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再雇用前に会社を辞めました! -147-

<シニア新入社員奮闘記>
こんにちは、ケロヨンです。
 先回は3社目(B社と呼ぶよ)の営業顧問を引き受けた会社も今まで通りローラー作戦を開始した事を書いたけど、今回はB社の営業支援をする中で課題が出て来たのでその事を書こうかな。
 B社の支援業務範囲は新規顧客の開拓で見込みのお客様と面談のアポイントを取る事と営業全般についての助言や指導をする事なんだよね。
 新規顧客開拓の為にアポイントを取る事は重要なんだけど、アポイント取れた後の営業活動の方も重要だと俺は思っている。
 アポイント取れたからもう受注したと勘違いする人が非常に多い気がするが、それは大きな間違いだ。面談のアポイントが取れた事はスタートラインに立たせてもらっただけで、これから本番のレースが開始される事を分かっている人は以外と少ないんだよね。
 今回顧問を引き受けたB社は事業承継について社長が自分のご子息に経営を引き継ぐ事を決めたんだが、それに大反対していた古参の役員や従業員の方達が全員退職してしまった。特に営業担当者や営業管理者が全員退職してしまい新規営業活動は全く出来ない状態になってしまった。
そうであれば営業の即戦力を直ぐに雇用すれば良い、と思うかもしれないが、企業へ就職を斡旋している超有名企業のP社の担当者に話を聞いたところ、現在即戦力で営業出来る人材は引っ張りだこで、中小企業は殆ど採用できない状態らしい。
だからB社も中小企業即戦力の営業人材を募集掛けても雇用出来なかったようだ。中小企業はどうしても大企業と比べて給与が低くなってしまう為、売り手市場の営業マンは給与が高い大企業へ流れてしまうんだよね。
そこで、俺に営業マンがいない企業への顧問依頼が来た訳だ。
兎に角既存の人材で営業活動するしか無いので、営業経験ない人達に営業を教えて欲しい、と言うのが本当の理由だと思う。
 さて、先週1社目の顧客と面談アポイントが取れて正式な引き合いを入手したんだけど、面談後の対応に当然課題が出て来た。
 引合を頂けた企業は深夜勤務の派遣者が辞めてしまった為深夜勤務出来る男性の人材を早急に探していた。
この企業は相場よりも安い時給でしか雇えないので、他の人材派遣会社に依頼していたものの全く無しの礫だったそうだ。
こちらでも提示してきた時給で募集掛けたが案の定全く誰も応募して来なかった。ただ、女性で一人だけこの時給でも働きたい、と応募して来たそうだ。ところが、B社の担当者は女性の応募を受け取った時点では何も顧客に対してアクション起こさなかったんだよね。
要はお客様ご希望の時給で男性が応募してくるまで待とうと思っていたようだ。
もし俺がB社の営業マンだったらやる事は下記の二つ。
1)女性でも良いか?すぐに顧客に打診。
2)現在提示されている時給では男性の人材は応募して来ない為時給を上げて欲しい、と交渉。
そこで俺はB社の担当者に直ぐに上記1)、2)を電話で確認するよう指示した。ところが、顧客の窓口担当者は夜勤勤務の応援に入ってしまったようでその後メールしても電話しても連絡が取れなくなった。
B社の担当者は「毎日電話しているのですが、全く捕まりません。」と言って来た。忙しくて電話口にも出て貰えないし事務の女性に折り返し電話を頼んでも全くかかって来ない、との事だった。
 B社の担当者はこのまま毎日電話で連絡を取り続けて電話口に出てくれるまで電話し続けようとしていた為、俺は
「明日、ノーアポでも良いから顧客の工場に行って窓口担当者を捕まえて話して来てください。」と指示した。
 ここまで強硬な方法を指示したのは、顧客から「とにかく早く人材を紹介して欲しい。」と悲壮な顔で言われていた為で、電話に出れないぐらい忙しいのであれば目の前に行って話するしかない、と思ったからだ。
 今までこのような場面は何度も経験していたし、この様な状況(顧客から全く返事がない)でノーアポで訪問しても「連絡出来なくて申し訳ない。」と恐縮して言われる事はあるものの怒り出す事は一度も無かったからだ。
 次の日B社の担当者は午前の早い時間に工場に突撃し、見事担当者を捕まえて話が出来た。やはり、連絡出来なかった事を謝っていたらしい。
 また、夜勤はシフトチェンジで何とか手当てできたため、昼勤の人が欲しい、と最新の状況も聞く事が出来た。
 B社の担当者は俺がこのような具体的な指示を出さなければ恐らく未だに連絡が取れず、その内どこかの企業が時給の値上げを提案してそれを受け入れざるを得ず契約してしまっていたかもしれない。
 だから、次はなるべく早く時給の値上げをこちらから提案するように指示している。
 今回は具体的に起こった事の詳細を書いてしまったので長くなってしまった。次回は先週金曜日にもう1社アポイント取れた企業を訪問したのでその結果を書こうかな。

もうすぐハロウィーンだね!

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