「うまく話せた」と思ったとしても、聞き手が「集中して聞いていない」ことはよく発生します。さすがに1対1の面接においては、割と集中して話を聞いてくれることのほうが多いですが、説明会や日ごろの社内における会話は、相手が集中していないことが非常に多いです。
また、自分が「うまく話せた」と思っても、自分のコミュニケーション力不足にも常に危機感を覚えておきましょう。これは山根も同じです。
つまり、自分としては手応えがあったとしても、相手には伝わっていないことも多数考えられます。

1-9. とにかく数値を用いて説明をする

数値を用いると、一気にイメージが湧きやすくなります。

例)
1. このスマホアプリの有料会員数は急成長中です。
2. このスマホアプリの有料会員は10万人です。
3. このスマホアプリはDL数は100万で、有料会員は10万人で有料会員率は10%です。日本のWebサービスで10%を超えているサービスは、食べログとクックパッドとニコニコ動画だけなんです。この3つのサービスはWeb業界の中でも神のサービスと言われていて、その仲間入りをすると言われています。

上記は数値を用いて説明+相対比較をした事例になりますが、だいぶイメージが変わるかと思います。
僕はよく「数値に命を吹き込む」と表現していますが、ただ数値を用いて説明をするというだけではなく、「どうしたらこの数値に価値を与えることができるのか」と常に考えると良いです。
ポイントは「常に」です。自分の話が「事実」で終わらないように「魅力」に変換するためにはどのような「命」を吹き込めば良いのか?を考えながら日々生活をすると、一気にプレゼンテーション能力が上がります。
また、自身にまつわる数値を算出しておくと大きく活用できると感じています。

例)
- キャリアカウンセリング数:5,100名 ※個人
- 転職決定人数      :710名  ※個人
- エンジニア採用支援月数 :2,900ヶ月
- 採用ブランディング社数 :245社
- マネージメント人数:  :250名  ※個人

山根+ポテンシャライトの事例

1-10. 質疑応答は「魅力を伝える場」と強く意識する

例えば「仕事内容を教えてください」という質問に対して、仕事内容を単に回答するだけでは不十分です。 誤解がないように申し上げると、質問には回答をできていますが、「惹きつけ」という点においては不十分という意味です。

面接/面談の場では「質疑応答=魅力を伝える場」と強く意識することが非常に大事です。 むしろ「仕事内容を教えてください」という質問は「仕事の魅力は何ですか?」と変換して回答をしても良いくらいのイメージです。

そのため、下記のように「質問を変換」して捉えていただいても良いかと思います。

  • 「入社理由は?」

    • 「入社理由+御社の他社よりも秀でていたポイントは?」

  • 「御社で身につくスキルは?」

    • 「御社 “でしか” 身につかないスキルは?」

  • 「今までで最も大きなチャレンジは?」

    • 「御社 “でしか” できないチャレンジとは?」

  • 「会社の課題は何ですか?」

    • 「御社 “でしか” 携わることができない課題は何ですか?」

このようなイメージで「魅力を伝える場」と表現しましたが、「魅力=事実に希少価値観点を加えたもの」という定義とすると、御社 ”でしか” 取り組めないことを打ち出していくことが非常に大事です。

1-11. 抽象度が高い用語はとにかく例え話を

前提としてコミュニケーション力が高い方は、相手の「レベル」「知見の種類」に合わせて説明をしてくれることが多いです。 レベルに合わせて説明をする、というのは、ただ丁寧に説明をすれば良いというわけではありません。 相手の「知見の種類」に合わせると一気に理解が深まります。
スポーツの話は理解をされやすい傾向があります。

例)

