泣けるほど

「常時SSL化」の前に人類が目指すもの。

ブログやメディアサイトを運営していると、Google様の動向を無視するわけにはいかない。

「このサイトはあなたの個人情報が危険にさらされるかもしれないから、マジでアクセスするのやめた方がいいよ」

今までなぁなぁとなっていた問題に、ズバッとGoogleが警告する手はずとなった、2018年10月の常時SSL化推進。

もっとインターネットを安全にSSL化(http://からhttps://)へ

日本国内の企業や団体、行政が運営するサイトのSSL化はまだ半分ほどらしい。おいおい行政や企業は早くお願いしたいところだ。

そんなインターネットを安全にする=「https化」の話を聞くため、主催する会社のホームページ(インターネット)から「氏名」「住所」「所属」「電話番号」「メールアドレス」何の迷いもなく慣れた手付きで個人情報を入力し参加申し込みを行った。

すでに僕が運営する自分メディア「俺的デザインログ」は、3年前の運営開始直後からSSL化(https化)していたので問題はないが、新規ではなく、運営する老舗サイトなどを改めてSSL化(https化)するための勉強。

***

僕は真っ白な長テーブルの一角に腰を下ろした。

セミナーを主催している企業のスタッフが、ぼくら参加者に、強制的に講師の方への大きな拍手を促し、それは始まった。

淡々と話す講師の口調に半分はコクコクと眠りそうな退屈さ。それでも内容はしっかりと聞いておく必要があるので目をこじあける。

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そしてセミナーが終わった。

セミナーへの敬意として、講師を称える偽善たる音が鳴り響く。

情報の漏洩やセキュリティ上ECサイトや顧客ありきで集客を行うサイトや団体や企業など、誰かの個人情報を扱うなら絶対にSSL化は必須だ。学んだ。マジで。これやってないとことありえない。

そんな気分でセミナーの内容をインプットした僕であったが、当たり前のように主催者が最後に言い放った言葉に、僕は自分の耳を疑った。





「ご参加下さいましてありがとうございました。私たちのホームページも早急なSSL化を進めていきたいと思います。」




………




…………





………… はぁあっ?


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帰宅後、自宅の玄関を開ける僕の手は少しばかりイラつていた。冷蔵庫を開け缶ビールを胃袋に流し込む少し不機嫌そうな僕。

その時 妻は、やけにイライラしている僕に「常時温厚化」を願ったに違いない。

そんなことでイライラする前に。

「SSL化」の前に人類にはやるべきことが山ほどあるのだろう。

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