見出し画像

コンサル、本(情報商材)、ネット検索とChatGPTの違いとコンサルのこれから

タイトルの通りです。
ChatGPTの登場でコンサル不要論が出る中で、実際どうなのか?というのを考えてみました。

コンサルを利用する立場、コンサルをする立場両方を知った上でコンサルとしてどうしていくべきか?どういう人がコンサルを使うべきか?をまとめております。

イメージとしては知らない分野に挑戦する際にコンサル、本(情報商材)、ネット検索、ChatGPTを使ったら?という事です。

コンサル、本(情報商材)、ネット検索、ChatGPTを簡単に

まずはそれぞれの特徴を簡単にまとめます。

せっかくなんで「カレー作り」をたとえで入れております。私、カレーが好きなんです。

コンサルは自分に合わせたオーダー品

まずコンサルは自分に合わせてくれるのがポイントです。
そうでないコンサルもありますが、いったん置いといてください。

会社に入るコンサルなら予算や目標、期間にリソースの確認があります。
さらに人事コンサルやシステム導入コンサルであれば、現場への導入もサポートしてくれて、会社規模に合わせて個別かまとめてか、マニュアルを作るケースもあったりします。

またコンサルは状況を聞いて、必要に応じて追加の質問をしたり調査をしてくれます。

では、カレーで例えると。。。
そもそもどんなカレーを作りたいか?
予算は?家の近所にあるお店は?作る人の技術は?そういうのを考慮して「じゃあ、この作り方で行きましょう」と教えてくれるのがコンサルです。
また、途中で問題がある…例えば具材を大きく切りすぎたり、牛スジを入れようとしたら売ってなかったりという場面で対処法を教えてくれます。
包丁で指を切りそう、やけどしそうなら「危ない!」って教えてくれますし、なんだったら盛り付け方も教えてくれます。
要するに「あなたの状況」「現状」に合わせていろいろ教えてくれ、成功へ導てサポートしてくれるのがコンサルです。

本(情報商材)はマニュアル。合うかは自分次第

本と情報商材を一緒にするな!と言われそうですが、

 ・一方的な情報提供を前提とするもの
 ・体系的にまとめられ、ある程度「こんな人向け」が決まっている

ということでいったんひとまとめにしました。
なのでとりあえず本(情報商材)とさせてください。
なお、動画の情報商材も同様とします。以下、本でまとめます。

イメージとしては「どんな人向け」とまとめられています。
「投資を始めたい方」「会社の資金繰り」「ネット集客」
このタイトルに合わせて情報がまとめられているのが本です。

また、書籍によりますがハウツー本であったり、作業手順を一から説明しているものがあります。
本を読みながら実行することで、目標を達成できる可能性があります。

ただ、コンサルと違うのは「自分に合った」ではなく、著者や情報発信者が考える「一般的な人」に向けられていること。
投資系の本で「まずは手元の100万円で」となっており、実際には100万円がなかったり…
集客方法で「ネット広告の予算は3万円から」とあるものの、ネット広告が盛んな業界で3万円では何もできなかったり…
こういった「自分の都合」に合わせるためには、自分でアイディアを必要とするのが本です。
また、実施しているうちになまけ癖が出ても修正してくれませんし、問題にぶち当たっても誰も助けてくれないので、これに関する本を読んだり解決策を探す、考える必要があります。

カレーに例えましょう。
雑誌やレシピサイトがいい例かと思います。
購入すべき具材があり、調理の手順がわかりやすく書かれています。ただ、記載の具材が近所のスーパーで売ってなかったり、高くて手が出せなかったり…はたまた「家にある細切れって使える?」と疑問が出たらまた別途検索が必要です。
さらに、途中で手順を間違えても誰も教えてくれません。お肉が焼けすぎたり、野菜に火が通ってなかったり…レシピ通りやっても写真のようにトロトロでおいしそうにならなかったり。
この失敗を自分で分析し、次回改善するしかありませんし、その改善が間違っているともう一回です。

カレーに例えると簡単に見えますが、事業や投資だったらこのミスが命取りになるケースもあります。


ネット検索は情報をまとめる能力が必要

では、ネット検索はどうでしょう?

