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これからの部活のあり方


こんばんは。かえもんです。

 私のチームのお盆休みも今日で終わり。明日から練習が始まります。九州や西日本などでは豪雨が続いており、甲子園も延期が続いていますね。
バスケの練習が思いっきりできることに感謝してまた頑張ろうと思います。

さて、今日は「令和の部活のあり方」について書こうと思います。

現状

 現在、部活のあり方は大きく分ければ3つに分けることができます。
 ひとつは「ガチ勢」。強豪チームなどはそうですが、バスケに打ち込み勝利や成長を目指して活動する部活。時に、クラブチーム化して週に5日までの活動制限を取っ払って練習するなどしています。当然、たくさん練習するので結果は出やすいです。
 
 もうひとつは「ゆるい部活」。勝利を目指すというよりはスポーツに親しむのが目的である部活。 

 最後は上の2つの中間「普通のチーム」。部活の活動ルールを守りながら頑張っているチーム。結果が出せるかどうかは集まった選手や指導者に大きく影響されます。

 
 また、とあるアンケートによると中学校の教師のうち4割が未経験のスポーツを指導しており、半数の教師が「部活は楽しくない」と思っているそうです。それはある意味当然です。やったこともないスポーツを何時間教えても1日でもらえるのは2700円。時給換算すると恐ろしいです。ちなみに、私は未経験のスポーツを教えていますが楽しくやってるタイプです。ただ、部活動が教員にとって大きな負担の元となっているのは間違いないと思います。
 
 ちなみに、文科省は働き方改革の一環として部活動を地域の人などに委託する方向で進めているそうです。要するに、改革が進めば「やる気のある人は部活をする、そうでない人はやらなくていいですよ。」という状況になります。
 このことについて懸念している点もあります。そのひとつは「本当に地域クラブ化できるの?」ということです。まず、地域クラブとして部活を行うためには指導者がそれなりの数いなければなりません。それだけの指導者がいるのか。また、継続的に指導できるのか。ここの部分はおそらく私のような現職の教師ではなくもっとお偉い方が考えることだとは思うのですが。
 
 ひとまず現状はこんなもんです。

令和の部活のあり方とは?

 部活のあり方を考えるのに先立って「そもそも部活の存在意義って何?」ってところから考えます。部活で子どもに与えられる価値とはなにか?
例えば、礼儀、体力、努力する大切さ、人間関係の作り方、精神的な強さ。ざっとこんなところでしょうか。
 
 さて、「ガチ勢」と「ゆるい部活」などが入り混じる現在と将来的に学校から離れていくという予想を踏まえて改めて考えてみます。
 部活はどうあるべきか?

 私は「今まで以上に理念を持って、そして示す」部活が求められると考えます。部活に入ったことでどんな成長が期待できるのか、どんな価値を提供しようとするのか。それをもっと明らかにするべきです。なぜか。これからは今まで以上にチーム環境がチームごとに変わってくるからです。
 例えば、地域クラブ化すれば、指導者のあり方がそのままチームの運営方針に影響されます。厳しい指導者はもしかしたら、めちゃくちゃ練習させるでしょう。逆に、そこまで厳しくない指導者はバスケを楽しませることに重きを置いて、ゆるく活動するかもしれません。そうなった時に、バスケを本気でやりたい子がゆるいチームに入ってしまうとお互い苦しい思いをします。だから、「このチームはこういうチームですよ。」ということを指導者は示す必要があるのです。 

 そして、このことは現在の学校で行われている部活でも言えるはずです。チームとしてどこを目指すのか。そのためにはどういうチームである必要があるのか。そして、この部活にいることでどのような価値を提供できるのか。
 このようなことをはっきりと示すことが必要です。示すというのは、はっきりと言葉にすることです。文章にするのでも良いでしょう。
 まず、指導者がどういう価値を提供できるのか。もしくは、したいのか。それを考えて、明示することが今まで以上に求められていると思うのです。


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