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【採用広報担当者向け】真似したい!社員インタビューの記事スタイル6選

みなさん、こんにちは。ライターのすだです。

私は普段、取材記事を書くお仕事をしていますが、企業さまからのご依頼で社員インタビュー記事を書くお仕事をすることもあります。

社員インタビューは

・誰に
・何を
・どんなふうに

話してもらうのか。最初に決めなければならないこと、けっこうたくさんありますよね。

そして、最後のほうになって「じゃあ、どんな感じの記事にしますか?」ということを決めると思うんですが、「対談っぽい感じ」とか「ひとり語りっぽくするのは?」とか、ふわっとしたイメージが出てきます。

でもイメージだけだと、みんなで同じ記事の仕上がりを想像できているか、ハッキリしませんよね。

そんなときは「こんな記事みたいな?」とみんなで共有できるサンプルがあると非常に役立ちます。

ということで、そんな社員インタビューのサンプル記事をいろいろ用意してみました。記事スタイルの方向性をみんなで話し合うときなど、使っていただければ幸いです。

「一問一答」シンプル系

社員インタビューの教科書のようなサンプル記事がこちら。企業の公式サイトに掲載されているものです。質問の数は5つ。

<質問>
・応募のきっかけは?
・応募前に不安はあった?
・仕事の楽しいところ・大変なところ
・プライベートは何してる?
・会社の魅力ポイントは?

質問が5つあるとは思えないほどシンプルで(質問3つくらいに感じます)、読みやすい社員インタビューだなと思います。

こちらの会社は公式HPの「採用情報」にこのインタビューページがありますが、年齢や男女比、勤続年数や各職員のコメントなども端的にまとめられており、必要最低限のことが、とことんシンプルに掲載されている気がします。

社員インタビューをつくっていかなきゃならないんだけど、そもそもどうやって聞けばいいか分からないし、書くも苦手なんだよなぁ……という人も、取り組みやすい形です。

雑談交じりのカジュアルテイスト

掲載は「Wantedly」。前編と後編に分け、それぞれ2000文字程度の対談風社員インタビュー記事です。質問内容はこんな感じ。

<質問>(前編)
・今までのキャリアについて
・会社に入ったきっかけ
・今、どんな仕事をしてる?
・会社の好きなところ
・会社のきついところ

<質問>(後編)
・CEOはどんな人?
・どんな人がこの会社に向いている?
・頑張ろうと思える理由

きちんと感はありつつ、単調な印象を与えることもある「質疑応答」のインタビューではなく、聞き役の軽快な返しも交えた「対談スタイル」なので、とっても気楽でカジュアルな印象を受けました。

記事の途中にプライベート写真もあり、人らしさも感じますね。取材している人との関係性も垣間見えて、社員同士仲良さそうな雰囲気も。「CEOってどんな人?」という質問も新鮮です。

複数社員同士の座談会スタイル

https://www.akagi.com/recruit/recruit2021/employeeintroduction/new/

公式HP内の「社員紹介」→「新入社員トーク」にあった記事です。
個人にインタビューした「社員インタビュー」記事も別にありましたが、複数人の座談会スタイル(対談参加人数8名)がおもしろかったので。

<質問>
・会社に抱いていたイメージは?
・入社して分かった、会社のイメージは?
・入っみて、一番ショックだったことは?
・就職してハッピーだったことは?
・入社してから失敗したことは?
・社長や役員、上司のみなさんの印象は?

読みやすくするためか、発言時は対談参加者の名前をイニシャルであらわしています。ひと言コメントのところは、なんだかドラマの台本を見ているようで楽しい。

大手企業さんなので「よく見せよう感」があるんだろうな~なんて偏見を持って読んでいましたが、居酒屋で話しているような自然な感じがしました。尻切れトンボ的な読後感が、逆にすがすがしい。

文章はコンパクトに「写真とデザインで魅せる」

https://recruit.uuum.co.jp/person/interview08

公式HP内の「社員インタビュー」にあった記事です。

<質問>
・今の仕事内容を教えてください
・仕事のやりがいを教えてください
・どんな”アソビナカマ”が欲しいですか?

