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Web業界のエンジニアがエージェントへ登録に行かなくなった本質的な理由

皆さんこんにちは。ポテンシャライトの山根です。ポテンシャライトはベンチャー企業様に特化した採用のお手伝いをしている企業です。2017年4月に設立し、75社様ほどの採用支援をさせていただいております。

山根個人の自己紹介もさせてください。

2008.4〜2011.11  ネオキャリアにてエージェントの営業/カウンセラー/集客
2011.12〜2017.3   IT/Web/ゲーム業界に特化したエージェントにて取締役
2018.4〜      ポテンシャライト創業

つまり、

エージェント:10年程度
採用コンサル:2年弱

というキャリアです。ポテンシャライトは採用コンサルが軸ですが、元々エージェント業が得意だったりします。


本題です。

本タイトルにも記載しましたが、

「Web業界のエンジニアがエージェントへ登録に行かなくなった本質的な理由」

について書きたいと思います。


◆そう思った背景

僕がエージェント業から離れたのは2017年4月。この頃はそこまで違和感がなかったのですが、2017年9月頃から違和感を感じ始めました。

「エージェントさんからご紹介いただくエンジニアの数が減ってるぞ」

当時僕は10社程度のエンジニア採用に携わっていたのですが、いずれの企業様も「良い」と感じるエンジニアのご紹介が減少していたのです。

もし僕が1社の採用担当をしていたのであれば、この違和感はなかったかもしれません。なぜなら1社の採用担当をしていたのであれば、自社がエージェントさんの注力企業から外れた、もしくは単純に会社の魅力が無い、などで片付けてしまうかと思います。

ただ、複数社担当をしていて、これはおかしいと思うことが増えていました。

僕はエージェント出身でしたので、採用活動支援においてはエージェントさんとタッグを組んで採用成功に導く手法が得意でした。その手法がベストではなくなってきている…。

ん?

何故そうなっているんだろう、と考えて知り合いのエンジニアに話を聞いてみました。するといくつかの理由があることがわかりました。

※今回は「SI出身の業務系開発エンジニア」ではなく「Web業界でご活躍されるエンジニア」を指しています(結論から言うとSIer出身のエンジニアはエージェントさんへの登録者数はまだまだ多いです)

◆エージェントからWeb系エンジニアのご紹介が少なくなった理由

(1)リファラル採用の「超」過熱化
もはや説明するまでもない「リファラル採用」。2017年ごろから一気にバズワードとなった言葉ですが、Web業界のほぼ全ての会社がリファラル採用に取り組んでいます。
リファラル採用の進め方としては、まず声をかけたい(優秀な)方をリストアップします。そして主にSNS (MessengerやTwitter DMなど)を通して連絡をします。連絡をする方が、転職意欲が高いのかどうかは分かりません。むしろ優秀な方が対象ですので間違いなく現職で活躍している可能性が高いです。つまり転職のことを考えていたとしても忙しくて動けていない = 転職の「潜在層」に対してのアプローチをWeb業界各社が常に行っているのです。

エージェントは、転職「顕在層」に対してのアプローチは既にできてると思うのですが、課題は転職の「潜在層」へのアプローチです。ただ、この転職「潜在層」に対してのアプローチをリファラル採用経由でしているため、エージェントに登録に行く前に転職先が決まってしまう、という事態が多発しています。

リファラル採用系企業様もたくさん出ていらっしゃいますね。

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リフカムさんは勢いがあって、代表の清水さんを始め日本の雇用市場を本気で変えようと思っていらっしゃるリファラル採用推進企業です。


(2)HR techを始めとした人材サービスの台頭
5年前の転職活動手法はエージェントに登録するかリクナビ、マイナビ、DODAで求人を探すかでした。ただ、今は違います。

代表的なサービスはWantedlyです。WantedlyはFacebook登録ができるため10秒くらいで会員登録が終わります。そして採用企業も月額3万円から使うことができるため、数多くの企業がWantedlyを使っています。今のWantedlyの求人数は36000件程度と尋常じゃないくらい多いです。

また、Wantedlyは「退会」をする人が少ないサービスなので転職をした後もスカウトメールを常に受け取っているため、「話聞きに行ってみるか」となることが多いのです。

上記の(1)と重複しますが、エージェントがキャッチできない層にアプローチができています。その他にもGreenやForkwell、Scouty、転職ドラフトなどHR系サービスが増えており、特にエンジニアはエージェントへ登録に行かずに転職先が決まってしまうサービスが溢れかえっているのです。

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↑Forkwellさんは当社もすごくお世話になっております。

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↑Scoutyさんは先日サービスの中身の話を聞いたのですが、半年前と比較してもかなり進化していました。

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↑コデアルさんも仲良くさせていただいています。非正規雇用の採用はコデアルが1歩リードしている感がある。


(3)とにかく「数」「スピード」がトレンドからミスマッチ

エージェントさんによって手法は様々かと思いますが、とにかく求人数をバラまく系のエージェントはWeb業界からは選ばれなくなると思います。

大量に応募するのはWantedlyやGreenで「話を聞きに行きたい」というボタンを押せば済んでしまうのです。またこれだけ個人にパーソナライズされたWebサービスやアプリがある中で、自分にマッチしていない求人も含めて多数紹介される、という手法が時代から逆行しており、エンジニアがソッポ向いていることが多く見受けられます。

噂が噂を呼ぶ、では無いのですが、自分で探した方が良いor知人の紹介の方が信頼できる、などエージェント自身が自分たちの評価を下げてしまっている感はあります。

※もちろん素晴らしいエージェントさんも世の中に多いです!


◆エンジニア採用をするためにはどうすれば良いのか?

上で紹介をさせていただいた媒体などのご利用をしてみてはいかがでしょうか?いずれもスカウトサービスになりますので、マンパワーはかかるのですが、

「エージェントさんにお任せしていたら応募がくるでしょ」

というのは終焉を迎えています。人事/現場のエンジニアの方が努力をしないとなかなか採用ができない時代になってきていますので、その点は強くご認識いただければと思います。

「とは言いつつも、スカウトをするマンパワーや採用活動における戦略設計ができないんだよ」

という方はポテンシャライトもそこはフォローできますので、お声がけください(最後宣伝みたいになってしまいすみません)

こちらからご連絡ください!


〜番外編〜

ご存知の方も多いかと思いますが、今市場において「Twitter採用」がすごく流行っています。ご存知ではない方は少し慌てても良いくらい盛り上がっています。

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↑こちらはある方のツイートです。「#Twitter転職」で検索をしてみると転職活動をしている方がたくさん出てきます。

多種多様の手法でエンジニア採用は動いている方が多いですね!

では、今日はこのへんで。


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今後も採用/人事系のアプトプットを続けていきます。
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