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「わかりやすいストーリー」の作り方 こっそり教えちゃいます① わかりやすい言葉ってどのレベル?

「わかりやすいストーリー」を書こうと思って原稿を書いていくと
「あれ、何が言いたかったんだっけ」
となるときありませんか?

実は「わかりやすいストーリー」を書こうと考えれば考えるほど、わかりにくくなってしまうものなんです。いわゆる沼ってしまうわけです。

じゃ、どうすれば「わかりやすいストーリー」が書けるのか?
という内容を3回に分けてお話ししていこうと思います。
今回は「わかりやすい言葉」についてのお話です。



「わかりやすい」って何?

自分の話したストーリーがわかりやすいかどうかって言ったって、自分ではめちゃめちゃかみ砕いて、一番わかりやすく説明したつもりなので、これ以上なにをしろっていうんだ!って言いたくなりますよね?

実はこうやって考えていることがストーリーをわかりにくくしてしまっているかもしれないんです。

じゃ、わかりやすいって何?ということになりますよね?でも、「わかりやすい」を考え過ぎちゃうと、泥沼にはまってしまって答えまでたどり着かないなんてことになっちゃいます。

じゃ、どうするか?
逆のことを考えてみる!ということです。
つまり、「わかりにくいストーリー」って何だろうと考えてみるんです。

良いところとなるとなかなか思いつきませんが、アラをさがすとなると、意外と出てくるものです。

≪わかりにくいストーリー≫
・専門用語でわかりにくい
・話があっちこっち言ってわからない
・たとえ話ばかりで、どれが本題だったのかわからない

と言ったところでしょうか?
これを元に戻せばわかりやすいものが見えてくるはずです。

≪わかりやすいストーリー≫
・誰でもわかる言葉で話す
・順序良く話す
・話を脱線しない

いかがでしょうか?
この条件がはまっていれば、わかりやすいストーリーになっていそうじゃないですか?

じゃ、どうすれば「誰でもわかる言葉」で「順序良く」話せて、「脱線していない」話になるのか?
今回は「誰でもわかる言葉」について考えてみましょう



【本文】誰でもわかる言葉

☆結論☆

「誰でもわかる言葉」って、どのレベルだよっ
なんて思ったりしますよね?

でも答えは意外と簡単です。つまり

「誰でも」

なんです。

社長だろうと、VCだろうと、学者であろうと、学生であろうと誰でもです。
すると、次の問題が出てきます。

どのレベルにあわせればいいの?

答えはもちろん専門性や知識、経験も一番少ない学生にあわせるのがベストです。

そしてこのプレゼン業界で一番適切なレベルというのが

中学生に向けて話す

ということなんです。

では、なんで中学生レベルでいいのか、少し詳しく説明してみます。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

中学生がちょうどいい

中学生レベルがちょうどいいという理由は

小学生以下では説明が大変
高校生以上では誰でもにならない

ということです。

小学生では、ものの概念を学びます。
例えば、「三角形」であればわかるかもしれないけど、「球体」となると小学3年生でようやく習う概念です。つまり、天体、生物、政治、国、円柱、並行、垂直といった普段の言葉でも出てきそうな基礎用語を話してもわかるレベルというのが中学生になるのです。

では、高校生ではどうなるかというと、高校生は選択科目になります。高校生で勉強する日本史のレベルは、他の世界史や地理を選択した人にはわかりません。
つまり、「誰でも」というわけにはなりません。

そういう意味で

中学生レベルがちょうどいい

というわけです。

プレゼンをするときもこのレベルに合わせておくのがベストです。

いやいや、そんな話し方じゃ「バカにしているのかっ」て怒られると思うかもしれませんが、そこは心配ありません。そんなの勝手に怒らせておきましょう

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「バカにしてるのか」と言われたら

中学生レベルに落として話すのは、相手に悪いと思うかもしれませんがそんなことありません。

プレゼンの企画を一番知っているのは、あなたです。あなた以上にこの企画を話せる人はいないわけです。

たとえ、「そんなこと知っているよ」と言われたって、構いません。
あなただって「このレベルは知ってるはず」と思って話しているはずです。でもあえてその言葉を使ったのはストーリー上、抜けてはならないから使っているんです。
しかも、あなたが話す「このレベルは知ってるはず」という言葉が10個あれば、その内2、3個は相手も知らない情報だったりするはずです。
それがどれかなんてのは個人差があって絞り切れるものじゃありません。だから気にするだけ無駄です。

それよりもストーリーの流れが止まらないように話すことが大事です。ストーリーに聞き入っていたらまず話を止めることはしません。

実際、この記事について、あなたが飛ばさずここまで読んでいるということはこの記事のストーリーを聞き入っているからですよね?そう考えると途中にクレーム(離脱)を挟まないで、聞いてくれる人の方が大多数です。

それでも「そんなの知ってるよ」と言ってくる人がいればスルーしてください。そんな人に限って、知らない言葉を聞いた途端、一気に黙りますから。

では具体的にどのようにすれば「わかりやすい言葉」になるのかという話になるんですが、ここで1つ注意しなくちゃいけないことがあるんです。

それが

・説明を補足する

ということです。
説明を補足してしまうから「わかりにくいストーリー」になってしまうんです。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

説明を継ぎ足してはダメ

「わかりにくいストーリー」でやりがちなパターンというのが、説明を補足するということです。

例えば

「ブロックチェーンを使って、産地のトレーサビリティを確保します」

という言葉を伝えようとします。その時「ブロックチェーン」と「トレーサビリティ」が中学生には伝わらないかと思い、説明を補足しようと思ったとします。
あなたならどのように話しますか?

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