見出し画像

マーケティング・テクノロジーフェア2018、ブースデザインの舞台裏

(お断り)
この記事は、2018年2月に別のサイトで公開した記事を転載したものです。

_________

こんにちは。デザイナーの廣田です。

ちょうど1週間前の2月13日(火)から14日(水)まで、FORCASは東京ビックサイトで開催されたマーケティング・テクノロジーフェア 2018 に出展しました。

「マーケティング・テクノロジーフェア」は、「テクノロジー x ノウハウ」で市場・顧客を創造する国内最大のマーケティングイベントです。公式サイトの開催概要ページによると、出展企業は120社(予定)、来場者数は15,000人の見込みと、かなり大規模なイベントです。

FORCASでは、このような大きなイベントに、しかも既製のブースではなく、自由にカスタマイズできる形で出展するのは初めてです。そのため、FORCASにとって初めてのことがたくさんありましたが、デザイナー個人としても新しいチャレンジがたくさんありました。

今回のブログでは、デザイナー視点で、このイベントの舞台裏について振り返ってみたいと思います。

マーケター&セールスが働きたいと思う空間を

私たちがイメージしたのは、いわゆる「ザ・イベントブース」的なものではなく、マーケターやセールスが働きたいと思う空間を再現したブース。その空間で、FORCASがどのように利用されるのか。そう、FORCASが利用される時間と空間を考えること、ここもUXデザインの一つだと考えました。

そして、それをキーワードにすると、こんな感じ。

・クリエイティブなアイデアが生まれそうな空間
・時間や場所を選ばず、自由な働き方ができそうな空間
・ポジティブな気持ちになれそうな空間

いくつかの業者さんに相談する際には、上記のキーワードを感じられる画像をPinterestで集めて、それをイメージボード代わりに使いました。

画像1

3953mm x 3500mmの壁面グラフィック

イベントブースを作り上げてくれる業者さんは、何社かに相談した結果、きちんと自分たちの考えを臆さず出してくれる、プロフェッショナルかつ経験豊富なところにお願いしました。その業者さんとの打ち合わせはいつも議論が活発で、その影響なのか?私のクリエイティブ脳もかなり刺激された、、、ような。笑

前職の営業時代も、何度かこういったイベントに出展したことはありましたが、そこでは何枚かのパネルを飾ってサービスの説明をしているケースがほとんどでした。今回も、あまり疑うことなくパネルを作るのかなあ、、、と思っていたのですが、心のどこかに、それで本当にいいの?という、チクリとするような疑問が。。。

画像2

そんな風にモヤモヤしていると。。。ふと。

こんなに大きな壁を作れるブースならば、いっそのこと、ここ全部をキャンバスにしてしまえばいいんじゃない???

そう思った瞬間、ほとんど熟考することなく、「ここを全面グラフィックにしましょう!」って口から出ていました。

比較検討したり、他社ブースを研究し尽くしたり、、、という決め方ではありませんでしたが、「これだ!」と、一本の光が通った感じの直感は信じることにしています。←説得力がないのは重々承知です。はい。

今、思い返すと、この壁面グラフィックを思いついたのは、中野豪雄氏がアートディレクターを務めた『世界を変えるデザイン展』、会場のTokyo Midtown Design Hubの壁いっぱいに描かれたインフォグラフィックスがずっと心に残っていたからかなあ、、、と思います。

とにもかくにも、壁面グラフィックスに決定。内容は、インサイドセールス&マーケティングチームのメンバーと相談の上、「ABMの理解と実践を促す」ものを。FORCASそのものの説明というより、FORCASがサポートするABMとはそもそも何なのか、ABMをどう実践していくのか、、、にフォーカスすることにしました。これは、ABMを率先して実践する者としての使命でもあるように思ったからです。

当然、ここのグラフィックの制作は私が担当。。。
この時点でかなりスケジュールが押していたため、ただただプレッシャーが半端なかった記憶が。。。

いろいろ試行錯誤し、できあがったのがこちらのグラフィックです。1200mmから2700mmぐらいが視界に入りやすいゾーンとのアドバイスもあって、このゾーン一帯にコンテンツをレイアウト。加えて、FORCASのロゴにある三角矢印(FORCASのOの矢印)のラインに、コンテンツが載るようにも工夫しました。

画像3

3つのギブアウェイ

ブースに立ち寄ってくださった来場者に配布するギブアウェイや、FORCASの説明用ツールの制作も、このイベントの準備の一つ。

ギブアウェイとしてはこちらの3種類+パンフレットです。

・300mlのウォーター
・「良いターゲティングと悪いターゲティング」ハンドブック(冊子)
・導入事例ペーパー x 2種類

加えて、説明用ツールとして、パウチ加工したクイックガイドを作りました。これがあれば、たとえ4台のデモ用PCが満席でも、簡単にFORCASの利用の流れや、FORCASの分析を支えるデータ群の説明ができるので。

300mlのボトルをデザイン

インサイドセールスの大堀のアイデアで、ブースでお話を聞かせていただいた来場者には喉を潤してもらおうと、負担にならないサイズのウォーターを用意することにしました。もちろん、FORCASのロゴ入りウォーターですよ。

画像4

40ページのホワイトペーパーを16ページに再編集

ギブアウェイ、もう一つの目玉は、こちらのハンドブック。

こちらで無料ダウンロードできる資料「良いターゲティングと悪いターゲティングの違い」を、ぎゅっと凝縮したタイプ。約40ページもの資料を16ページに再編集しました。

画像5

デザイナーの役割ってどこからどこまで?と思う人もいるかもしれませんが、私の場合、こういった編集はわりと好きなほうなので、「ぜひ、やらせて!」というスタンスです。というのも、約2年間、インハウスのライターとしてIT書籍専門の出版社で働いていたので。

再編集するにあたり、一番気にかけたのは、ページをめくりたくなるような流れを作ること。久しぶりに台割なんかも作って、パズルのピースを埋めていくような感覚で流れを考えました。普段のUIデザインやWebデザインと異なり、雑誌のような見開きタイプ。左から右へとコンテンツが流れるので、右側にどんなコンテンツを置くかで、次のページをめくるときのモチベーションは変わるだろうなあ、、、と。

用紙の種類や斤量(厚さ)の選定もうまくいき、とても満足感の高い仕上がりのハンドブックになりました。今後、FORCASの各種セミナーでも配布する予定なので、ご興味のある方は、FORCAS blogでのセミナーの案内を定期的にチェックしてください。

ユーザーの声を届ける導入事例

実際にFORCASを活用いただいているユーザーの声というのは、何よりも説得力がありますよね。FORCASはまだスタートして1年未満のサービスですが、すでに効果を実感いただいているユーザー様も多くいらっしゃいます。その一部ではありますが、今回、株式会社マルケト様とVAIO株式会社様に、事例インタビューにご協力いただきました。

画像6

最後に...

2日間にわたる今回のイベント、ブースのデザインや来場者のUXなどなど、まだまだ改善の余地はありますが、無事に乗り切れた今はとてもホッとしています。そして、本当に多くの方にご来場いただきましたこと、この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!

今回の壁面グラフィックでは、私史上、最大サイズのグラフィックデザインに挑戦させてもらったわけですが、きっとこれからも新しい挑戦は続く。。。さて、次はどんなことに挑戦しようか?とワクワクする毎日です。

画像7


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?