  • 当社は本業界の中ではリーディングカンパニーで、シェアもトップクラスです。

    • ⇒サッカーでいうと、バルセロナくらいの立ち位置にいると思います。

  • 新規の営業と既存の営業は成果を出すポイントが全く異なるんですよ。

    • ⇒サッカーとバレーボールくらい異なるのではないでしょうか。

  • 入社直後は本当に苦労しました。それからは1〜2年ほどは全く成果が上がらなかったですね。

    • ⇒スポーツと同様で、部活も高校/中学1年生、2年生の中盤くらいまで上手くなっている気がしなかったりするじゃないですか。あんな感覚でしょうか。

という具合でしょうか。
もちろん相手によってスポーツの経験があるか否かも関係があるのですが、スポーツ経験の有無を質問をしておくと説明が楽です。 山根はサッカーをずっとやってきたので、サッカー経験者は大体サッカーの話をしてしまいます。

また、(あまり大きな声では言えませんが) 恋愛の話はイメージがつきやすい傾向にあります。例えば下記のようなイメージです。

例)

  • 社内外におけるコミュニケーションのポイントは、相手の年次/年齢/知見によって角度を変えることです。

    • ⇒恋愛もそうですよね。相手の異性に対してのタイプによって、遊びに行く場所や話す内容、服装やメイクも変えることがありますよね。それと同じなんです。

  • 当社はこの業界では唯一無二のサービスを持っており、業界の中では有名なんですよ。

    • ⇒恋愛で例えると、意中の異性がいらっしゃったとしたら、その相手を狙っているのは貴方だけ。人気な相手と付き合うまでの道のりよりも、その相手を狙っているのは貴方だけであれば、ハードルは低そうですよね。

さらに、相手の業界と関連づけて説明をするのは有効的です。

例)

  • 当社の業界は薄利多売な状態になりやすいので、当社はそれに巻き込まれないように意思を持ってクオリティに振り切っているのです。

    • ⇒●●の業界も もしかしたらそうかもしれないのですが、とにかく競合が多いと思うのです。そのため金額をいかに安くできるか?がポイントかもしれませんが、それとは一線を画した形でクオリティに振り切って、当社は違う企業であることを理解してもらっています。

1-12. 固有名詞はものすごく有効的

社内外において、とにかく固有名詞はできる限り使いましょう。社内では、「当社の代表が」と表現するよりも「当社の代表の●●が」、「僕の上司が」と表現するよりも「僕の上司の●●が、あ、●●さんは当社に入社をして5年目の30代前半のナイスガイなのですが」といった具体的な固有名詞を伝えるとイメージが膨らみますし、これは「人名」という意味合いでの固有名詞でしたが、その場合はその人のパーソナリティなども説明ができると良いかと思います。

社外では、顧客のことを「大手企業」と表現するよりも「●●社(社名)」、「●●業界でトップのシェアを誇る●●社」といった表現が良いですね。

という具合に、とにかく固有名詞を増やすことによって、相手にとってイメージが湧きやすくなりますので、非常におすすめです。顧客名などは守秘義務もあるかと思うのですが、すでに取引実績に掲載がある企業さまは問題なく社名を公開して良いかと思います。

1-13. 合理と情理を入れる

これは抽象度が高く、説明が難しいノウハウになりますが、合理(論理)と情理(感情)を混在させた話のほうが、相手に響く傾向にあると思っています。
なぜならば、合理(論理)だけでは納得感は生まれるが、共感は生まれない。情理(感情)だけでは共感は生まれるが、納得感は生まれないと思っています。最後に相手の心を動かすのは情理かもしれませんが、転職活動や就職活動における会社選びは、もちろん合理も必要なわけです。
そのため、合理(論理)と情理(感情)の話を行ったり来たりするのは有効的です。

例1)
当社は●●業界では1位。実は2位の企業と2倍程度の売上の差分があるのです。2位以下の企業に2倍程度の差があるというのは大きいアドバンテージですよね。当社がこの業界のリーディングカンパニーとして、ある種のルールを設定しています。ルールというのは提案金額の目安を競合他社さまも真似をしてきます。