本や情報商材、時にコンサルのお話を聞いて「知ってる」とか
「そんなのネットで調べたらわかる」というのがあります。

が、実際知っていても実行していないからコンサルに提案されたりしますし、有益だと思って買った本(情報商材)に改めて指摘されるわけです。

また、ネット検索は情報がまとめられていないケースもありますし、その情報が間違っている場合もあります。更に言えば、大事な部分が抜け落ちていることもあります。

結果、投資やビジネスでネット検索を使うなら自分なりに情報を収集し、整理した上で使える情報にまとめる必要があります。
記事を読まれている皆さんも検索したはいいけど、思った情報がなくて別のページも見たり、はたまた「本当に?」と思ってほかの方の意見を探した経験があるのではないでしょうか?
そういう事です。

じゃあ、カレーに例えましょう。慣れてください。
カレーに例えるとかなり雑な情報から、インド人の口に合う情報までが出てくるので、それを総合的にまとめて「自分が作りたいカレー」にする必要があります。

情報が足りないと

「カレーなんて簡単。具材を炒めて、水とルー足してとろみが出たら完了。子供でもできる!」

となりますし「日本で作る」を無視されていると

「具材はムンバイ(インドの都市)にある…で〇〇と××を…」

となりスタートからとん挫します。
また具材のカット方法やサイズもなければ、火の強さも探さないといけないでしょう。結果、失敗する可能性が高まります。

カレーだとクックパッドみたらいい!ってなりますが、そのクックパッドさえ食中毒のリスクがある生肉のタタキとか掲載していますし、そもそもビジネスとかになるとクックパッドのようなハウツーサイトはありません。

ネット検索は時間をかけて集めた情報をきれいにして使う、しかもトライ&エラーを繰り返すのが必要です。また、内容によってはそこに答えがないかもしれません。そもそも検索方法、キーワードによって結果も異なりますので、望む結果に到達できるかは不明です。


ChatGPTはコンサルにもネット検索にもなる

最後、ChatGPTです。
これは賛否両論あるかともいます。

「仕事の効率が爆上がりで、もうスタッフ要らない」
「情報がでたらめすぎて使い物にならない」
「ネット検索がちょっと早くなっただけ」

一部で「聞き方が悪い」みたいな話もありますが、これは半分正解で半分不正解です。
そもそもChatGPTはネットおよび公開された情報をベースに「勉強」しただけです。その勉強を元に、質問に対する答えを出しております。

数学やプログラミングなど必ず一つの正解があるものはChatGPTは得意です。だって勉強したことを忘れませんし、ネットや公開された情報に答えも出ていますから。

一方、状況により答えが変化するものは質問方法によって結果が大きく異なります。ChatGPTは前提条件や環境を知りませんし、最終目標も伝えないとわかりません。またGPT-3は長文問題も普通に回答させると苦手で、順番をつけて伝えると正答率が上がるなどの傾向もあります。
これを単純に「質問の仕方が悪い」というのは少々乱暴です。いうなら「ChatGPTが答えやすいように質問する」という方が良いでしょう。

最後に、答えがはっきりしないもの、まだないも。これはChatGPTは苦手です。だって過去のデータをベースに勉強しており、新しいことは知りませんから。様々な方法で最新のデータを読み込ませることも可能ですが、それでも100%の回答を出してくれるわけではありません。

あらためてChatGPTはどうなのか?

正しく質問をすることでコンサルの様に的確なアドバイスをくれます。適宜情報を提供し、正しく質問することでコンサルが不要になるでしょう。
ただし、そのためには正しく情報を提供しChatGPTが理解できるようにしたうえで、更に適切なタイミングで適切な質問が必要です。
逆に、これができないとChatGPTは正しい答えを出せません。今月の売上データだけ渡して「最近売上悪いからなんとかして」といっても一般的な話しか出ず「そんなのもうやってる!ChapGPT使えない」となるだけでしょう。

そういう意味では質問ができる、深堀もできる本(情報商材)といえるかもしれません。自分の状況に合わせた本を探すのではなく、ChatGPTに正しく質問をする。
そこから一般的な解決策が提案されるので、それを実行。不明な点や問題が起きたら都度質問をする。本にはこの機能がありませんよね。情報商材だと別料金でサロンを開設していたり、会員制度がありますが。会員制度になってくるとコンサルとも言えますので、ここでは情報商材の一部には含みません。
ChatGPTは本+アルファの活躍をすると言えます。

ただ、注意したいのは質問が悪いとネット検索レベルの結果しか出ないことです。しかもChatGPTは一番適していると思われる回答のみを教えてくれるので、ネット検索のように「ほかのサイトを見る」ができません。(追加質問したら可能)

このようにChatGPTは使い方やその内容によってさまざまな役割をしてくれます。ご自身がどう使うか?そもそも使えるのか?の判断は必要です。ただ、これはコンサルや本、ネット検索も同様といえます。

ちなみに、カレーの例えは控えます。

今後のコンサルはどうあるべきか

では、今後のコンサルはどうあるべきか?
どうしたらChatGPTに置き換わられず仕事がもらえるか?

