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「やれば出来る」の嘘と準備の話 ~新宿マラソンにて~

公開していたつもりが出来ておらず…

せっかく書いたので公開しようと思いました。


先日、新宿シティハーフマラソンに出ていました。

といっても10kmですが…

そこで感じた「やれば出来る」「気合」というのが

どれだけ危ういか、準備が大切かって話をしたいと思います。

すごく当たり前ですが体感するいい機会だったのでお付き合い下さい。


マラソンなんて絶対ムリな身体


新宿シティハーフマラソン参加のきっかけは知人で、

半年前ほどに「出ようよ!」と招待を受けました。

正直、食事中の雑談の一つだったんですが、

あえて「出る」のが面白いと思いまして…

ダイエットついでに走るようになりました。


なお、学生時代のマラソン大会は半分歩くレベル。

部活は幽霊部員で、主な理由は「走り込みが嫌」だから。

100m走には「ペース配分」があると思うほどで、

ハードルは後半で全部蹴り倒すレベルの体力でした。

そんな学生時代から15年以上経過した現在、

手始めに近所の公園で1.5kmほど走るも

肩で息をしてゼーゼー言うレベルでした。



1日1.5kmを毎日…3kmを毎日…膝壊す


それでも走るようにしました。

最初はちょいちょい歩きながら、1日1.5kmを毎日。


翌月には余裕が出来て1日3kmへ(公園2周)

が、その過激なレベルアップで膝を痛め一週間お休み。

その後は「1.5kmと3kmを交互」にしておりました。



本番1ヶ月前に初めての10km…また膝壊す


走り始めたのが9月、新宿ハーフマラソンは1月でした。

走り始めた9月から3ヶ月経過した12月には、

6km、3kmを交互にしつつ毎日走るほどになっていました。


本当は12月頭で6km毎日のつもりが体力も続かず…

「遅れを取り戻さねば」って気持ちから、

12月中旬に5.5km付近で「やっと半分」なんて思いながら

思いつくままに10kmを走りました。

正直、8kmまでは余裕でその先には様々な場所が痛む始末で、

足の付根やらスネ、膝、なんなら脇腹も痛い…

ちなみに膝の痛みは一週間続いてしまう状態で走れなくなりました。



新宿ハーフマラソン前の知人は…準備不足だった


一方、話を持ちかけた知人の話です。

この方は日々ランニングをしており、走るのが当たり前。

距離こそ「毎日1-3km」ですが走り慣れています。


新宿ハーフマラソン申し込みの件もあり話した際には、

「そろそろ本番に向けて6kmほど走る」と、

「前にも走ってるから大丈夫。いける」とのことでした。

が、結果は散々たるものです。



知人は棄権…私は制限時間内に完走


さて、新宿ハーフマラソン(10km)の当日、

一緒にスタートしますが…結果は見出しのとおりです。

知人は途中で足の痛みを訴えどんどん遅れていき、

最後は棄権という結果になりました。走行距離は8kmほど。


一方の私は無事に10kmを走り終えました。

70分の制限時間がありますが、1時間5分ほどです。

「気合」はわかりますが、やはり身体が追いつかない、

結果が伴わないというケースがあるからこそ、

事前に準備をしておくことが重要だと思います。


それと共に、もう一つの重要な事実がありました。



12月の練習でも10km、1時間5分だった


本番の結果が1時間5分だったのですが、

実は12月の練習で10km走った際も同じ結果でした。

練習と同じ結果を本番で出す…

これこそ重要なことではないかと思います。


スポーツビジネスに関する著書を読む中で、

あるマラソン選手がこんな事を書かれていました。


「練習で出来ないことを、本番で出来るわけがない。

練習で出来るようにして、本番で100%練習通りやるだけ。

そこに周りや運の要素が加わり100%以上の結果が出るだけ。」


今回の私にピッタリの言葉だと思います。

普段走る公園と新宿シティハーフマラソンのコースは違いますし、

いつもは一人で走るのに、今回は多くの人が一緒です。

また、普段は飲み物なしですがマラソンは給水ありです。


個人的には90-95%の結果しか出せていないと思います。

ただ、周りに引っ張られたり応援の声に元気づけられたり、

普段はない給水ポイントのおかげで100%の結果、

要するに練習で出したタイムが出せただけでしょう。

正直、別のコース、イベントで同タイムが出ると思えません。


ちなみに、この話は経営者の方も別の本で語られていました。

「社内で中途半端な仕事しか出来ない人間が、

お客さん相手だから100%の仕事が出来るわけもない。

平社員で手抜きする人間が、マネージャーになったから

100%の働きをするわけもない。

もし、今まで以上の結果が出るのは環境や周りの人のおかげで、

実力と思っているとその結果が続かず、やがて失墜していく。」

これまたなるほどです。

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