👆よくある文章ですよね。これは合理(論理)が先行した内容です。
こちらの文章に情理(感情)を加えてみます。下記に記載します。

例2)
当社は●●業界では1位。実は2位の企業と2倍程度の売上の差分があるのです。2位以下の企業に2倍程度の差があるというのは大きいアドバンテージですよね。学校の期末テストで数学のテストが自分が1位で2位以下に2倍以上の差をつけたら優越感もあるでしょうし、何より自分がこのクラスを引っ張っていかないとならない、という危機感も生まれるかもしれませんよね。 事実としてそうで、当社がこの業界のリーディングカンパニーとして、ある種のルールを設定しています。ルールというのは提案金額の目安を競合他社さまも真似をしてきます。ルールを作る、というのはもしかしたら国会の仕事と近しいかもしれないです。法律というと堅苦しいですが、日本人が暮らしやすいようなルール設計をすると言うか。そのため、自社の成長はもちろんコミットをしたいのですが、お客様も含めてこの業界の方々が幸せになれるような設計も鑑みて日々仕事をしています。責任感もありますし何より気持ちよく仕事ができていると思うのです。

👆良い事例かどうかは別として、太字箇所が情理(感情)のイメージです。

1-14. キャッチフレーズは有効的

キャッチフレーズと言いますが、言葉の表現の仕方はこだわれると非常に良いです。
例えば事業内容について「BPO事業をしております」という表現では事実は伝わりますが、あまりワクワク感がありませんよね。「顧客のビジネスの課題解決をしています」といった表現に変えることで、少し面白みが生まれます。
更に拘れば、「BX、つまりBusiness transformationに取り組んでいます。あらゆる顧客のビジネスにおける課題を解決し、事業を前に進める役割を担っています」といった形で、よりワクワク感を醸し出すことも可能です。ただし、過大な表現には注意が必要で、実態とのバランスを考慮することが肝要です。
ちなみにある企業さまが、人材紹介の営業 兼 キャリアカウンセラーを「ヒューマンキャピタリスト」と表現している企業さまがいらっしゃいます。想いがあってこういった表現をしているかと思うのですが、素晴らしい表現手法だと思います。

マスターピースさんのキャッチフレーズの事例を挙げると、

「ヒトとAIの共存」
「人の時間を豊かに」
「AIXで人の時間(未来)を加速させる」
「トップダウンから安全性を担保したフラットな組織へ」
「テクノロジーファーストではないこと」
「ラストワンマイル」
「ユーザーインサイトを膨大に蓄積」
「ユーザードリブン」

マスターピースさんのキャッチフレーズの事例

などがあります。
これらの表現は、企業の特徴や価値観を端的に伝え、共感を呼び起こすものとなっています。

1-15. 話はマクロ⇒ミクロへ

マクロとは、「大きい」を意味します。一般的には「大枠」と捉えられることが多いです。例えば、鳥の目や虫の目といった表現を聞いたことがあるかもしれませんが、これは鳥の目のように広い視野を指します。

ミクロとは、「小さい」を指します。詳細や細部にフォーカスすることを意味します。例えば、鳥の目や虫の目の中で、虫の目のように細かい部分に焦点を当てるイメージです。

話をマクロからミクロへ進める方が理解しやすいことがあります。
例えば仕事内容について話す場合、

  • 超ミクロ

    • 「毎日お客様と●●という商材について話をしています。」

  • ミクロ

    • 「1日の流れとしては〜」

  • マクロ

    • 「当社の事業内容は●●で、その中でも●●という商材を扱っておりまして、僕が所属している事業部の●●では●●がミッションで。仕事内容としては〜」

  • 超マクロ

    • 「当社のミッションは●●、ビジョンは●●です。事業内容は▲▲なのですが、ミッションである●●を達成するための▲▲です。その中でも●●という商材を〜」

👆どの視点から話しをするかによって、イメージはだいぶ変わります。

ただ、注意点としては、超マクロから話せば良いというわけではありません。重要なのは回答の「時間」です。
例えば、1時間の面接において質疑応答の時間が5分しかなかった場合、受けることができる質問の「数」を優先するのであれば「ミクロ」からのアプローチで問題ないです。一方で質疑応答が1時間あった場合は、受けることができる質問の「数」と「質」の両者を追い求めることができます。この場合は、「超マクロ」からアプローチをすると良いかと思います。