上記に記載した通り、相手に合わせたオーダーメイドが一つでしょう。
また、情報提供や分析、レポート提出だけでなく伴走型になるでしょう。
相手の状況に合わせて「方向を間違えないように」「転ばないように」しつつ、一緒に目標を達成してくれるのがコンサルです。
単なるフレームワークの提供や、一般的なデータだけこぎれいにまとめて偉そうに語るコンサルはどんどん仕事が減るか単価が下がると思われます。
また、ChatGPTに関しても進化していますし、Bingなどを使うとChatGPTの弱点も補われていたりします。あくまで今の状態で「どうあるべきか」という話です。

また、本やネット検索の価値がなくなるかといえば、私はなくならないと思います。

本は一つの情報に関し体系的にまとめられています。質問できるという事は、それなりの知識があるわけで…知識がないとキーワードが出てきませんので、そもそも正しい質問ができない場合があったり、できてもすごく遠回りをする可能性もあります。
そんなことがないように「初心者向け」とか「中小の経営者向け」「365日のおかず」とまとめられているのが本ですから、この価値は消えないと思われます。

また、私はAIに関する検定(といっても簡単なG検定ですが)を取得して
おり、その中でも弱点は多々出ております。

https://note.com/pressss/n/n8ef499d99ed5

そもそも昨今ニュースになっている「教師データの著作権問題」です。現状、ネット上の情報や論文をベースに勉強してChatGPTは回答をしていますが、この情報が非公開化されたり著作権で保護されたらどうなるでしょう?
例えばですが、ネットに情報を上げるとAIに利用されるからと、皆さん鍵付きのサイトにしたりネットへの公開を中止したらどうなりますか?AIが学習しようにも、正しく学べる内容がありませんよね?そういう事です。

話が少しそれますがAIってすごく昔からあります。下記がわかりやすいので参考まで。AI(人工知能)って言葉は1950年代から使われています。

https://www.tryeting.jp/column/1279/

最近話題になったのは処理能力が向上して莫大なデータを処理できるようになったことでチェスや囲碁でプロよりもAIが強くなったからです。また、インターネットが普及し、さらにIoTの普及も伴い莫大なデータが取得できることで、それを分析すると新たなサービスができたり、利便性の向上が図れるようになったから。そこに研究も進み、より効率的なAIができたり画像認識制度が格段に上がったからブームになりました。決して、最近できたわけではありません。

話がそれましたが、コンサルはまだまだ活躍できます。
ただ、情報をまとめて提供するだけならChatGPTの進化により淘汰される可能性が高くなります。
使い始めたころ、質問をすると「最終的な目的は?」「こういう事をしたいという認識でよろしいですか?」という確認がありました。これは私の質問が悪かったのでしょうが、これこそコンサルが確認することでしょう。
また、広告戦略の質問をしても予算に合わせた提案がありますし、決して自社都合で提供可能な商品だけを提案することがなく、幅広い選択肢を提案してくれます。

コンサルもChatGPTを味方にした方がよさそうですね。


コンサルにお願いすべき人、ChatGPTでいい人

最後、どんな人がコンサルを使うべきか?
どんな人はChatGPTや本などで良いか?です。

コンサルを使うべきは、ふわっとした目的や目標がある方。
また、一緒に動いてもらい、何かあれば都度質問がしたい方や時に事前にリスクを発見し、指摘やサポートをしてほしい方です。

ジムでいうライザップ的に、しっかりサポートしてほしい方向けです。
もちろんコンサル契約前にそのような伴走型サポートがあるかの確認をしてください。

一方、コンサルが不要でChatGPTや本でも良い方。
これは、提供された情報を自分に合わせて導入できたり、問題をより具体的に質問したり、目標や理想とする姿を明確に伝えられる方。
さらに言えばアドバイスを元に実行し、躓いても継続したり質問ができる方でしょう。こんな方はChatGPTを使う事で業務は明らかに効率化しますし、コンサルを入れなくても目標の達成が可能であると考えられます。

ざっとまとめましたが以上がコンサル、本(情報商材)、ネット検索とChatGPTに関するものです。
最後になりますがこの文章の校閲はChatGPTにお願いしております(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?