バスケ講座12日目「技術指導のやり方」

バスケ講座12日目「技術指導のやり方」

バスケ初心者がバスケを教えるにあたってまずぶつかる障害が「実技指導ができない」ということです。

当然、コソ練しても良いのですが、教員になかなかそんな時間の余裕はありません。また、ちょっと練習しただけでは見本として見せられるレベルに到達することは難しいでしょう。

また、バスケの技術指導においてどんな見本を見るかということが非常に重要です。人間の情報処理の多くが視覚によるものであるからです。要するに、下手な見本を見たら下手な技術を身につけることになり、上手な見本を見たら上手な技術を身につけることができるということです。

こういう事情で初心者コーチは実技指導で苦労します。そのための解決策をいくつか紹介しておきます。

1つは「ジェスチャーで示す」ということです。例えば、ドリブルを強くつけ!と伝えたいときはドリブルを突くように激しく腕を上下させれば十分伝わります。
レッグスルーをさせたいと思ったら、レッグスルーのまねをすればやることは伝わります。このようにジェスチャーによって十分伝わるので、無理をしてボールを使って見せる必要はありません。

そもそも、強豪校のベテランの先生には見本を見せることがそもそも体力的に厳しい人もいます。それでも、結果を残すことができているのはポイントをしっかりとおさえてジェスチャーで伝えているからだと思われます。

もうひとつは「動画を見せる」ということです。これは技術指導だけでなくドリルの説明でも結構使えます。動画を探してくるのが手間かもしれませんが、選手に伝える手段としてはかなり効果的です。また、動画をいつでも見れるようにしておくと選手が分からなくなったときに、自分で復習できるのでおすすめです。

バスケ初心者がバスケを教える際には何につけても工夫が求められます。経験者と同じようにやろうとすると必ず無理がでます。それでも、工夫さえすれば初心者でも成果を上げることがきっとできるはずです。そのための努力を今後も続けていきたいです。

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