蛇足ですが、僕は会社の代表ですので超マクロ視点での回答を意識するようにしています。なぜならば、超マクロ視点で会社を語ることができるのは会社の代表である僕が最適だと思っているからです。そのため、貴方がメンバークラスであれば質問者が求めているのはミクロ視点の話なのかもしれません。一方で、ミクロ視点から話をする「デメリット」としてはイメージがわきにくいこと、一本の線に繋がりにくいことだと思います。

1-16. 唯一無二のポイントを見つけながら話す

難題だと思うのですが、面接において話をする際にあらゆる話題において「唯一無二」のポイントを探すことができたらベストです。

例えば「仕事内容を教えてください」という質問に対して、仕事内容を「事実」として伝えることは誰でもできますよね。「事実」だけではなく「希少価値」を加えて「魅力」に変換させてください、と伝えました。ここでいう「希少価値」の加え方が難題なのですが、その最高レベルは「唯一無二」です。

どのように唯一無二のポイントを探すのか?「特定の “項目” を3つ掛け合わせると唯一無二は作りやすい」と僕は思っています。例えばポテンシャライトであれば、

  • ベンチャー企業向け

  • HR支援全般(採用+人事組織+人材紹介)

  • 思想と利益を5:5で追いかけていく

この3つを掛け合わせた場合はおそらく日本でポテンシャライトが唯一無二だと思います。また、最高レベルは上記の3つの「レベル」「クオリティ」「実績」が1番であることかもしれません。例えば山根個人の場合は、

  • 人材紹介業界でキャリアカウンセラーランキング1位(3000名中)を2度獲得している

    • おそらく人材紹介業界では指折りの自信はある

  • RPOの領域で累計380社程度を担当した経験

    • おそらくRPO業界のプレイングマネージャーとしては1位かと

  • 採用領域〜人事組織領域+人材紹介の領域までの経験

    • おそらくこの3つの領域である程度のレベルを担保できる人は日本にいないはず

このような感じで各項目を最高レベルまで上げていくと、面接はかなり強くなります。ちなみに、現時点で自分が置かれている環境に対して、唯一無二のポイントを見出すのは良いこと。例えば「社長直下」。これは日本において何割くらいの方々が得られる機会なのでしょうか?まず従業員数における日本の法人企業の比率は認識しておいたほうが良いです。

参照データ:https://www.net-bizs.jp/dataguide/19007/

例えば、御社の従業員数が100名以上である場合、2.84%となります。そのため、100名以上の企業で社長直下のメンバーは多くて10名でしょう。そして、日本の社会人の 0.28% となります。つまり、357人いて1人しか体験することができない、ということになります。

1-17. 自分なりの意思/解釈があると良い

これも難題だと思うのですが、面接時に自分の「意思」「解釈」がある人は惹かれやすいし素敵です。

例えば、「コミュニケーション能力が高い人は、どのような人だと思いますか?」という質問があったときに、皆さんはどう回答しますでしょうか?
僕の回答は「端的に明瞭に、短時間で物事を伝えることができる人」です。そのため、生放送のテレビアナウンサーのコミュニケーションは最高レベルだと僕は思っています。なぜならば、生放送は時間が決められており、その時間内でわかりやすく伝えなくてはならない。且つテレビはあらゆる人が見ているわけで、万人に理解してもらわなければならない。これはものすごく難しいですよね。

ちなみに「学生と社会人におけるコミュニケーションの違いは何でしょうか?」という質問は、皆さんどう回答されますか?
僕の回答は「目的があるか否か」です。社会における、あらゆるコミュニケーションには「目的」が発生しています。目的を達成する/満たすためのコミュニケーションが社会におけるコミュニケーションだと思っています。一方で学生のコミュニケーションに目的がないというわけではありません。ただ、目的は薄めであることは多いですよね。「最近どう?」というコミュニケーションは誰しも一度はしたかと思うのですが、強い目的はないことが多いです。

