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再雇用前に会社を辞めました! -72-

 こんにちは、ケロヨンです。
先回はシニア世代の強みについて俺の思っている事を書いたけど、この回からは俺が現在収入を得ている会社の近況を書こうかな。
【S社の近況】
 俺が大学卒業した1983年に入社した大手総合商社を2019年2月末で退職して、半年間プータローをした後に再就職した会社がS社だ。
 S社はオーナー会社で従業員40人弱、最近の売上高は30~35億円位かな。
機械と食品を海外から輸入して国内で販売している専門商社だ。
S社のH社長は元々機械設備を輸入販売している中小企業の専門商社に勤めていたのだがその性格からか上司と反りが合わず、30代前半で会社を辞めて自分でS社を立ち上げた。元々商才は有ったのだろう、最初の何年かは路頭に迷うほど苦労したみたいだが、元々前の専門商社で扱っていた欧州の設備メーカーのオーナー社長がH社長の事を信頼していた為、日本で商売する権利をこの専門商社からS社に移した事で事業が上手く行きだしたようだ。
 商売は人に付く、と言うのを地で行ったH社長はその後順調に商売を延ばし現在に至っているが、売上高が30億円規模になり従業員も30人を超えたところから迷走が始まる。
 H社長は若くして自分がお山の大将になってしまい、前職時代に全くマネジメントと言うのを学んでいなかった。
 最近の起業する社長はマネジメントの重要性を十分わかっている若い人が多いので自分でマネジメントを学んだり、誰かに教えてもらったりして組織作りに力点を置きながら事業を進めていく人が増えてきたようだが、H社長は余り本を読まないのか、自分の成功体験のみで事業が上手く行くのだと力技でここまでやれて来てしまった為にマネジメントの重要性を理解しておらず、マネジメントの手法も全く知らない。
 数字は良く覚えているし頭は悪くないと思うのだが、人を力ずくで動かそうとするやり方が祟り、最近は綻びが出て来ている。
 最近のS社の傾向として、とんでもない従業員が多い中でまともな考え方をする人が数人いるのだが、そのまともな人達が今年に入りどんどん辞めている。
 その原因としてH社長は自分の意見や主張に賛同して手放しで社長に媚びる人間が大好きで、ろくに仕事も出来ないのに高い評価をし給与や賞与を上げる為、きちんと成果を出しているのに社長に意見する俺みたいな人間を評価しない。ちなみに俺はこの4月の給与から25%減になった。
 毎月新規顧客を獲得し着実に売上、利益を伸ばし、毎月その成果を報告しているにも関わらずだ。
再雇用と他の会社と契約して収入を得ているから、と言う理由で給与を下げるこの社長の論理は完全に破綻していると思うが・・・。
 結局会社が存続し、成長する為の要件はそこで働く人たちが如何に日々問題意識を持って改善し、世の中の流れに対していつもアンテナを高く張っていて直ぐに行動に移せる組織だが、S社はそれには程遠い。
 最近も社長が気に入って業務委託契約する女性が増えているのだが、これは社長が気に入った女性を囲うためだともっぱら女性従業員の中で話題になっており、女性従業員のモチベーションは下がる一方のようだ。
 今月も優秀な事務職の女性が13年も勤めたのにH社長の最近の言動が度を越している事も有り辞めてしまった。
 ただ、S社のような会社は日本国内の中小企業では少なくないと思われ、このような会社を私物化しているオーナー社長連中がいなくならない限り日本経済は低迷したままだろうね。
 だから優秀な人は起業した方が良いんだよね。
 次回は顧問契約しているT社の事を書こうかな。


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