社員インタビュー記事ではあるものの、雑誌の見開きのような印象を受けました。その理由は写真のクオリティが高いから。表情も素敵だし、生き生きして映えます。まさに「写真で魅せる社員インタビュー」

質問数は3つ、テキストの量も多くないのにボリュームがあるように見えるのは、写真の要素以外でいうと質問ごとに「見出し」をつけている効果もあるかもしれません。

ステキな魅せ方だな~と思います。

「人」そのものに注目

https://www.kayac.com/news/2017/03/hatasa_interview

公式HP内の「ニュース」→「コーポレート」にあった記事です。「面白法人」と名乗っているとおり、社員インタビューも枠にはまってない感じがします。

<質問>
・前職はどんなことをしていた?
・転職の理由は?
・面接時、どんなことを話した?
・転職活動時のアドバイス
・入社後、人や環境、働き方の印象は?
・どんなところで貢献できていると感じる?
・やったことの周囲の反応と、今後の構想
・この会社をおすすめしたい人は?
・どんな人と働きたい?

社員の前職というバックボーンから聞いているのが印象的です。社員その人にスポットを当てたインタビュー記事にしたい、というときに。

面接時に話したことや、これから会社の面接を受ける人に向けてのアドバイスの項目もあるのは読み手にとって有益な情報になりそう。

それからこちらの会社「社員インタビュー」と似たものに「退職者インタビュー」もあって、退職したその人が今どんなことをしているのか、前職でどんなことが身に付いたのかが分かる内容になっています。

辞めた人にインタビューをするという発想がすごい。

経営層向き「本音一人語り」

noteに書かれた、代表取締役のインタビュー記事です。noteには企業アカウントページも別にありますが、このインタビュー記事は代表ご本人のアカウントに書かれているものです。

記事のスタイルとしては「一人語り」。かなり細かいことも書かれており、ご本人が書かれている印象を受けました。

こんなふうに「書ける方」ばかりではないときもあるので、そんなときは取材という形で聞き取って「一人語り」のスタイルで仕上げていく方法もあります。

<内容>
・これまでどんなことをやってきたか
・なぜ今の事業を始めたのか
・自分が求めていること(世界)

こんな内容が書かれていますが、終始「自分は平凡である」と話しており、共感を誘う部分があるなぁと感じました。

noteの読者層は20代が多いと聞いたことがあり、こうやって思いの発信にnoteを活用する企業も増えてきているようです。

noteは文章を書くのが苦手、という人もわりと書きやすい仕組みになっていると思うので、スタッフブログのような形で活用するのもいいかもしれません。

社員インタビュー記事をまとめて、感じたこと

「社員インタビュー、書いてこうぜ!」となったとき、誰に取材をお願いして、どんなことを聞いて、どう書くか。いろいろ考えることになりますよね。

そのマニュアルはWEBにたくさんあると思うので、私は「どう書くか」の部分で「こりゃあ、真似してみたいなぁ」と思ったインタビュースタイルのサンプル記事を今回まとめてみました。

読み手の対象には「若い人」も多く含まれると仮定すると、重厚感のある重い語り口よりは(報道ニュースみたいな)、

・カジュアルな対談風

あるいは

・一問一答のようなシンプルなスタイル

が好まれるんじゃないかなぁ……と個人的に感じます。

それじゃあ、軽すぎる!
伝えたいことが足りてない!

と思っても「なんか気になる」と一瞬でも読み手が思ってくれれば、ご本人がいろいろと深く調べてくれるはずなので、

1記事の内容は軽く、質は高く
(ここでいう質は、「なんか良さそう」と思ってもらう意味)

なのがいいのではないかと思います。

あとよくあるのが、インタビューしているのが代表だけだったり、2~3人インタビューして「このくらいでいいか」と後回しになってしまう例があって、とてももったいないなと感じます。

人材育成って、時間がかかりますよね。

その種まきともいえる「社員インタビュー記事」は企業にとっても、働く人にとっても大事。というのはすでに十分ご理解いただいていると思うので

例えば

「2022年3~9月までの半年間に、5人インタビューして随時記事を公開する」

と決めて、先にスケジュールを立てていただくのはいかがでしょう。
(あ、そんなこと分かってるって感じですかね)

「社員インタビュー」に「優先プロジェクト」のラベルをぜひ、上の方に貼っていただくのが、良きことかなと思っております。

お役に立てれば本望です!



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