見出し画像

8割をキープする/メンタルの話

学生時代の友人から数年ぶりに電話があった。
職場スタッフのメンタルが不安定で対応に困っているとのこと。
学生時代から凹んでは立ち直り、倒れては起き上がりを繰り返してきた私を友人は知っているので、話を聞きたかったらしい。

メンタルが不安定な人は、頑張れる時に120%頑張るところがある。頑張れなかった時を取り戻すかのようにガムシャラに。
周りから見ると「頑張ってんなー」と思うかもしれないけれど、その場合、本人にとっては「アクセルがバカになっている」可能性がある。
どの程度でとどめておけば良いかわからず、何事にも全力になってしまう状態。ブレーキが壊れた車は、壁にぶつかったり海に落ちたりしない限り、全速力で走り続ける。ダメになっちゃうのは、当然のことだ。

ではなぜ120%で頑張ってしまうのかといえば、それは色々な理由があって。まぁ単純に人が足りなくて頑張らないといけないとか。でもそれが「他の人が頑張ってくれないから自分が頑張らなきゃ」となっているような気がしなくもない。もちろんそういう気持ちが間違いな訳ではないけれど、上司としてスタッフをまとめている友人は、彼以外のスタッフが彼女に頼らないように、彼に「できる人は自分しかいない!」と悪いプレッシャーをかけないように努めるべきだ。

その仕事に過度な思い入れがあって、「仕事=自分」みたいに思っている人もいる。けれどそれは職場の人間がどうこうできることではないので、友人には「特に何もする必要はない」と伝えた。仕事大好きな人ももちろんいるけれど、好きなはずの仕事に殺されているような人は、深層心理では仕事が好きではない。多分仕事を利用して他のものを見ないようにしている。家庭の問題か、はたまた別の何かか、わからないけれど。
愚痴を聞く相手になるのは構わないけれど、ただ聞いているだけでは根本的な解決にならないから。聞くことがストレスになるなら、やめたほうがいい。

結局私が友人に伝えたことは、「自分は今何%で働いているかを意識させる」ということだけ。仕事中顔を合わせた時に「今は何%?」って聞くだけ。それを繰り返して、彼に自分のキャパを意識させる。
もちろん、その前に彼と話をすることは必要。120%出すな、という言い方は勘違いを産むから、「70〜80%をキープするよう心がけてほしい」と。
そのほうがお互い幸せだから。そういうポジティブな言い方で伝えてあげてほしい。

そんな話をしながら、もうすぐ30歳だよやべーな!年取ったな!というな会話になり、最終的にトイレ行くからじゃあね、と電話を切られた。
私の周りはそういう友人が多い。みんな大好きだ。

投げ銭貰えると喜びます。明日の記事への活力となります。