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高尾歳時記 2023年4月29日(土)

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天気:晴れ。ただし、空は雲多く眺望は限定的。
気温:20.5℃(高尾山山頂 12:30)
人出:混雑
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大型連休初日。天気は晴れでまずますでしたが、空にはうっすらと雲がかかり、霞も強く遠景は限定的でした。

ここのところ気温も高めで、本日は日陰でも歩いていると汗ばむような陽気で、夏が近づいていることを実感します。高尾は春の花々が終盤を迎え、初夏の花を見かけるようになってきました。

特に、クマガイソウやキンランなどのラン系の花と、タツナミソウ類の花が次々に開花しています。エビネは麓では開花していますが、山中は蕾。本日あちこちで開花の準備をしている個体をみつけました。

イチリンソウはほとんど終わっていますが、名残の一輪を見つけました。関東ふれあいの道コース、峰の薬師参道にて。
沢沿いのトレイルではまだ多く咲いています。カキドオシ。関東ふれあいの道コース、峰の薬師参道にて。
あっ!ギンリョウソウが咲いています。ちょっと早めのお目覚めですね。
こう見えてツツジ科の植物。樹木の根と共生する菌類に寄生、すなわち一方的に栄養をもらっているため、みずから栄養素を獲得する必要がなく、光合成する能力は退化し葉緑素すらもたない。
広く自然界にはこんな変な植物もいたりします。その、ギョロッとした目(花)をつけた半透明の潜望鏡のような不思議な姿で、実は密かにファンが多い花です。
高尾全域ではホウチャクソウが盛りです。
高尾山では終盤に咲くスミレのひとつ、ツボスミレ(ニョイスミレ)。あちこちでクラスター(集団)を作っていました。
南高尾山稜見晴から、富士山方面の遠景。富士山は残念ながら見えませんでしたが、寝姿観音様はばっちり。
別の日の写真から。寝姿観音様の姿。
初夏に明るい森でよく見かける、ハンショウヅル。もうちょっと花が成熟すると下部が開いて、かわいい姿になります。南高尾山陵にて。
高尾ではこの時期よく見かけます。オカタツナミソウ。名前が示す通り、高く立ち上がった大波を思わせるフォルム。
クワガタソウも高尾に初夏を知らせる花です。
ヤブデマリの花が満開でした。夏が近づいていることを実感します。
フジの花も満開。散り始めていました。登山道のあちこちに散った花が落ちていました。
イカリソウもピークを過ぎつつあります。
花の色のバリエーションが多いのが特徴です。こちらは全体的に桃色がかかった品種。
こちらは萼片が桃色で、花が白い品種。
こちらは全体が白い、シロバナイカリソウと呼ばれる品種。このほかに、黄色がかったキバナイカリソウと呼ばれる品種もあります。
高尾山山頂に到着。富士山はかろうじてうっすらとみえました。
同じく高尾山山頂から、丹沢方面。丹沢主脈の稜線はくっきり見えました。
高尾山では初夏を知らせるランの花が開花しつつあります。キンラン。
スズムシソウ。高尾山ではほぼ絶無になってしまい、見つけるのは極めて難しい。
クマガイソウも高尾山ではほぼ絶無となってしまいました。しかし、こうやって自生する姿が見られるのは、高尾山の自然の豊かさの表れです。


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