本項で伝えたいことは、「自分なりの意思・解釈」は、自分だけの著作権であること。著作権というと大それているかもしれませんが、自分の「意思」と「解釈」は自分が感じていることになるため、自信を持って伝えて問題ありません。それは否定されるわけではないです。

1-18. 「事実」⇒「魅力」⇒「重要性」をとにかく意識する

面接のみならず、日々のビジネスコミュニケーションや、仕事外のプライベートコミュニケーションにおいても大きな差異はありませんが、「事実」⇒「魅力」⇒「重要性」を意識することは非常に重要です。気を抜いて話をしていると、「事実」のみに止まってしまうことが非常に多く、話をしている途中に「事実」⇒「魅力」⇒「重要性」を常に意識すると、意図的にこのサイクルを回すことができます。

ポイントは「形容詞に尺度を入れる」ことです。
面接における形容詞の事例としては、「大きい」「小さい」「高い」「低い」「上がる」「下がる」「強い」「弱い」「古い」「新しい」などです。

  • 成果が高かった

  • 影響が大きかった

  • 新しいチャレンジであった

👆これらに「尺度」を加えることによって魅力に変換されます。
例えば、

  • 業界平均が3くらいですが、僕の成果は8でしたので成果は高かった

  • 現職の売上に対して、3割程度の影響を及ぼすことができた(影響が大きかった)

  • 現職が設立10年目になりますが、事業内容を変革したことは初めてになるため、設立以降最も大きな、そして新しいチャレンジであった

これが尺度の話です。

1-19. スマホの音声認識におけるコミュニケーショントレーニングはおすすめ

個人的にスマホの音声認識におけるコミュニケーショントレーニングはおすすめしており、僕自身もよく活用してます。

詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。

1-20. 求職者さまからフィードバックをいただく

採用企業側が「惹きつけられた!」という手応えがあったとしても、求職者さまがどのような所感をお持ちいただいているかはわかりません。そのため、求職者さまからフィードバックをいただくことをおすすめしています。

僕個人的には、面談や面接を終えたあとに、

「今日どうでしたか?」
「具体的に覚えている/響いたキーワードはありましたか?」

という質問をしています。そこで得たキーワードは、惹きつけができたのだろうなと解釈しています。
ただ、もう少し仕組みにしてみると、

上記ブログは選考後に「サーベイ」を取得する試みです。ダイレクトに「選考担当のお話は魅力的でしたか?」という設問を作るのもありかと思っています。


2. (補足)上記に内包していないテクニックについて

本ブログは主に「惹きつけ」における「発信の仕方」に集中したノウハウをアウトプットしています。

ただ、皆様、1つ質問です。

皆様が「人を好きになる時」はどのような時でしょうか?
「趣味があった」
「ルックスが好みであった」
「優しかった」
など様々あるかと思います。そして、ここで言う「優しかった」が理由であると仮定した場合、皆様はなぜその相手を「優しかった」と認識するのでしょうか?少し頭の中で考えてみてください。

その1つの回答として、

「自分の話を聞いてくれた」

があるのではないでしょうか。
根本的に、人間は自分の話を「聞いてくれた」人にある程度心を開く傾向があると個人的には思っています。何を申し上げたいかと言うと、本ブログは「発信の仕方」と申し上げました。ただ、この「発信」と言うのは、
自分はすごくルックスが良いよ。
自分はあなたと趣味が合ってるよ
自分は優しいよ。
と言っているようなものです。
そのテクニックについて詳しく記載しましたが、これは「自分のことだけをとにかく発信する」という意味合いです。つまり、自分の話ばかりするだけでは、相手の心を掴むことはできません。
いかに相手の内面を引き出すのかも重要でしょうし、その内面についても深いところまで理解をしてもらえると、その相手のことを好きになる傾向もあると思っています。

こちらもぜひご参考にしていただきながら、採用活動のレベルアップの寄与ができれば幸いです。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
※当社の採用/人事組織系支援にご興味がある方はお気軽にお声掛けください。

今後も採用/人事系のアウトプットを続けていきます。
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