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アメリカの保護主義/🇺🇸ジェフリー・サックス

🇺🇸ジェフリー・サックス :

[今回の関税引き上げは、米中関係にとって最終的にどのような意味を持つと思いますか❓]

「非常にネガティブだ。 ただ笑って済ませられるような小さな問題ではない。

#アメリカ は露骨な #保護主義 に転じている。

政権による言い訳、あるいは政権による説明は極めて弱い。

#世界貿易機関 (#WTO)のルールに違反しているが、アメリカは世界貿易システム全体のルールをすっ飛ばしている。

今、貴殿が言ったように、それは防衛的であり、もちろん一方的だ。

それはすべて国内政治だが、国内政治は一つのことで、国際関係、貿易、世界経済、地政学は別の話なわけだから。

そして、内部で行われるゲームは、選挙にあまり影響しないと思うが、どのようなゲームが内部でなんであれ、それが国際関係の基本原則に違反する場合、深刻な結果をもたらすのだ。」

[これらの #関税引き上げ は、電気自動車、ソーラーパネル、アルミニウム、鉄鋼など、さまざまな産業を対象としています。 このような上昇は、アメリカでも中国でも、それらの産業に何か重大な違いをもたらすのでしょうか❓]

「そうですね、中国はこれらの商品の多くを世界の低コストで生産している。それは、中国がこれらの産業に20年間投資してきたからだ。

米国は #太陽光発電 について議論している。中国は世界最大の太陽光発電産業を築き上げた。 中国が欧米に対抗できるのは驚くべきことではない。 彼らはそれに懸命に取り組み、多くの資金を投入しているんだから。

#電気自動車 も同様だ。 中国が世界の電気自動車産業を支配するのは事実だが、それは企業間の競争が非常に激しいからだ。 ご存知のように、いくつかの大手が台頭してきているが、その数は数百にのぼる。

彼らは最も低コストの生産者であり、中国経済内で深刻な競争力を持っており、コストを削減し、生産効率を高めている。

したがって、彼らは20年間「グリーン経済や気候変動などをやりたいかどうか分からない」と言い続けてきた米国や欧州に勝つことができる。

しかし中国はそれに乗り切った。

これが基本的な話だ。

さて、このことが意味するのは、アメリカと保護主義がますます強まる欧州以外の世界では、中国はアメリカや欧州とほとんど、いや本質的にはまったく競合しないということだ。

したがって、中国は新興国や発展途上国の世界市場で絶対に勝つことができるだろう。」

[では、#中国製品 がアメリカのグリーン技術の成長を妨げているというジョー・#バイデン大統領 の主張は正しいのですか❓]

「ある意味ではそうだ。 中国はアメリカ企業と競争しているのだから。

しかし、このプレスリリースに記載されている『中国の不公平な貿易慣行と人為的に低価格の輸出品を世界市場に氾濫させている』という説明は、いや、彼の主張はすべて的を得ていない。

中国が米国を上回っているという点は彼も正論だが。」

2024年5月14日、CGTNグローバルビジネス番組でのジェフリー・サックス教授(アメリカの経済学者、学者)のインタビューからの抜粋。

ソース : CGTNヨーロッパ


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