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完全食はエクストリームな人種のためのものなのか

完全食という食べ物がある。それさえあれば1日分の栄養が数秒で摂取できるといった類のものである。
有名どころだと「COMP」「ソイレント」「BASE PASTA」あたりか。

私事だが最近は副業の方も忙しくなったために生活が多忙を極め、食事の時間と健康面の双方の理由から上記の完全食に興味を持ち、調べたり実食をしてみたりした。

その結果として、世間が持っている完全食へのイメージ、ひいては自分が実際に完全食を利用する前と後の印象に大きなギャップがあったために、ここに書き残すに至った。

結論から書くと、完全食に対して自分が持っていた

「クリエイティブでエクストリームな人種向け」
「毎日それだけで暮らせる」

といったイメージは現実とは異なっているということを実感した次第である。

一般人の生活の中での汎用性高いわ、これ。
ただし使い方や受け止め方を大幅に変える必要があると思うが。

さて、完全食に対して、まだ実施に食したことがない、もしくは一度試したが、続かなかった人たちがもっているイメージは以下のようなものであると思う。※自分が完全食未食だったときのイメージ
「未来食」
「味はよくない」

「意識高い勢がたべるもの」

「毎日食べるもの」

この上記のイメージはすべてが間違っているとは思わない。
むしろ、前述の3つについてはリアルに近いと言えるだろう。
うん。決して美味しくはないよ。

では、残るは一つだ。そう。完全食に対する世間のイメージと現実が大きくギャップを持っているのは「毎日食べるもの」という一点である。

1例を挙げてみよう

国産の完全食「COMP」の公式サイトをみると大きな製品コンセプト・キャッチフレーズは「夢中をサポートする」とのことである。

公式サイトの「ストーリー」というページにも「時短」や「目標達成を助ける」などのキーワードが記載されている。

そう。毎日毎食飲む必要はないのだ。つまりは「夢中になりたい」「食事の時間がもったいない」ときにだけ飲めばいいのだ。
そういう場面はクリエイティブでエクストリームで発信力のある職業や仕事を指定ない人たちの人生の中にもいくらでもあるだろう。
そう考えれば完全食はいろんな場面、シーン、人々に使われるはずだ。
※無論それが24時間365日の人は自然に全食が完全食になるだろうが、それが多数の割合であるとは考えづらい。

極端な話、夜のお仕事をしている人たちなんか、完全食マッチするんじゃないのと思っている。ブランドイメージ的な問題あるかもしれないが。

そして、そこが伝わりづらい、もしくはうまく伝わっていないのが、完全食が世間一般になかなか受け入れられづらい大きな理由なのではと思う。
つまり完全食が利用される場面がビジュアルや具体性を持って明確に示されているものが殆どないのである。
※例を出すと風邪引いたときのポカリみたいなもんである。
そんな状態で完全食にすでにハマっているクリエイティブで発信力のある人達が「食事は全部これでいいです」みたいなことを仰るため、極端な利用イメージが加速・浸透していく。

あと、ついでにいうと完全食は正直「美味しくはない」ので「手間を掛けて、食材を加えてアレンジ調理をして美味しくしました」系の工夫レシピや報告も、個人的には本末転倒じゃないかとも思ってる。
だってその手間と余計な栄養素を省くための完全食なのだから。それするならその日は普通に食事したほうがとも思う。もちろんあくまで趣味の世界だったり個人の嗜好だとは思うが。

と、完全食に対してネガティブっぽい言葉を重ねてきたが、個人的には完全食のコンセプトや存在は大好きです。むしろ大変お世話になっており、忙しい時に「食事メニューを迷う判断力」「食事にかかる時間」「栄養バランスのの健康への影響」をすべて節約・委ねられるのは大変ありがたい。お世話になっております。

だからこそ、完全食はもっといろんな人に使われてほしいし、使われるポテンシャルやニーズがあると思うのだ。
「仕事で時間がない中でも帰宅後の趣味の時間を確保したい」「朝活始めたい」なんて人たちにもニーズがあるんじゃないかと。

クリエイティブな才能やお仕事をもったエクストリームな人たちがエクストリームな生活のなかで利用される「完全食」も好きですが、「時短」は技術が生んだ恩恵だと思うので、ぜひ「完全食」が緩やかに様々な人の生活の一部にやんわりと入っていったらいいなぁなんておもった今日このごろでした。

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